Xiao Bing Chih「音楽をやり始めたときの夢」念願ソロアルバムにかけた思い
INTERVIEW

Xiao Bing Chih「音楽をやり始めたときの夢」念願ソロアルバムにかけた思い


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年07月27日

読了時間:約9分

全曲作詞作曲・制作期間3年の意欲作『凡人 Mortal』

――『凡人 Mortal』は3年間という製作期間の、全ての楽曲の作詞作曲を手がけた意欲作ですね。その3年間はどんな心境でしたか?

 制作期間は3年間だったんですけど、最初の2年は何もやれなくて音楽のことを一旦忘れて、触れられずに過ごしていたんです。最後の1年はロサンゼルスに行って、そこから1年から1年半くらいでしょうか、本格的に音楽制作に入ったんです。

――最初の2年とロサンゼルスでの1年の心境の変化は大きそうですね。何かがあったのでしょうか?

 心境の変化と言いますか、昔の自分は孤独な一匹狼みたいな感じで、一人でいることが好きだったんです。でもロサンゼルスに行って心がオープンな気持ちになって、開放的な環境のなかで音楽制作ができたんです。

――環境の変化が大きかったのですね。

 そうですね。ロサンゼルスの開けた環境の影響を受けて、創作意欲が出てきたんです。

――こうしてお話させて頂いて、ティンティンさんはとても繊細な方なのだなという印象を受けます。

 頭で考えることが好きなんですよね。お気づき頂いてありがとうございます(笑)。

――アルバム各曲についてお聞きします。1曲目「Mortal」は壮大なバラードですね。どんなことを伝えている楽曲でしょうか?

 この3年間で、自分がどん底の中から這い上がって乗り越えて、またステージに立てたということを描いています。もちろんファンの方々がこの曲を聴いて勇気を感じてくれれば嬉しいと思います。

――MVの後半ではピアノを叩き壊して燃やすシーンがありました。あのシーンはそういった心情を表しているのでしょうか?

 そうですね。ああいったシーンを入れたのは、昔の自分を一旦捨てて、燃やして、全部ぶち壊してまた新しい生活をスタートさせたいという気持ちを表したんです。

【 Xiao Bing Chih (ティンティン)[ 凡人 Mortal ]】

――「Missing You」はR&BやHIP HOP系のサウンドですね。ロックよりもこういったビートの効いた音楽の方が好み?

 このアルバムはバラードが多いから、そういった印象を持たれたのかもしれませんね。僕としては特にこだわりはないんですけど、もちろんロックの方も好きです。ロックはライブでお客さんとの一体感を味わえたり刺激を受けたりできるので、音楽の要素の一つとしてロックも欠かせません。R&BやHIP HOP系もロックも、どちらも僕は好きですね。

――「Love Hurts」は歌詞の内容がわからなくても、音から切ない気持ちが伝わってきます。

 言葉の壁を超えて楽曲に込めた切なさが伝わったのは凄く嬉しいです。失恋したときなども、時間を置けばどんどん感情が薄れていいくというのがあると思うんです。この曲で伝えたいのは、時間を置いても強い気持ちでいられるということなんです。

――「Marry Me Feat. Erika」はErikaさんと楽しげに歌っていて、とてもハッピーな雰囲気ですね。

 台湾の歌手のErikaさんとコラボしました。これはみなさんのウェディングのときに使ってほしい曲です。レコーディングやMV撮影のときは“ラブラブな感じ”を伝えたいと思いまして、そうやって撮影したんですけど僕はシャイですし、Erikaさんはスタイルの良い美人だからかなり照れましたね(笑)。

――「Too Hard To Forget」のMV序盤ではけっこう過激というか、ビジュアルとしてショッキングな描写もありましたね。

 これは僕から監督さんに提案した表現のシーンなんです。この曲はアルバムのなかで一番ダークな曲で、自分が異常者的な人間という役をやってみたいという気持ちもあったんです。それで提案したら採用されまして。

――かなり力の入った鬼気迫る演技ですよね。

 ありがとうございます。

【蕭秉治 Xiao Bing Chih(ティンティン) [ 心狠手軟 Too Hard To Forget ]】

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Xiao Bing Chih(ティンティン)
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Xiao Bing Chih(ティンティン)

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