辞めたらそこで終わり
——カップリングの「LOOK OUT」はファンキーで聴き応えがありますね。
SHUNKUN 曲を作るに当たって、5人で制作していくので意外と楽曲が偏る事がないんです。ロックばっかりにならず、色々な曲が出てくる。これからも色々なジャンルを取り上げて「LIFriendsがやるとこうなるよ」というのをやっていきたいとは思ってます。「LOOK OUT」はまさにそんな挑戦をした曲でした。
FUNKY 「こんな曲を作ってみたいな」というところから始まったんです。僕がオケをばっと作ってSHUNKUNに送ったら「ヤバい! 歌詞考えるわ」と。そこからMAKOTOにメロディをお願いして完成していきました。
SHUNKUN ラップは今までも結構入れてはいるんですけど、今回は英語と日本語を混ぜて“ルー大柴さん風”にやっています。日本人だから日本語が聴きやすいというのはありますが、英語の方が格好いいじゃないですか。田舎者みたいですけど(笑)。だから自分でも格好いいと思って歌えるし、自由に楽しめますね。
FUNKY アンケートとか見ると格好いいと思ってもらえたみたいなんですが、ライブではノリ方がわからなかったみたいですね。最初やった時はみんな棒立ちで(笑)。「ヤベえ、全然ウケてねえ」と思いました。最近は、段々とみんな動いてくれる様になりました。
——デビュー以来、一貫して地元の羽村市を応援していますね。地元への想いについても教えてください。
SHUNKUN 今年からもっと地域を広げて盛り上げたいという気持ちがあります。もちろん羽村から出発なんですけど、その隣に福生という街があるんです。「東京と言ったら23区」というイメージじゃないですか。それに比べて、23区外の事は知らない人が多い。特に八王子や立川より向こうの地域は。そこを盛り上げたいという気持ちがあります。
FUNKY 西多摩という地域は単純にすごいお世話になっている地域です。初期からずっと応援してくれているんですよ。そのおかげで頑張ってこれました。「大切」という曲にもそういう感謝を込めています。これからも地元が主宰しているイベントとかに出る数も増やしていきたいですね。
MAKOTO 生まれてずっと羽村で育ちましたから。その恩返しとして、僕らの活動で地元を広めたいと思っています。
SHUNKUN たまに「あ、三茶いいな」みたいな気持ちも湧きますけど(笑)。でも帰ってくると落ち着くんですよ。都心から距離がある分、帰って来た感があるのかもしれません。
——その「大切」には<もういらないと言われ続けて>という箇所がありますが、これは実際に言われた事でしょうか。
FUNKY 5年もやっていれば、若いバンドが出て来て僕らが必要とされなくなってきた、と肌で感じる事もあるんです。そういう事を書きました。
SHUNKUN 僕らも底抜けに明るい曲ばかりやってきましたが、他のバンドやアーティストもそういうスタンスが多くなってきて。「そういうバカみたいな曲はいらないよ」みたいな事をSNSで言われてるのって、直接じゃなくてもわかってしまうじゃないですか。
FUNKY 悔しいですけど、そういう人を見返すのも音楽でするしかない。だから<立ち上がれ>みたいな歌詞になっていくんですよ。音楽に限らず、誰でもそういう時ってあると思うんです。誰かに必要とされてないとか。そういう人に伝わるといいかなと思いますね。
SHUNKUN それでも必要としてくれる人がいる限りトライし続けるのかなと。
——先ほど辞めてしまったバンド仲間、という発言もありました。そういう方の事はどうお思いですか?
SHUNKUN 本当にライバルでもありますけど、僕らにとっては仲間なので。昔から知っているバンドも解散していきますし。
HAYATO 昔はバンドの解散って「よっしゃ」と思っていたんですよ。ライバルが減ったぞみたいな(笑)。
SHUNKUN そうなんですよ。そういうのは人間の汚いところですよ。ただ互いをライバル視していても、バンドマンとしてライブハウスから地に足付けて信念持ってやってきた人が辞めるというのはやっぱり悔しいです。
FUNKY そこで終わりですよ。辞めたらそこまで、という気持ちも正直あります。だからどんな事があっても「続ける」という事が1番難しい。それをやっていかなきゃ意味がないとも感じます。
SHUNKUN だから、その分自分たちは勝手ながらも背負っていかなければいけないなと思います。
(おわり)