ラウドロックをお茶の間に届ける
――「We will luck you」は、(英バンド)クイーンの「We Will Rock You」の手法を巧みにオマージュした楽曲ですが、話題になった映画『ボヘミアン・ラプソディ』に便乗する形で注目を浴びる形にもなりましたよね。
mao 話題のね。
ぽにきんぐだむ 『ボヘミアン・ラプソディ』さまさまですよね。
赤飯 もちろん、この楽曲を発表した時って映画のことは話題にも出ていなかった時期だったので本当にたまたまというか。相変わらずツイてるバンドやなぁと思いました(笑)
――2018年にはZepp Diver Cityでのワンマンも成功させて、ライブの動員も増え続けています。フロアの人たちがはしゃぎまくりで、あの熱気が凄まじいですね。
ミト充 しかも、年齢もバラバラ!!
324 フロアは人種の坩堝と化していますからね。みんな、気持ちを発散したいんでしょうね。
mao ライブキッズはもちろん、親子連れもいれば、騒ぎまくる人たちから、じっくり俯瞰で観て楽しむ人たちまで、年齢層も楽しみ方も幅広いですね。
324 親子連れが多いのも特色だね。
ぽにきんぐだむ 僕らはラウドロックというジャンルをお茶の間に届けたい精神で活動をしています。これは、実際にファンの人から聞いた話なんですが、その方は、奥さんと2人のお子さんがいる妻子持ちで本人はラウドロックが大好きで、移動中のカーステからはいつもラウドロックを流しているそうです。だけど、家族を乗せたときにラウドロックを流すと、すぐに「うるさい!!」と消されてしまう。でも、オメでたい頭でなによりを流したときは「これ誰?!」と興味を示してくれて、すごく気に入ってくれたみたいで。
それまでライブへは一人で参戦していたし、時には地方にだって一人で向かっていたそうですが、オメでたい頭でなによりのライブのときには家族旅行も兼ね地方のライブへ足を運び、家族旅行で一緒にライブを楽しむそうです。今や、それが家族の行事になりつつあると言われたときは嬉しかったですね。何より、「ラウドロックをお茶の間に届けてくれてありがとうございました」と言われたときには、自分たちのやっている音楽や姿勢がしっかり届いたなと実感できた。あれは嬉しい感想の声でしたね。
――「HELL"O"」は、「この世は地獄」と嘆いています。ネガティブなのに、心に力を注いでいるスタイルもオメでたい頭でなによりらしさですね。
赤飯 我々は「ネガティブを噛み砕いた上で、ポジティブに変換しアウトプットしていく」ことを信条にずっとやってきました。でも、どうやら我々の音楽は、落ち込みすぎている人たちには毒になることに気づいてしまったと言いますか…どん底まで落ちている人たちが我々の音楽を聞くと腹が立つらしいんですね。
我々アーティストがやるべきなのは、言葉に出来ないモヤモヤや凹んだ気持ちを変わりに代弁し、その人の心にへ寄り添ってあげること。うちらもネガティブさだって楽曲の中に出していますけど、それをもっとわかりやすい形で出そうと思い、改めてネガティブさへ真剣に向き合った結果、生まれたのが「HELL"O"」なんです。言われたように、歌詞でも<この世は地獄>と言っていて、ネガティブな感情を突き詰めながら、その上でプラスに持っていけるようにしてあげたいなとうちらは思っています。
――そういう想いがあったんですね。
赤飯 かなりシリアス目な「HELL”O"」の次にに続いて流れる「チャバシラタッター」という流れがとても気に入っています。前半はスクリームでヘヴィに畳み掛けて、サビはパーッと明るく騒げる曲調に開けていく、我々らしいというか、いい意味でおばかなスタイルというか。理想的なアルバムの締め方ですね。
――バンドの本質にあるのは、「人を楽しませたい」「人を笑顔にしたい」ということで良いのでしょうか?
ぽにきんぐだむ その通りです。だって、うちらがやっているのは音を楽しむ音楽だからね。
324 結局は、人を笑顔にしたいんですよ。
赤飯 むしろ、そこしかないです。
324 音楽を通して人を幸せにしていくためには、暗い感情や絶望した想いもしっかり描いた上で、聞いた人たちの背中を押してあげたい。それがあってこそ、初めて楽曲に説得力が増すと思うからね。
ぽにきんぐだむ そうは言いながらも、自分たちが一番にオメでたい頭でなによりの音楽を楽しんでいるけどね。それが、このバンドの姿勢として何よりも大きいことかもしれない。
赤飯 自分たちで「面白い」と思えないものを世の中に出すことは出来ないので。
324 それが本当に伝わるのかどうか、そこからメンバー内で曲制作の議論が始まるようにね。








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