真野恵里菜、覚悟を決めた役者の道 現実に焦る日々も…今は「常に前を見て」
INTERVIEW

真野恵里菜、覚悟を決めた役者の道 現実に焦る日々も…今は「常に前を見て」


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:18年12月07日

読了時間:約17分

女子高生役、そして“エモく”歌う

――撮影のことを少しおうかがいできればと思いますが、今回、女子高生役も務められましたね(笑)。感想はいかがでしょう?

 (笑)。これは撮り直したからこそ出せたところだと思うけど…実は1年目の夏に撮った学生時代の姿と、2年目に撮り直した姿はちょっと違っていて、1年目に撮った映像を見て、2年目は髪型を変えて取り直しているんです。

 二つ結びにして、ピン一本で止めるって。これってすごくイモっぽいですよね(笑)。両年とも夏に撮影したんですけど、実際何年も掛かっている話も、撮影自体は2~3週間で撮っているんです。その中で私が何年も表現するのは難しいんですけど、そんな中で1年前に撮った映像を見直して、例えば緩急をつけるというか変化を見せるために、髪型は考えました。

――それは良い工夫でしたね。最初はどんな髪だったのでしょうか?

 最初は、普通におろしていたのかな?おろしていたか、横結びしていたのか。私も高校時代に、普通のゴムで二つ結びして止めていたな、って。

――ツインテールが、すごく可愛かったです! それと素晴らしい歌のシーンがありました。真野さんが改めて歌を歌われていたことを認識しましたが、周りの方からも声を掛けられることはありましたか?

 確かに“また歌うんだね”と言われたりもしました。でもキラキラ歌唱というよりは、今回は“エモい”という言葉がずっと現場で使われて(笑)。「エモくいこう」「エモーショナルに」というのが、テーマだったので、熱唱、絶唱みたいな勢いで、血管が浮き出るくらいの勢いで、タマシイの叫びで歌って欲しいといわれて。ライブのシーンは結構苦戦しました。

真野恵里菜

真野恵里菜

――“エモ”ですか。熱いですね。一方、共演の横浜流星さんとは近日ドラマ『彼氏をローンで買いました』(フジテレビ系)でも共演されていますね。前作とは全く違う設定でしたが、いかがでしたでしょうか?

 彼と会ったのは、実はこの作品が初めてで、ドラマのほうがあとから撮って先に配信、放送されたんです。この2年度々過ごせたので、わりと気心が知れているというか。年の差は4~5歳くらいだと思うけど、それを感じさせないくらいしっかりしていて、お芝居も良い意味で怖いんです。どういう勢いで来るかとか、何をしてくるかというのがわからなくて。

――どのような感じで?

 例えば劇中では、あるときカナがいけない道に踏み込もうとするのを止めに来るシーンがあって、その後に二人で怒鳴り合ったりするんですが、彼は200%くらいの勢いで来てくれるので、私も“じゃあ返さなきゃ!”って。こんなに喧嘩で男の人に泣き叫んだり、怒鳴ったりという経験はないというくらい(笑)、ぶつかり合いました。そのシーンでは最後に崩れ落ちるんですけど、手すりの下にちょうど打ち込んである鋲があって、そこにひざを強打したみたいで、そのシーンが終わったあとにメチャクチャひどい痣(あざ)ができていました(笑)。それに気づかないくらいお互いに熱がすごくて。“ああ、これがリアルだ”って改めて実感しましたね。

真野恵里菜(撮影=冨田味我)

真野恵里菜(撮影=冨田味我)

(おわり)

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真野恵里菜
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