AK-69、新生K-1の最大級イベントでオープニング「冥利に尽きる」
INTERVIEW

AK-69、新生K-1の最大級イベントでオープニング「冥利に尽きる」


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:18年03月22日

読了時間:約5分

 ヒップホップアーティストのAK-69が21日、埼玉・さいたまスーパーアリーナでおこなわれた『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K‘FESTA.1~』に登場。オープニング、ハーフタイムショーでミニライブをおこなうと共に、K-1への思いを明かした。

 “新生K-1史上最大のビッグマッチ”となる『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K‘FESTA.1~』は、空位となっていたスーパー・フェザー級王座を決めるトーナメントや、全6階級のタイトルマッチなどが集結、全部24試合のスーパーファイトを披露するという一大イベント。

AK-69と山崎秀晃

 この日はK-1ガールが華々しく会場を飾った後のステージに、AK-69が登場。選手が登場するステージのセンターに現れ、「Prologue~The Man They Call Rain Man~」にてオープニングはスタートした。2曲目の「ロッカールーム -Go Hard or Go Home-」ではAK-69自身が観衆を煽る一方で、AK-69の横に今回の出場選手が一人、また一人と現れ、ステージを埋めていく。それと共にAK-69のライブも激しさを増し、全3曲で会場前の緊張感と興奮を高めていく。

 最後はリングにトーナメント出場選手と共に並び、AK-69が「K‘FESTA.1 開幕!」と絶叫、大きな発破音と共にイベントの幕は落とされた。さらにハーフタイムショーでも2曲を披露、歌唱中にはAK-69が入場楽曲を提供するなど、親交のあるキックボクシング選手の山崎秀晃選手も登場するなど、会場も大いに盛り上あがり、多くの歓声を浴びた。

 その後、MusicVoiceの単独取材に、AK-69が応じた。今回のコラボレーションは、もともとK-1のプロデューサーの一人がAK-69の曲をよく聴くことから以前対面する機会があり、その際に自身とK-1とのコラボを提案していたところ、今回の「K’FESTA.1に出演してほしい」と逆にK-1本部側からオファーをもらう形になったという。

 AK-69の楽曲は、多くのK-1の選手が自身の入場曲として使用しており、そのことに対してAK-69は「僕は、たとえば大きなものや大きな会社とか、いわゆる作られたものに対して戦い、自分のメッセージを証明するということを自分のやり方としてずっとここまでやってきたんです。悔しいときもいっぱいあった。でもそういうアティチュードをずっと歌ってきたからこそ、自分を削って戦っているファイターたちに響いたんだ、という自負もあります」と自身の思いと、K-1のファイターたちとの思いを重ねながら「そういう意味では、ファイターたちはリングの上で命を掛けていますけど、僕は音楽道において命を掛けてやっているつもりなので、その部分で共鳴することが出来たと思いました」とK-1に大いに共感した様子を語る。

 中学一年から剣道をたしなみ、もともと格闘技には興味があったというAK-69。高校時代にはK-1がすでに存在し、親しんでいたことも明かしながら「こうしてまた新生K-1 で、自分がこうやってコラボしてライブできるようになるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。しかもファイターの方たちが、自分の曲を入場曲にしてくれているというのがすごく多い中、こうやってファイターへの花添えが少しでも出来たと思うと、冥利に尽きます」と心からの喜びを語りながら、もし再度のオファーがあれば? とたずねると「もちろん。こんな機会を与えてもらえたら、是非喜んで出動します!」とコメントした。

久松郁実、魔裟斗、武尊、関根勤

 この日メインベントとなった第4代スーパーフェザー級タイトルマッチは8人のトーナメント戦となり、決勝は三階級制覇を狙う武尊と、元空手道家のファイター小宮山工介が対決。3ラウンドの死闘の末に小宮山から3つのダウンを奪った武尊が勝利を奪い、前人未到の三階級タイトルに輝いた。

 取材後は、タイトルを獲得した武尊と、K-1のカリスマファイター魔裟斗、司会にK-1公式サポーターを務めるタレントの関根勤とモデル・女優の久松郁実が、囲み取材に応じた。今回、スーパーフェザー級チャンピオンの座を獲得した気持ちを、武尊は「魔裟斗さんも誰も成し遂げたことないのをやってきたし、僕もカリスマと呼ばれる存在になるには、そういうことを成し遂げなければと60kg級(スーパーフェザー級)に挑戦したし。厳しいのは分かっていたけど、気持ちじゃ絶対負けないとずっと決めていたので、(タイトルが)獲れてホッとしました」とコメント。

 もともと本大会でのスーパーフェザー級試合は、ワンマッチでの実施予定だったが、2ヶ月ほど前に急遽8人でのトーナメント制に変更。大会の経過を「きつかった」と振り返った武尊に、関根は「(でも)結局、トーナメントで一番目立ったから、あなたはワンマッチよりよかったよね」などとコメント、笑いを誘う。

 また魔裟斗も「K-1が4年目になって、どんどんファンが増えて、誰がスターになっていくのかを、ずっと僕たちは見てきたけど、いろんな選手が行くかなと思ったところで、結局武尊が行って、今日はトーナメントで三階級制覇。きつくて本当はやりたくないところだろうけど、そこはしっかり責任を果たして、3試合中に2試合はKO。1試合目は元々対戦する予定だった相手に勝って、完璧でしたね。素晴らしかった」とその活躍を絶賛する。

 そして超満員で沸いたさいたまスーパーアリーナで今回の偉業が成し遂げられたことを大いに喜んだ武尊は、これからの目標として、以前のK-1を越えること、そのため「地上波生放送を」と力強く宣言。その言葉に関根は「(新生K-1がスタートした)4年前にポンと花が咲き、今日それがボーン!と広がりました。今後それがさらにドーン!と広がるように。本当に地上派放送も間近だと思うからそういうも野を見たいですね。そんな目標があれば選手もより練習に励めるし、どんどんレベルも上がっていくから、そのためには武尊選手、どんどん引っ張ってください!」とコメント。久松も「武尊選手も言っていたけど、新生K-1が若い子にたくさん知られて、夢を与えることが出来たら良いなと思います」と新生K-1の今後にエールを送った。【取材・撮影=桂 伸也】

AK-69セットリスト

1.オープニング
01. Prologue-The Man They Call Rain Man
02. ロッカールーム~Go Hard or Go Home~
03. THE RED MAGIC

2.ハーフタイムショー
01. TOO MUCH MONEY OUT HRER
02. Flying B

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事