シクラメン「今必要なのはJOYという喜びや楽しさ」天災続く年に出した答え
INTERVIEW

シクラメン「今必要なのはJOYという喜びや楽しさ」天災続く年に出した答え


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年12月19日

読了時間:約15分

今必要なのはJOYという喜びや楽しさだったりポジティブな明るい要素

桃紅茶(撮影=冨田味我)

――『JOYPOP』というタイトルがすごくシクラメンらしいなと思ったのですが、どなたから出てきた言葉だったのでしょうか。

DEppa これは僕からです。最初はJ-POPをやっているということもあって、わかりやすくカタカナで『ジェイポップ』にしようと思ったんですけど、スタッフさんと2018年は天災などいろんなことがあり過ぎたという話になって…。みんなが目と耳を塞ぎたくなるような出来事が多かったので、みんなが救われるような音楽作品を一緒に作らないかと言って下さって。それは僕らの思いを汲み取ってくれたかのような話でした。今必要なのはJOYという喜びや楽しさだったりポジティブな明るい要素を音楽で発信していくことが、僕らの役目なんじゃないかなと改めて思いました。今までの中でも更にシクラメンらしいタイトルになったと思います。

――そして、『メリーゴーランド』という楽曲が出来て。

DEppa そうです。12月30日に大宮ソニックシティでおこなうワンマンライブ『シクライブ2018年末 ~いざ 夢の舞台へ!~』で、この「メリーゴーランド」を歌うのを想像しながら作った曲なんです。『JOYPOP』の意味はこの曲が8割ぐらい占めているんじゃないかなと思えるような楽曲に仕上がりました。

――サブタイトルを付けるとしたら『JOYPOP~メリーゴーランド~』ですね。さてこの曲にも出てくるのですが<回れ 幸せよ>という歌詞がすごく印象的でした。皆さんは音楽をやっている時以外ではどんな小さな幸せがありますか。

DEppa いっぱいあるんですけど、ライブを沢山やってきて、次の日に何も入っていない時に幸せを感じます。友達と飲みに行くのも好きなんですけど、それは幸せというよりは楽しい感じで。次の日に何も入っていない時に映画とか観ていると、JOYを通り越してもうHAPPYですね。

肉だんご 基本的には息子と一緒にいるときなんですけど、それは大きな幸せなので、小さな幸せとなると塩ラーメンに入れた玉子の茹で加減が上手く行った時かな。

DEppa JOYラーメン(笑)。

電球 僕はつい昨日小さな幸せがありました。たまに音楽機材をネットオークションで見ているんですけど、誰とも競合せずに落札できた時です。落札の瞬間までめっちゃドキドキしていて、「3.2.1ヨッシャー!」みたいな(笑)。

桃紅茶 僕はもう今日ですね。窓を開けた時の気持ちよさです。僕は寒いのが苦手で、今日みたいな暖かい日は、面倒くさいことも進んでやりにいってしまうくらいHappyです。なので今日は優しさに溢れていますよ(笑)。

――桃紅茶さんが寒いのが苦手だから今作に「サマータイム」が入っているということも?

DEppa はは(笑)。「サマータイム」も僕らからするとJOYです。というのも、喜びや楽しさ、成功といったら夏じゃないですか? みんなで楽しい時間を過ごそうぜという曲なんです。日中というよりサンセットの夏のイメージで。そこでもJOYを感じられるというのは良い一日だと思います。もう日中の夏の曲はたくさんあったので時間をずらしたかったというのもあります(笑)。

――イントロから懐かしい感じもあります。

DEppa ギターの感じとかすごく試行錯誤して作りました。こっちのほうが懐かしい感じがするんじゃないかとか。

肉だんご 夏のツアーからこの曲は披露していて、みんなで手を降ったりして盛り上がる曲でもあります。

――電球さんも前に出て一緒に手を振って。

電球 もう一生懸命振ってますよ。あとバラードとかでも僕は歌わないほうが良いんですけど、気持ちよくなってしまって、マイクに入らないように、うつ向きながら歌っていることもあります(笑)。

――バラードでの電球さんにも注目ですね(笑)。さて、リード曲の「つばさ」はミディアムバラードで。

電球(撮影=冨田味我)

DEppa 10年やってきた中で、ミディアムバラードというのが、僕らにとって一番言葉や想いを伝えやすいので、一曲目には「つばさ」だろうと。

――歌ももちろんなんですけど、ひらがなで「つばさ」というのも、温かみがあってすごく良いなと思いました。

DEppa そこもすごく考えました。歌詞も漢字にするのか平仮名にするのかというのは、かなり印象が変わると思うんです。

肉だんご 漢字だと固すぎるよね。

――それもあってか、小学生や中学生が合唱しているイメージも湧いてきました。

DEppa サビは割とメロディが簡単な方なので、確かに合唱コンクールとかにも合う曲ではあります。まだこの曲は僕らも数週間しか歌ってないんですけど、半年、1年と歌い続けていった先には、学生さんと合唱する日がくるかも知れないなとも感じます。この曲はみんなで歌ったりして育っていく曲だと思います。

――曲順も試行錯誤されて。

DEppa もう曲順はいつも大変ですね。シングルの3曲だけだったとしてもすごく考えます(笑)。

桃紅茶 今回は悩んだんですけど、1曲目の「つばさ」と最後に「メリーゴーランド」というのは、みんな意見が一致したんです。

肉だんご その間をどうするのかが大変でした。

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