MonsterZ MATE、独自空間で魅了　人気VTuberが見せた音楽の新たな可能性：【音楽】

　VTuberユニットのMonsterZ MATEが18日、東京・池袋HUMAXシネマズでデビュー後初となるワンマンライブ『MonsterZ MATE 1st Anniversary Live～俺らがやらねば誰がやる～』を開催した。その模様を以下にレポートする。【取材＝松尾模糊】

　MonsterZ MATEは、今月８日にリリースした1stアルバム『MZM』でメジャーデビューしたばかりの狼男のボーカリスト・アンジョーと、吸血鬼のラッパー・コーサカの２人組。YouTuberに次ぐ新たなシーンとして注目されているバーチャルなキャラクターとして動画を配信するVTuberだ。その中でも女性ファンや若者を中心に多くの支持を集める。

　昨年８月にタワーレコード渋谷店でおこなった、世界初となる5GによるリアルタイムモーションキャプチャARライブ以来、今回が２度目、デビュー後初ライブ。新譜からの曲はもちろん、初披露となった「千年愛」（19日配信リリース）など８曲を披露。コーサカが「みんな安心して付いて来てください！」と呼びかけた様に、バーチャルステージの演出を観客がおこなえる場面など、彼らならではのライブ空間で新たな可能性を見せる一夜となった。

銀河アリスとの軽快なトーク

MonsterZ MATE 1st Anniversary Live

　会場が暗転し、彼らのライブ開催を祝福するフラワースタンドが並ぶ青いステージにMonsterZ MATEともYouTubeなどで共演する侵略宇宙人の銀河アリスが登場。彼女は同会場で25日に『銀河アリス 1st Anniversary Live ～L.I.N.K.～』をおこなう。観客のどよめきが起こる中、グレーの中世ヨーロッパ風の軍服の衣装を着たアンジョーとコーサカが登場し、「あなたの出番は来週だから」と突っ込み観客の笑いを誘った。

　銀河アリスに続いて東雲めぐもゲストとして登場し、4人で軽快なトークライブを終えると、「hero_」でステージを開始。「ウォーウォーウォーウォー」とシンガロングも起き、冒頭から一体感が溢れるパフォーマンスでボルテージを上げていく。

　さらに「トロピカ☆ナツオーレ～俺らの恋した真夏のVenus～」は、ラウドなサウンドと警戒なリズムが夏らしく響くナンバーでテンションの高いパフォーマンスを披露。コール＆レスポンスも起こり、観客も盛り上がる。

　コーサカは「いつもライブでアンコールで新曲やったりするじゃん？　で分からない…って感じで（笑）。だから俺は、アンコールはデビューシングルとかで盛り上がりたい派なのよ。新曲は３曲目くらいがいいんじゃないかと」言い、新曲「千年愛」を初披露。

　ビートの効いたダンスナンバーで、２人も息の合った激しいダンスパフォーマンスを披露。観客は手拍子で応えた。