May J.「不思議な感じだった」花などに囲まれた幻想空間で熱唱
「FLOWERS by NAKED 2018 輪舞曲」オープニングイベントに登場したMay J.
歌手のMay J.(29)が22日、東京・日本橋でおこなわれた、アートイベント『FLOWERS by NAKED 2018 輪舞曲』のオープニングセレモニーに登場。イベントに向けてのコラボレーションとして書き下ろした新曲「ロンド」を披露するとともに、歌に込めた思いなどを語った。この日はイベントのクリエイティブ・ディレクターである村松亮太郎氏も登壇した。
生花や植物、オブジェに最新のテクノロジーを組み合わせ、幻想的な空間を創り出すという大胆な発想で企画された『FLOWERS by NAKED 2018 輪舞曲』。昨年も同様のイベントが開催され、SNSでイベントに対するハッシュタグが4万7000件を記録するなど、大きな話題を呼んだ。
今年で開催3回を数えるこのイベント。今回のテーマは、花と舞と音の輪舞曲(ロンド)と掛けて「日本一早いお花見」。江戸時代から商業や文化の中心として栄える日本橋で、現代的で洗練された花の楽しみ方を提案する。
May J.は、今回のイベントテーマのため、楽曲「ロンド」を書き下ろした。同曲はCMソングにもなっている。
今回のコラボが決まった時心境を、May J.は「とても光栄でした。私自身、お花が好きなんですけど、今回のこのコラボで、お話をしたり写真を見ながらいろいろ想像をしたりして曲を作っていったんだけど、本当に今日ここに来るまで、どんな空間になるのかぜんぜん想像できなくて」と語った。
May J.はこの日、360度前面に開けた舞台で、ダンサーたちの舞に囲まれながら同曲を披露した。「今日、リハーサルで初めてこの作品を見て、本番も五感で空間を楽しみながら歌うという経験がなかったので、すごく不思議な感じでした。よりこの幻想的な雰囲気の中で、気持ちを込めて歌うことができました」と振り返った。
テーマソング「ロンド」についてMay J.は花のイベントであることから、自身の一番好きな花である白いゆりを選択、ある夜にそれが月明かりに照らされた姿に、美しさを感じてこの曲を作ったといい「凛としていて、私もそんな風に強く生きて生きたいと思った瞬間だったんです。花って咲いて、散って、そしてまた新しい命が生まれてくる、私たちが命をつむいでいくのと同じように。だから親から受け継いだ愛というものを、次の世代に渡せるように日々を大切に生きていきい、そんな思いを込めて歌わせていただきました」と自身の思いを語る。
また、その白いゆりに“凛とした強さ”という表現に対し、May J.とは、もともと“はかなさ”という異なるイメージを抱いていたという村松氏がその真意を尋ねると、May J.は「ゆりってマリア様の隣にいるイメージがあるんですよね。だから人に優しくできる、そして強く生きていけるというイメージを持っていました」とコメント、村松氏の共感を呼んでいた。【取材・撮影=桂 伸也】