お世話好きで楽観主義、仁村紗和 ダンスで培った表現と所作
INTERVIEW

お世話好きで楽観主義、仁村紗和 ダンスで培った表現と所作


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年02月06日

読了時間:約12分

 太い眉に端正なルックス、どこか昭和の雰囲気も感じさせる若手女優の仁村紗和(にむら・さわ)。大阪出身の彼女は現在23歳。20社からスカウトされ、デビュー後の2年間で15社のCMに起用。昨年はドラマ初主演を務めるなど今年のブレイクが期待されている。落ち着いた語り口で、所作が美しく、内から品の良さを醸し出している。彼女が原点と語る「ダンス」に理由がありそうだ。【取材=木村陽仁/撮影=大西 基】

 2015年に放送された住友生命のテレビCM「あの人の未来診断」篇で、シュールな「おつる」を演じ、話題になった。昨年は、東急電鉄のイメージキャラクターを務め、車内広告に登場。ドラマや映画への出演が増え、昨年放送のフジテレビ系『明日もきっと君に恋をする』では初の主演に抜擢。更に、AbemaTV初のオリジナル連続ドラマ『#声だけ天使』ではヒロイン役を務め、2月3日公開の映画『巫女っちゃけん。』にも出演。『エレクトラ』では初舞台も踏んでいる。

 ブレイクが期待される彼女へのインタビューは2月2日付(ダンスが私の原点、仁村紗和 ブレイク期待の太眉の女優)で既報しているが、その時の模様を一問一答で紹介したい。要旨は以下の通り。

○デビューまでの経緯
○「#声だけ天使」で学んだこと
○今もソウルバーに出かける
○女優・仁村紗和の原点はダンス
○お世話好きで、楽観主義

デビューまでの経緯

――今お芝居をされていますが、もともと女優になりたかった?

仁村紗和(撮影=大西 基)

 やりたいことがいっぱいありました。動物系の仕事に就きたいとか、空港で働きたいとか、ダンスをしたいとか。芸能界に入るきっかけはスカウトでした。ダンスが出来たら良いなと思っていて、サンミュージックを選んだのは、老舗というのと、両親が知っている事務所というのもありましたが、両親宛てに手紙を頂いて、その時に誠実だなと思いまして。

――いろいろやりたいなかに女優も?

 今はそうですね。大阪でもモデルをしていたんですけど、モデルとして上京して、お芝居することが多くなって、どんどん自分のなかで欲が出てきて、女優もやってみたいなと。初めてお芝居をしたときはいろんなことに余裕がなくて。その点は、当初からすると今は明らかに違いますね。今は演じることを楽しめています。

――東京での暮らしは慣れましたか?

 慣れてきましたけどね。だけどギャップは感じます。(大阪は)電車の会話が(お笑いレベルとして)めっちゃ面白いなって思います。久々に帰って電車に乗ったら、結構まわり喋っているんですよ。会話レベル(会話をしている率)が高いなって。

――東京に出てきたときに孤独だなと感じたことは?

 ありました。東京の人はあまりテリトリーに入らないんですよ。関西だと結構、土足で踏み込んでくるんですけどね(笑)。でもそれが心地良かったりして。関西にいる時と同じ感覚でそうしたら「あ、ここ入ったらあかんテリトリーなんや」って。それぞれのペースじゃないけど、壁を感じることはありました。今はだいぶ分かってきました。そのテリトリーとルールと、距離感と。でも優しい人が多いですよ、関西も関東も。

――デビューからの2年間でCM15本というのは異例とも言えますが、その時の心境は?

 上京したてで目の前のことをやっていくのに必死だったので、あまり考えていなかったと思います。目の前のことをただ必死にやっていく。その時と比べて今は余裕があります。自分がやらなきゃいけないとか、こうしたら面白いとか、そういうのがだいぶ分かってくるようにはなってきました。

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