Dream Shizuka「歌で人を楽しませる人になりたい」ソロ活動に馳せる想い
INTERVIEW

Dream Shizuka「歌で人を楽しませる人になりたい」ソロ活動に馳せる想い


記者:桂泉晴名

撮影:

掲載:19年05月20日

読了時間:約14分

これまで培ってきたものを詰め込んだシングル

Dream Shizuka

――シングルでは1曲目に収録されている「Woman We Are」は勇気を奮い立たせる、力強いナンバーですね。

 私は夢を追いかけたり何かに挑戦したりするにあたって、性別や年齢は関係ないと思っていて。それを今の自分が伝えることで、何かに挑戦したいけど迷っている人の背中を押せたら、という気持ちがあるんです。“Woman”と言ってますけど、女性だけではなくて。今回は1曲目に強い要素のものを持ってきて歌っています。

――年齢は関係ないと感じるようになったきっかけは?

 それは、やはり自分自身のこれまでの活動が大きいと思います。今このタイミングでソロとして新しい一歩を踏み出させていただけることも年齢に関係ないですし。限界を自分で決めてしまうと、本当にそこで終わってしまうので。今まであきらめずに続けることで、何かのチャンスにつながったり、新しい道が開けたりしてきたことが、影響を与えていると思います。

――同世代の人はもちろん、悩みの多い10代の子たちにも伝わる内容ですね。

 例えば“高校生なんですけど、今からダンスを始めるのは遅いですか?”といったような悩みをお手紙などでいただいたりするんですけど、逆に今の自分が挑戦することで、そうじゃないんだよ、ということを皆さんに感じてもらえたらいいなと。「Woman We Are」の歌詞は言葉にするとすごく強かったり棘があったりするんですけど、自分自身が本当に思っていることなので。この曲を通して少しでも力になりたいと思っています。

――この曲は途中の<Heratがひび割れるたびに 磨かれてく>というところで大きく展開しますよね。強さから一転、心が揺れているような感じが出ているというか。

 強い女性の中にもきっと弱いところや悲しい面があると思うので、そういったガラスのハートの部分を表現したくて。歌い方も相談してトライさせていただきました。ただ強いだけじゃない人間らしさを出して、みんなと同じところがあるんだよ、というところを感じてもらえたらいいなと思っています。

――ちなみにShizukaさんの理想の女性像とは?

 常に自分の心に素直である人はすごく素敵だなと思います。どうしても大人になるとしっかりしなきゃいけないとか、弱い部分は見せてはいけないとなりがちなんですけど、そうじゃなくて。悲しいときは思い切り悲しみ、頼るときは頼って、楽しい時は思いっきり楽しめる人が理想ですね。

――「Woman We Are」のパフォーマンスはバキバキに踊られるのでしょうか?

 そんな姿も見せられたらとは思っています。今回の「4 FEELS.」はそれこそ自分自身が今まで活動してきた中で培ってきたものをぎゅっと詰め込んでるので。E-girlsでの強くてクールな自分とか、あとDANCE EARTH PARTYでのハッピーで楽しい感じとか、Dreamでの夢に向かって頑張る気持ちといったものを4曲で表現しているので、そういう意味ではE-girls時代の歌って踊って、というのも見せられたらと思います。

――元気な遊び心がいっぱいの「Paper Dream」は、湘南乃風のSHOCK EYEさんとの共作ですね。

 SHOCK EYEさんとは以前DANCE EARTH PARTYの「ポッケ」という楽曲でご一緒させていただいたのが縁で親交があったんですけど、いつかまた曲の製作でご一緒させていただけたらと一つの夢を持っていたんです。今回の「4 FEELS.」は4つの想いや4つの自分を表現していて、「喜怒哀楽」といった裏テーマがあって。その中で1曲皆さんと一緒に楽しめる曲が欲しいなと思った時に、SHOCK EYEさんの顔がパっと浮かびました。ダメ元でオファーをさせていただいたら、快く引き受けてくださったんです。本当に1からどういうテイストの楽曲がいいとか、歌詞の内容はどうしようとか、コミュニケーションをたくさん取って。

 私のソロに対するさまざまな思いについて「こういうことを感じてるのかな?」とSHOCK EYEさんの視点で反映して下さっていて、ただ楽しいだけではなく、その中に大切なメッセージをしっかりと込めた素敵な楽曲を作って下さったんです。歌っていてすごく元気が出ますし、みんなの笑顔が浮かぶ楽曲になったと思っていて。すごく幸せな楽曲を歌わせていただきました。

――喜怒哀楽という裏テーマでは「Paper Dream」は“楽しい”という部分ですか?

そうですね。

――途中、ShizukaさんとSHOCK EYEさんのラップが入っています。ラップはいかがでしたか?

 ずっとロックテイストな楽曲をやってみたいと思っていたので、まず「ロックテイストがいいんですよね」とお話しました。それでシンプルな構成で行くのか、どうしようかとなった時に、私はやっぱり楽しむなら、とことん色々な要素を入れたいというイメージがあったんです。そうしたらラップの部分も作ってくださって、私もやることになりました。まず SHOCK EYEさんがお手本として歌を入れてくださり、それに合わせてレコーディングしたら、「すごくいい感じ!」とほめてくださって。それで細かく指導していただき、本当に自分自身も楽しみながらレコーディングしました。それこそSHOCK EYEさんの声も入ってますし、すごくありがたいです。

――SHOCK EYEさんのディレクションの中で印象的だったことは?

 ステージに立たれてご自身もプレイヤーとして歌われている方なので、すごくわかりやすく言ってくださるんです。例えばライブで歌った時に、「これはお客さんを煽っているように歌っているところだと思う」とか、Bメロの<何言っちゃってんの!?>というところも、歌うというより、お客さんに「何言っちゃってんの!?」みたいな感じで言っているように表現した方がいいんじゃないか、とか。具体的なシーンや風景を言ってくださるので、すごく想像しやすいんです。そういうディレクションはあまり経験したことがなかったので、いろいろなトライをさせてもらいました。

――詞の中に「広げた未来図」というフレーズがありますが、Shizukaさんは小さいころから未来に対するビジョンを具体的に描いていましたか?

 幼稚園児のころからこの職業を夢見ていたので、自分の将来の夢を描いてくださいと言われた時は、マイクを持って歌っている姿を描いていましたね。この曲の詞は、本当に幼い時の自分を思い出させてくれます。SHOCK EYEさんも実際にお子さんが紙にいっぱいにクレヨンで自分の夢を描いている姿を見て、「そういう気持ちは大人になったら自然と忘れいてる。その夢も恥ずかしくて言えなくて、くしゃくしゃにしてポケットの中に入れちゃっている。この曲にはそんな思いが込められてたりするんだよ」というお話を伺って、確かに自分もそうだったなと思いました。だから今はくしゃくしゃになった紙を広げて、恥ずかしがらずにその夢を思いっきり目指していくのも大事だと思いました。

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