声優で歌手の内田彩が11日、自身2枚目となるシングル「So Happy」の発売を記念して、東京・お台場ヴィーナスフォート 教会広場で、フリーライブイベントを実施、シングルに込められた自身の並々ならぬ“群馬愛”のほどを語った。

熱唱する内田彩

 この日はシングルのジャケットで着用している衣装のドレス姿で登場した内田。この衣装を着るのはまだ3回目で「不思議。着慣れないというか、すごく新鮮な気持ち」と、少々緊張気味のステージで語る。

 9日にリリースされた最新シングル「So Happy」は、自身初のアニメ『おまえはまだグンマを知らない』のエンディングテーマに起用されており、既に武道館ライブなど目覚しい活躍を遂げている内田にとっては、意外にも初のアニメタイアップとなる。さらにそのアニメでは、声優としても、登場人物の篠岡京役を担当する。

 群馬県出身であり、群馬観光大使にも選ばれ、ローカルラジオでパーソナリティも務めているという無類の“群馬好き”を自称する内田は「出身として、こんなに嬉しいことはないです!」と改めてその喜びを言葉にする。

熱唱する内田彩

 シングルのジャケットは、群馬県前橋市にあるテーマパーク「るなぱあく」で撮影されたもの。「全面に群馬を入れたくて」と、装丁にも並々ならぬこだわりを注いだというジャケットの裏には、群馬県のご当地ゆるキャラである、ぐんまちゃんも登場。

 さらに公開されたMVでも「一つの作品として(ぐんまちゃんとの共演を)人生に残したいと思って。他に何もいらないから、ぐんまちゃんだけでも入れたい」という意向で、ぐんまちゃんを大々的にフィーチャーしたことを明かすと、会場からは笑いも起こりながら、温かい拍手が内田に送られる。そしてさらに内田はその真意として「群馬の人に何か誇れるものを作りたかった」とコメント、群馬愛を熱く語った。

 もともと原作を知ってはいたものの、原作マンガのタッチのラフな様子に、内田は当初「ブラックで個性的な曲」というイメージを抱いていたことを明かしつつ、「So Happy」は制作監督の「エンディングを見てホッとする、群馬県民以外の人も、自分のふるさとを思い浮かべたりするような曲」という希望により作られたという経緯を振り返る。

 そして「私のセカンドシングルだけど、本当に『おまグン』と一体になって出来た曲だったので、すごく特別な意味のある曲になったなと思いました」と、自身としても楽曲には満足の様子。

内田彩

 一方でこれまでの曲が、それぞれに表情を変えるかのよう、歌の表現にかなり注力していたことに対して「So Happy」は「それほど広いイメージはない。聴いた人が聞いたイメージで幸せになってくれれば」と楽曲の概要を語りながら「いつもの“ヘラヘラしている”私のイメージでいいかなと」とコメント、会場を沸かせる。

 また6月には、自身2度目となるツアーがスタート。6月16日のパシフィコ横浜でのステージを皮切りに、8月12日に内田の故郷である群馬のベイシア文化ホール(群馬県民会館)でファイナルを迎える。「やっとツアーらしい全国ツアーができるようになりました!」と今回のツアーへの思いを語る内田は「私も(ツアーが)どうなるのかは分からないけど、絶対楽しくなるのは間違いない!」としっかりとアピールした。

 この日は集まった大勢のファンのために、新曲の「So Happy」のほか「Yellow Sweet」「Close to You」の3曲を披露。「So Happy」のカップリング曲であり「大人の恋」をテーマとした新曲「Sweet Little Journey」については「難しいので今日は歌いません! ツアーで披露しようかな、と思っていたので」とコメントしながら、ツアーへの期待感をさらに煽っていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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