布袋寅泰「今はスランプ」も“100点満点”「Paradox」超えに自信
布袋寅泰と山本耕史
ロックミュージシャンの布袋寅泰の横浜アリーナ公演映像作品『HOTEI Paradox Tour 2017 The FINAL ~Rock’n Roll Circus~』の発売を記念した発売記念先行上映&トークイベントが20日、都内でおこなわれ、布袋が、山本耕史をゲストに招き登場。最新アルバム『Paradox』制作の経緯や、映像作品で見せたセッションのエピソードなどを語った。
この作品に収録された公演は、2017年に発売された17thアルバム『Paradox』のリリースにともなう全国ツアーのファイナルとしておこなわれたもの。ライブではアルバム収録曲を軸に、BOOWYやCOMPLEX時代のナンバーも織り交ぜ構成されたツアー本編から、新たにセットリストを追加しており、さらにはスペシャルゲストとして小渕健太郎(コブクロ)も参加という豪華な一夜の様子が、Blu-rayとDVDにてそれぞれ2枚組で完全収録される。
今まで17枚のソロアルバムをリリースしてきた中で「色んな冒険をしてきたけど、なかなか自分の音の世界を作るのは難しかった」と振り返る布袋。しかし最新アルバム『Paradox』については自信を持って「100点満点」と自己評価、満足な様子を語る。この評価については、6年前から移住したイギリスでの生活も影響をしていることに加え、歌を歌うことを一時休んでいたことなどを上げつつも「自分自身と向き合うことも増え、サウンドにも反映できたんじゃないかと思います」と自身で察したその要因を語る。
一方で現在は既に新たなアルバム作りに入っているものの、自ら現在を「スランプ」と語り「壁に向かって、無数の釘を打っているような感じ。まあ打ち続けていればいつかはその壁が崩れるのかもしれないけど」と苦心の様子を語りつつも「苦しんでいるけど、まだ『Paradox』を超える作品を持ってきます」と力強く宣言した。
映像化されたライブで、ゲストとして登場した小渕は、BOOWYの楽曲「わがままジュリエット」「LIAR GIRL」を歌唱。この楽曲を選んだ理由として、クリスマスシーズンとして何か特別なことをやりたいと考えていた時期に、BOOWYの楽曲をプレーすることを考えた際に、ちょうど小渕と食事をする機会に恵まれオファーし、快く受けてもらったことを明かす。
そんな小渕とのセッションを「ファンだから、と言って歌ってくれたのが嬉しかった。ライブでも登場した瞬間にも『胸が熱くなった』と言ってくれたし、小渕くんらしい歌でBOOWYの歌を表現してくれたのも嬉しかったです」と自身も大いに感激した様子を振り返っていた。【取材・撮影=桂 伸也】
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