ライブハウスで爆音でオーケストラをやりたい
――9月12日に、世界最高峰のチェロ奏者ミッシャ・マイスキーさんや、山中千尋さん、アリス=紗良・オットさんが出演した“世界最高峰のクラシック・ミュージックと究極のデジタルアートの邂逅”をテーマにしたクラシック・イベント『Yellow Lounge Tokyo 2018』にMizunoさんも出演されましたが、パフォーマンスされてみていかがでしたか。
YouTubeでのライブ配信もあって世界中で観られるということで、実は現場入りする直前はめちゃくちゃ緊張していました。ドイツ・グラモフォンというトップを走り続ける歴史あるレーベル、ブランドを背負うという責任もありました。DJとしてのパフォーマンス経験もそんなにまだ多くなくて、自分が主宰する「東京ピアノ爆団」というイベントで数回やったことがあるくらいで。なので、ひたすらスタジオに入って準備を重ねました。
今回楽屋が大部屋で、ほかのアーティストさんたちと同じだったんです。ずっと憧れだったアーティストの皆さんとコミュニケーションを取らせていただきました。皆さん本当に気さくな方で、写真を撮ったりサインまで頂いて(笑)。そういった時間がサウンドチェックの後に30分ぐらいありました。そこで気持ちがだいぶ落ち着いて、彼らと一緒にひとつのもを作り上げる、今は僕も同じ立場なんだということを改めて自覚しました。
憧れの人たちと一緒に仕事をするということは光栄なことでもあり、怖いことでもあるじゃないですか? そういう思いもあったけれど、サウンドチェックを聴いて「良かったよ」といって頂けて、アーティストとして認めて頂けたんだなと、もっと頑張らなければと思いました。それもあって本番は伸び伸びやることが出来ました。
――お客さんの反応はいかがでしたか。
正直、自分の演奏に集中していたので、当日のお客さんの反応はあまり見れてなかったんです。あとからYouTubeのコメント欄やSNSで反応をみたのですが、「これは新しい」と言って頂けてすごく嬉しかったです。ただ、僕はずっとステージに板付だったので、皆さんが演奏している時も観ていて楽しませて頂きました。その間に次のミックスの準備をしたりしていました。
――トラブルもなく?
サウンドチェックの時はあったんですけど、本番は大丈夫でしたね。その時にスピーカーなどを入れてくださったサウンドクリエイトさんたちがすごく親切に対応してくださったので、おかげさまで大きなミスもなくパフォーマンス出来ました。
――最後にこれからの展望をお聞かせ下さい。
ヘルベルト・フォン・カラヤン(オーストリアの指揮者)やバーンスタインがいた時代はあったんですけど、今クラシック界はアイコン的な存在が不在なんです。僕がなりたい存在はクラシック界のアイコンであり、その思いでいろいろ活動させてもらっています。入り口であり、アイコンであり、クラシック界のロックスターと自分では言っているんですけど、それになりたいという目標があります。
活動としてはやりたいことは沢山あって、まずこれから何をやろうかという感じなんですけど、自分は指揮者なので大型のライブハウスで爆音でオーケストラをやりたいなと思っています。出来れば近い内に爆音でお客さんスタンディングで日本武道館でやりたいです。
(おわり)