ふせえり、千葉雄大、阿部サダヲ、吉岡里帆、田中哲司、三木聡監督

 主演に阿部サダヲ、ヒロインに吉岡里帆を迎えた映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が公開を迎え、これを記念して13日、都内で公開記念舞台挨拶がおこなわれ、阿部、吉岡とともに共演の千葉雄大、田中哲司、ふせえりと、本作でメガホンをとった三木聡監督が登壇。それぞれの映画のストーリーに掛けたエピソードを明かし、会場を沸かせた。

 同作は、三木監督のオリジナル脚本により制作されたハイテンション・ロックコメディー。ドーピングで声を作っているという秘密を抱えたカリスマロックスターと、声が小さいストリートミュージシャンが出会うことで巻き起こるハチャメチャなストーリーを描く。阿部はロックスター・シン役、吉岡はストリートミュージシャン・明日葉ふうか役を務める。また楽曲には阿部らが「SIN+EXMACHiNA」名義で演奏するHYDE作曲の「人類滅亡の歓び」、吉岡が「ふうか」名義で歌うあいみょん作詞・作曲の「体の芯からまだ燃えているんだ」が起用されている。

芸人連中から絶賛の声

 本作がハイテンション・ロックコメディーであることに掛けて、登壇者が“最近、ハイテンションになったこと”をたずねられると、三木監督は「この映画の公開ですよね。やっぱり映画公開となるとテンションが上がるもんですね。それが嬉しい」と、この日を迎えた喜びを語る。

三木聡監督

 また劇場公開作品を手がけるのは本作で3本目となる三木監督。公開の際には、自分の映画が公開されることで、映画館にポスターが貼られるを見に行くことがあり、その際に「ご主人、ちょっといいですか?」と警察官より職務質問を受けることが度々あることを告白。「結構職質されるほうなんです。映画監督って職質される方は結構いるんですよ。園(子温監督)さんとか」などと続けながら「まあそういう職質されないような、監督になります、ということで…」と反省のコメントを語り会場を沸かせる。

 一方“ハイテンションな”エピソードとして、吉岡は昨夜にお笑いタレント・村上健志(フルーツポンチ)のインスタグラムをのぞいたことを上げる。村上は自身の密着動画を度々インスタグラムに上げており、吉岡はそれを「お気に入りで日々の癒やし」としていたが、昨日公開になった本作を、村上が見に行っている様子が動画としてアップロードされているのを吉岡は発見、テンションが上がったことを明かした。

吉岡里帆

 司会者からその質問をたずねられるも、そういった話がなかなか出せなかった吉岡だったが、そのエピソードが出ると阿部は「いいじゃん、いいのあるじゃん! はんにゃの金田(哲)さんもいいと言ってくれてたよ」と続く。さらに三木監督も、同い年で小学校が近隣だったというホンジャマカの石塚英彦も絶賛してくれていたと明かし、芸人らからの高評価にステージも会場も沸いていた。

“背中を押された”エピソード

 また本作のストーリーでは、シンがふうかという一人のミュージシャンの背中を押す言葉を掛ける場面も見られることから、さらに登壇者に対して“背中を強く押された言葉”がたずねられる。

阿部サダヲ

 すると阿部は中学校の頃に、小学校の同級生だった友人の母から「阿部くんは、30歳くらいになったら売れるよ!」と言われたことを告白。さらにサラリーマン時代を経て現在があることを語りながら「辞表の書き方ってあるから、それも書けって言われたことも」などとコメント「それが今、主役なんかやっているからビックリでしょうね」などと語り会場を沸かせていた。

千葉雄大

 一方、千葉は「『千葉はさあ、役じゃないと本当に色気ないよね』と言われるんですけど、だったら役の中では逆に、多少でも色気が出ているか、と。出てますかね…」などと少し自信なさそうにコメント。すると阿部が、客席の観衆が千葉を応援するフリップなどを沢山持ってきているのを見て「出てなきゃこんな“千葉”“千葉”“千葉”って、出てないよね!」とヤケクソ気味に返答、さらにふせが「まるで“千葉県”を応援しよう、みたいなね」などと続け、笑いを誘っていた。

田中哲司

 一方、6月に妻・仲間由紀恵が子供を出産し、現在子育て真っ盛りの田中は、“ハイテンションエピソード”をたずねられると「赤ちゃんがすごく大きなゲップをしてくれたこと」とコメント。さらに“背中を押されたエピソード”をたずねられると「赤ちゃんがオムツを替えているときに、そこにウンチを見たとき。“生きてるんだな、俺を頼っているんだな”って」とネタを織り交ぜながらも、自身の赤ん坊の可愛さ振りを言葉ににじませていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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