SUPERNOVA「応援していて良かったと感じてもらいたい」感謝を伝える10周年に
INTERVIEW

SUPERNOVA「応援していて良かったと感じてもらいたい」感謝を伝える10周年に


記者:桂泉晴名

撮影:

掲載:19年04月05日

読了時間:約12分

自分たちのクセをなくしてピュアな気持ちで歌った

――改めてSUPERNOVAの声の魅力を深堀したいのですが、まずはラップパートから。ゴニルさんからみてジヒョクさんの声の魅力はどんなところにあると思いますか?

ゴニル ジヒョクのラップは、ハスキーボイスがすごい魅力的だと思います。結構、曲の中で一番おいしいところをジヒョクが歌ったりしているんです。ラップってヒップホップのラップもあれば、バラードとかダンスボーカルグループにぴったりのラッパーもいますよね。僕たちはラッパー3人(グァンス、ジヒョク、ゴニル)でFunky Galaxyとしてもやっているんですが、そういう時は思い切りラップを見せたり、自分たちで歌詞も書いてセルフプロデュースで出したりしています。でもダンスボーカルグループSUPERNOVAのメンバーとしてのラッパーに戻ってくると、ジヒョクの声がその時に結構出てきて。すごく力が出てくるラップが魅力的だと思います。

――ジヒョクさんはグァンスさんの声の魅力をどんなところに感じますか?

ジヒョク ゴニルのトーンが一番上で、僕が一番下で、グァンスはその中間なんです。やっぱり発音がいいのが、すごくうらやましいですね。

ジヒョク

グァンス いやいや、もちろんいまだにできない発音はあったりしますけれど。でも日本語を勉強したのは大きいですね。日本で活動しはじめたころにレコーディングした時、どうしてもできない発音が何個かあって。例えばそれが「つ」だとしたら、ラップの最後のレコーディングには「つ」だけ10回ぐらい録って、一番いいところを編集して入れたりしてたんですよ。でも自分としてはそれがすごく嫌で。それからちゃんとした発音で言えるように頑張ろうと決めたんです。これからも、もっともっと頑張ります。

――ゴニルさんのラップの魅力は?

グァンス 僕は素直に思い切り正直に歌詞を書くのが好きなんですけれど、ゴニルは真逆。いろいろな意味を歌詞に込めて、「聴いている人が自由に理解してください」というラップの歌詞が多い。だからゴニルが書いた歌詞は、最初は結構難しく感じるかもしれません。でも何回も聴きながら、それを書いてるゴニルの気持ちを想像すると、なんとなく“こういう意味で、こういうふうに書いたんだろうな”と想像がつくじゃないですか。それはラップ的にすごく素敵なところじゃないかなと思うんですよね。またゴニルが作詞作曲する機会があったら、皆さんにぜひ楽しんでもらいたいです。

グァンス

――ボーカルの2人の魅力についても教えてください。

ユナク ソンジェくんは安定感があります。息づかいがうまくて、すごく息が入っているボーカルですね。だから聴いていて、とても心地いいんですよ、ダンスもバラードもすごく向いていて、どっちもいけるボイスだし。ダンスもうまいからリズム感もすごくいい。こんな顔にこんな身長で歌まで歌えるって、ずるいですよね(笑)。

――今回の曲もぴったりですよね。

ユナク そうですね。さっきソンジェくんが「嘘じゃなくピュアな気持ちで歌った」と言っていましたが、当時プロデュースしてくれた人といろいろ相談して議論しながらレコーディングして、「本当に学生だと思って、すごいピュアな気持ちで歌ってほしい」と言われて、僕たちの癖をなくしたんですよ。

――そうなんですか!

ユナク “個性があらわれないようにしてください”と言われて。すごいピュアな気持ちで歌ったので苦労したんですけれど。でもいい結果になってよかったです。ストレートな感じで歌ったし、ソンジェくんがSUPERNOVAのボーカルとして一番重要なところをやっているので。すごく頼れるボーカリストですね。

――ソンジェさんはユナクさんのボーカルについて、どのように感じていますか?

ソンジェ ユナクは声がすごく甘くて、お客さんが聴くとマシュマロを食べるような気持ちになるんじゃないかなと思いますね。

ユナク (笑)。

ソンジェ そしてやっぱり日本語がうまくて発音もきれい。あと僕たちは昔から今までずっと一緒に活動してきていますが、僕が兵役を終えて除隊した後から歌が本当にうまくなって。多分ミュージカルのおかげじゃないかと思うんですけれど。レコーディングするときに、昔は5時間くらいかかったのに、今はもう2、3時間と半分の時間でできるようになって。ライブのときもピッチが安定していて、それはすばらしいことだと思います。

――ずいぶんレコーディング時間が短縮されたんですね。

グァンス レコーディングするときに、今回ユナクも僕も舞台をやっていて、ユナクのスケジュールがちょっと早めに終わる日があったから、ユナクがレコーディングしてから僕のレコーディングという予定になったんです。でもマネージャーさんに「どっちにしろ時間がかかるだろうから、ちょっと遅れていきますね」と言ったんですけれど、「いや、ユナクはもう終わったよ!」と言われて「ええ!」って(笑)。いやもう、そうとう早く終わっていましたね。

――5時間から2時間になるというのは、大きな変化ですね。

ユナク 昔は結構こだわっていて、すごい時間がかかりましたね。何回も繰り返しました。

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