中園勇樹にとっての青春とは?
――さて、カップリング「I’m a looser」の歌詞はHIROKIさんが書かれています。
そうなんです。僕も書かせて頂いたんですけど、これも一回2人とも全部書いてきて。僕がHIROKIの書いてきた歌詞を見せてもらって、メロディや楽曲の雰囲気が歌詞に凄く合っていて、最初に<I’m a looser>という歌詞を持ってきたというのが決め手となって「これはHIROKIの歌詞で行こう」と思いました。
――中園さんはどういったテーマで書いていたのでしょうか?
僕は恋愛のことではなくて、曲のイメージから「日曜日どこ行こうか?」みたいな歌詞にしていたんですけど、HIROKIの書いた歌詞の方が伝わるかなと思いました。HIROKIはストレートに書いてくるんですけど、それが普段とはちょっと違う感じがありました。段々好きだということに気付く…そういうストーリーになっていて、それも面白いなと思いました。
――これはHIROKIさんの経験談なんでしょうか?
どうでしょうか(笑)。実体験かどうかという話はしなかったです。HIROKIはどちらかと言ったら自分の体験談より、みんなが感じていることを歌詞にするタイプだと思います。どうやったら伝わるかと考えて書いてくる感じなので。
――お気に入りのフレーズは?
Aメロでリアルな感じに書かれているのが好きなのと、Dメロに出てくる<そう、とても短い青春時代なのさ 躊躇してなんていられない>というストレートな歌詞を持ってきたのが、僕は歌っていて気持ち良い所で、ここが特に気に入っています。「好きなのかな?」みたいなところから「好きだ」というストーリーになっているのが、段々サビで気付いていくという仕掛けを入れているのが凄くいいなと思います。
――歌い方のポイントとしては?
この曲はけっこう跳ねているんですけど、僕自身は歌は跳ねて歌っていないんです。僕的に跳ねるのって声的にどうなんだろうというのもあって。歌詞がストレートだったので、歌詞を伝えることに重きを置きました。
――さて、今作は“青春”がテーマということで、中園さんの思う“青春”とは?
僕は小学生から高校生までずっとサッカーをやっていたんですけど、サッカーをやっていた時って夢中になっているんです。高校を卒業して改めてそのときのことを思い浮かべると、輝いていた、青春していたという感覚があります。自分が体験している最中は「これが青春だ」とか「今が一番楽しい」とかあまり考えられないと思っていて、僕の場合は過去の楽しいことを思い浮かべているときが一番青春なのかなと思います。
――ということは、現在進行系であるQyotoもまだ今は青春ではなくて、未来で青春の1ページに加わっていくという感覚?
そうですね。青春も言葉にするのは難しいんですけど。
――真理に迫っているような答えだと思います。さて、Qyotoとしてのこれからは?
色々と挑戦したいことはあるんですけど、ライブに来れないお客さんの声を聞くと、全国を回りたいなと。そして、Qyotoのメンバーそれぞれ段々個性が出てきているんですけど、それをまだ出し切れていない所もあるなと感じていて。
――メンバーをもっとクローズアップしたい?
そういうのが見えて全体として「Qyotoっていいね」となってくれたらいいなと思います。だから直接見てもらえるライブにもこだわっていきたいと思います。あとはあまり縛られずに、色んなジャンルに挑戦していけたらいいなと思っています。
――そうなってくるとQyotoの未来は全国ツアーが鍵を握るかもしれませんね。
“キョウト”と聞いてまだ僕らを思い浮かべる人ってほとんどいないと思うんですけど、“京都”よりも“Qyoto”を思い浮かべてもらえるくらいになりたいので、もっと色んな人に知ってもらえるようなツアーが今後出来たらなと思っています。
(おわり)




今の僕たちだから伝えられる歌詞、Qyoto 高まる意思のシンクロ
世界規模で行きたい、Qyoto メジャーデビューで目指す大きな夢