お客さん予想を超えるツアーを目指す
――先ほどからお話が出ている9曲目の「dialogue」は7分超えのナンバーです。
Yurin この曲は鉄拳さんのパラパラ漫画が原作の映画『家族のはなし』の主題歌です。いろいろな発注があっての書き下ろしというのは始めてだったんですけど、とてもやりやすかったです。オーダーがあったからこそ、あまり悩まずに作れたかなと。家族の話なので、本当に身近なものというか。アルバムのテーマにも、すごくぴったりでした。
――ライブでは泣いている人もいた曲ですからね。
Yrurin 映像的なところも相まってというか。鉄拳さんのパラパラ漫画がすごく感動的で。とてもいい作品に携われて良かったと思います。
――今回は2つ宇宙的な曲が収録されていますね。2曲目の「サテライト」そして10曲目の「スーパーノヴァ」。どちらも勢いがあってキラキラしたナンバーです。
Yurin 「スーパーノヴァ」はわりと最初にタイトルも決まっていたし、アルバムを制作すると決まった段階でデモもあって。2曲目と最後の2曲目が宇宙のタイトルというのは、シンメトリーでいいなと。結局「サテライト」もそうなんですけど、六畳一間で宇宙のことを妄想して思いをはせて、みたいな。宇宙的なスケールの広さという感じではなくて、本当にせまいところでの宇宙の話、という感じです。スーパーノヴァは星が死ぬ瞬間の一瞬の光のことですが、そういう刹那的なものはバンドと一緒だと思っていて。今のサイダーガールは、今しかないと思っているし。それはライブも一緒で、一つ一つが生ものというか、同じライブはないじゃないですか。だからそういう一瞬一瞬を大切にしていきたいし、お客さんにもちゃんと目に焼き付けていてほしいなと。タイトルのスケール的にはデカいですが、わりと身近なイメージです。
――ラストは「約束」で華やかなバンドサウンドで終わります。
フジムラ 原点回帰というか。バンドサウンドで始まり、いろいろなことに挑戦していても、やっぱりそれはバンドに帰ってくるというので、最後にしたというのもあるんですけれど。いつまでも自分たちは変わらないという願いもあります。
――さて2019年2、3月はアルバムをひっさげたツアー『サイダーガール TOUR2019 サイダーのゆくえ-SPACESHIP IN MY CIDER-』が開催されます。どのようなツアーになりそうですか?
知 先取りツアーでお客さんと1回曲で伝え合えたというのがあるので、不安は正直なくて。もっとリンクしていくためにどうしたらいいのかを考えています。今回は曲順通りやるわけではなく、ライブ一本を一つの作品としたいという気持ちはすごくあって。それをツアーでどういうふうにできるか、楽しみしかないなと思っています。
Yurin 今までの曲との親和性があるナンバーが多いですし、もっとより良くアルバムの曲を聴いてもらえる演出もできると思います。またアルバムを聴いてからのライブですから、曲の印象もすごく変わるんじゃないかな。そこはお客さんのより上を、予想の上を超えて行きたいなと思っています。
フジムラ 僕はこのアルバムを出して、新曲がいっぱい追加されて、インディーズのころからやっていた曲を逆に映えさせてくれると感じていて。今までやってきた自分たちが積み上げてきたものに対して、この新しいアルバムをぶつけて、いつもと違うサイダーガールをツアーでみせられたらいいな、と思っています。
(おわり)



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