竹達彩奈「本当に戦うべき相手は自分自身」人気声優が楽曲に込める想いとは
INTERVIEW

竹達彩奈「本当に戦うべき相手は自分自身」人気声優が楽曲に込める想いとは


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年02月10日

読了時間:約11分

スキンケアに年中無休

竹達彩奈×三田製麺所

――そしてカップリング曲「年中・愛は・無休」は、つけ麺専門店「三田製麺所」とのタイアップソングです。竹達さんと言えば、肉と麺類ですね。

 お肉は、イメージ付き過ぎというくらい付いていますけど、麺のイメージもありますか?

――ラーメン二郎にも通っていましたよね。

 確かに通っていました(笑)。

――今回は、どういう経緯でこういうコラボに?

 ライブに向けて食べ物ソングを作りたいという話をしていたときに、タイミング良く三田製麺所さんからコラボのお話をいただいて、タイアップソングを作らせていただけることになりました。

――三田製麺所にも通われていたんですか?

 はい。アクセスのいいところに店舗が多くて、気軽に入れる雰囲気が好きです。それに私たちの仕事って、ご飯を食べるまとまった時間がなかなか取れないので、仕事前にパパッとお腹を満たすことができるので、よく行っていたんです。それであるときTwitterで、「今日のお昼は三田製麺所さんで食べました」とつぶやいたら、それを先方の方が見てくださっていて、そこから徐々に三田製麺所さんとの交流が始まったんです。

――そういうところから、コラボやタイアップが決まるんですね。

 5年前に吉野屋さんとコラボさせていただいたときも、Twitterをきっかけに、「ぜひ応援団長に」とお話をいただいたんです。今の時代は、SNSの発信力が本当に強いんだなって身をもって実感しますね。逆に変なことを書くと、すぐ広がっちゃうから気をつけないといけないですね。

――楽曲は、可愛さもあるポップなロックナンバーです。歌うのも楽しそうですね。

 レコーディングも楽しかったです。こちらの曲は、歌詞に関してもしっかり打ち合わせをして、私の意見を取り入れていただきました。つけ麺専門店さんとのコラボではありますが、麺をフィーチャーしないものを意識しました。麺を前面に押し出してしまうと、個性が強くなりすぎてキャラクターソングっぽくなってしまうかもしれないと思いました。リリース直後ならいいのですが、後にライブをやるときに歌いづらくなってしまうんです。それで、聴いた人の受け取り方で、つけ麺の気持ちとしても、恋愛の気持ちとしても聴ける、想像の膨らむものにして欲しいとお願いしました。

――<ちゅるちゅ ちゅちゅちゅ>という歌詞は、スキャットにも聴こえるし、麺をすする音のようにも聴こえますね。

 チューしてる音なのかもしれないし(笑)。どう解釈するかはそれぞれなので、たくさん妄想を膨らませて聴いて欲しいです。

――「年中・愛は・無休」というタイトルも面白いです。

 「愛は年中無休」と言うのがストレートだと思うのですが、「年中・愛は・無休」と表記しているのがポイントです。作詞の中村彼方さんがおっしゃっていたのは、三田製麺所さんが年中無休と勘違いされないようにということと、「愛は」を引き立たせるために、こういう書き方をしたそうです。

――ところで、竹達さんが年中無休で愛を注いでいることは何ですか?

 スキンケアです! 私、何年か前まではそういうことには無頓着で、どこにでも売っているようなオールインワンの化粧水1つで済ませていて、いつも肌が乾燥していたんです(笑)。それがここ1年くらい、急に興味が湧いて、いろいろなスキンケアを試すようになりました。

――何かきっかけがあったんですか?

 あまり鏡を見ないほうだったんですけど、ある日鏡を観たら「こんなにクマが!」「こんなところにシミが!」とか、自分の顔の変化に驚いてしまって。全力でスキンケアを頑張ったら、どれだけきれいになれるかやってみよう、と思いました。もともとオタクで、ハマったらとことんやる気質ですから、どこの何がいいか口コミなどもチェックするようになりました。今は、スキンケアの勉強をするのも、すごく楽しいです。

――女子力ですね!

 いつも応援してくださっているみなさんの間で、「あやち(竹達の愛称)が女子力に目覚めた!」とSNSで言っていただくことも増えました(笑)。でも、実際に「お肌がきれいですね」と、言っていただくことが増えて。手間をかければかけるほど、お肌はそれに応えてくれるんだなって。結果を実感できることがうれしくて、より楽しくなりました。

――そして、6月に初のライブツアー『竹達彩奈LIVE HOUSE TOUR 2019「A」』を開催します。「A」は、彩奈の頭文字ですか?

 はい。彩奈のA、AudienceのA、アルファベットの最初の文字であるとか、いろいろな意味を込めて付けさせていただきました。実は、「A」というタイトルは以前から付けたいと思って温めていたんです。1~2回のライブで使ってしまうのはもったいないと考えていて、今回は初めてのライブハウスツアーでもあるので、「ここしかない!」と思って付けました。「A」をデザインしたツアーグッズもたくさん作る予定なので楽しみにしていて欲しいですね。

――ライブハウスというのもポイントですね。

 そうなんです。ライブハウスでやりたいと4年くらい前からずっと言っていたのですが、タイミングが合わなかったりなどあってなかなかできなくて。それが今回ツアーという形で願いが叶いました。しかも全会場ゴリゴリのライブハウスばかりらしいです。今から、すごくワクワクしています!

――東名阪と広島という4カ所ですが、どうして広島を選んだのですか?

 広島は以前からご縁があって、思い入れがあります。広島が舞台のアニメ『たまゆら』に出演させていただいたご縁で、それ以降イベントで何度も訪れていて。昨年は広島の三原市を舞台にした映画『やっさだるマン』に出演させていただきました。それで広島には特別な想いがあったので、ツアーをやるならぜひ広島も入れたいと提案させていただいたんです。会場となる「Hiroshima CAVE-BE」さんは250人くらいのキャパで、他の会場よりもだいぶ小さめな箱になるので、レア度高めなライブになりそうで楽しみです。

(おわり)

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