錦戸亮の演技に反響のあったことを明かした吉田大八監督

 関ジャニ∞の錦戸亮(33)が25日、東京・神田明神で自身の主演する映画『羊の木』(2月3日公開)のヒット祈願をおこなった。ヒット祈願には出演するタレントの優香、俳優の北村一輝、メガホンを取った吉田大八監督が参加。祈願前にはトークセッションもおこなわれた。吉田監督は錦戸が演じる市役所職員役のハマり具合の反響が大きかったことを明かした。オーラをどうやって消しているのか、よく尋ねられるという錦戸は「何もしていないんですけどね…」と自然体で演技に臨んでいると話す。

 『羊の木』は漫画家の山下たつひこ氏といがらしみきお氏による同名原作(講談社イブニングKC刊)の実写化。元殺人犯6人を仮釈放し、過疎化する町で受け入れさせる国家極秘プロジェクトが実行された港町を舞台に、死亡事故発生で様々な感情が交錯する人々を描いたヒューマン・サスペンス。受け入れる港町の市役所職員、月末を錦戸が演じる。

 錦戸は公開を前に「早く届けたいとおもっています。友達や知り合いから観てみたいと言われます。設定は面白いし、惹きつけるものがありますよね」とはやる気持ちを抑えきれない様子。

 また、北村は「個人的に久しぶりに悪い役をやり、懐かしい感じです」と元殺人犯の役柄についてコメント。初めて殺人犯の役をやったという、優香は「貴重な経験をさせてもらった特別な映画なので、是非たくさんの方に観て欲しいです」と本作に対する想いを明かした。

 吉田監督は「期待と不安がどんどん日に日に大きくなっております。完成披露を終えて、俳優さんに関してたくさん質問をもらいました。『錦戸くんて、どうしてあんなに市役所の人みたいに見えるんですか? 何かアドバイスしたんですか?』と言われて、僕は何もしてないと答えるんですけど」と完成披露試写会後の反響を語る。

 これを受け、錦戸は「僕も凄く言われるんですけど、『どうやってオーラ消すんですか?』と言われて、何もしてないんですけどね…」と自然体での演技が功を奏しているようだ。

優香

 また、北村からも「優香ちゃん、綺麗だなーと思った」と称賛された、優香は「みなさんのイメージがセクシーさからかけ離れているので、『エロかったねー』と言われて嬉しかったです。6人がみんな個性的なので、どう演じるか悩んだのですが、監督に『一番犯罪者に見えない感じがいい、隙のある感じ』と言われたので周りでそういう人がいるか、探したりしましたね」と今回の役作りについて語った。

 さらに、この日はヒット祈願を前に、それぞれが絵馬に願いを書き込んだ。吉田監督は自身の名前にちなみ、「大を八つ書いて、大ヒットを祈願しました」と絵馬についてコメント。錦戸は「無病息災」、優香は「健康で心豊かにいられますように」、北村は「健康管理」という言葉をそれぞれ書き込んだ。

 そして、絵馬はこの日の為に錦戸が製作した、鉄製の「羊の木」に掛けられた。錦戸は「昨日作りました。鉄切って、溶接して…1時間かかってないです」と「羊の木」について語る

 これを見た優香は「凄い! プロじゃないですか」と驚嘆。北村も「何も考えてないようで、冷たい感じが出ていて深いなと思います」と「羊の木」について絶賛した。吉田監督は「なんか、後で帽子掛けたりできそうですね」と実用的な使用法を提案した。

 「羊の木」の製作の為に、錦戸を指導した職人は2時間くらいかかると思ったそうだが、錦戸は「いや、どこも苦労してないですね。楽しかったです」と器用な一面を覗かせた。

 最後に、錦戸は「観た後に考えて、その時のコンディションでいろんな感想を持てる様々な側面を持った映画になっていると思います。是非劇場でご覧になって頂きたいです」と映画について呼びかけた。(取材・撮影=松尾模糊)

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