女優・歌手・ピアニストの松下奈緒が出演する映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』が2月22日に全国公開となる。本作は、一人の母を愛する主人公と、その最愛の母とのガンによる別れのとき、そしてその後の主人公たちの姿から、親子に見られる愛情を、家族、恋人たちなどを交えて描いたドラマ。今回はヒロインを演じた松下に今作のストーリーの印象や映画から感じた周囲の人への思いなどを、自身にとっての音楽という存在などを交えて語ってもらった。【取材=桂 伸也/撮影=大西 基】
本作は漫画家・宮川サトシ氏の同名エッセイ漫画を原作とした作品で、頼りないが優しい息子が母のガン宣告から最期の日々、そして葬儀、さらにはその後の生活で驚くべき一つの事実を知るまでのエピソードを、二人を取り巻く人たちの思いなどを交えてユーモラスに、そしてハートフルに描く。映画『まほろ駅前』シリーズや『日日是好日』などの大森立嗣監督がメガホンをとり、主人公・宮川サトシ役を安田顕が、母・明子役を倍賞美津子が熱演。松下はサトシの恋人・真里役としてストーリーの重要な役割を果たしている。ほかにサトシの兄・祐一を村上淳、父・利明を石橋蓮司と経験豊かな実力派俳優が脇を固めている。
また、本作の音楽は大友良英が担当、主題歌にはBEGINが「君の歌はワルツ」(作詞・作曲=BEGIN)を提供しており、レコーディングには安田、松下、監督も参加。松下はピアノとコーラスを担当している。
2004年にドラマ『仔犬のワルツ』(日本テレビ)で女優デビューを果たし、以後様々な役柄に挑戦、2010年にはNHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』でヒロイン役を務め、さらに2018年のドラマ『まんぷく』で9年ぶりに朝ドラに出演し話題を呼ぶなど、活発な活動を続けている松下。その一方で音楽大学を卒業、ミュージシャンとしては2006年にデビュー、以後自身のソロや様々な音楽家との共演を続け音楽家としてのキャリアを形成し、現在は女優とミュージシャンという二足の草鞋を履き、コンスタントな活動を続けている。


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