乃木坂46与田祐希「私が皆を引っ張る」3期生の舞台初日に意欲
乃木坂46の3期生が6日、AiiA 2.5 Theater Tokyoで舞台『見殺し姫』の初日舞台挨拶と公開リハーサルをおこなった。舞台挨拶では、与田祐希(17)が自らの演じる役について「芯を持ったキャラクターなので、自分自身も皆を引っ張る気持ちで頑張りたいと思います」と力強い発言。山下美月(18)も「この舞台でグループに何か貢献出来る様に頑張りたいです」と意気込んだ。公開リハーサルでもメンバー12人がそれぞれの持ち味を活かした演技を見せ、努力の成果を見せた。
この舞台は3期生にとって初挑戦となる本格演劇で、完全オリジナル作品となっている。3期生が演じるのは平安時代、都のはずれにある塀に囲まれた屋敷に暮らす12人の姫たち。この姫たちが大人たちに翻弄されながらも、不遇な運命を生きていく物語が展開される。公演は6日から15日まで(8日、9日は休演)、全11回が予定されている。
舞台挨拶に出席したのは、伊藤理々杏(14)、岩本蓮加(13)、梅澤美波(18)、大園桃子(18)、久保史緒里(16)、阪口珠美(15)、佐藤楓(19)、中村麗乃(16)、向井葉月(18)、吉田綾乃クリスティー(22)、山下、与田の12人。
それぞれの役柄について、伊藤は「結構みんなを引っ張っていく存在の役。小学校の時に生徒会長もやっていたので、将来的には3期生ともども乃木坂46を引っ張る存在になりたいと思います」と意気込み、山下は「ひと言で言うと私の役は『覗き魔』なんです。目が大きいので、自分の目力を活かす機会が来たなと思います。色々なところを覗いていきたい」と自身の役柄に自信。
文学少女である汐寝を演じる、久保は「常に日記を書いている役なのですが、私自身プライベートで書くことが好きです。あまり感情を出さない役なんですけど、唯一感情を出すシーンに注目して頂きたいです」とコメント。
大園は「顔合わせの時にその人に合った役を付けて頂いてるんですが、私の役は虫が好きな役でした。そんな事は一言も言ってないのですが、虫はそんなに嫌いじゃないです」と役と自分の性格が偶然にも一致したと言う。
与田は「私は声が大きくてリーダーシップがある役なので、最初は本来の自分と結びつかないなと思いました。でも芯を持ったキャラクターなので、自分自身も皆を引っ張る気持ちで頑張りたいと思います」と話し、梅澤は「役柄は上からズバッと物を言うんですけど、実は心優しく、女性らしい部分もあって色々な一面を見れると思います。重要なシーンで登場したりするので注目して頂きたいと思います」と見どころをアピール。
雅役を演じる吉田は「私の演じる役は生まれつき病を持っているんですが、『こうだ』と決めたら自分から進んで行くような役です。私も自分の意見を曲げるタイプではないので、そこは似ています」と自身と役との共通点を語った。それとは逆に、阪口は「絵を上手く書くシーンが多くて、そこは私とは真逆なんです。そんな役を一生懸命演じたいと思います」とキャラが真逆であるところを明かした。
向井「他の姫と違って、男勝りで、衣装もスカートじゃなくてズボンです。馬鹿みたいに自分の思ったことを話すところは私にもあるので、この役を自分の物にして演じたいです」と衣装について語り、岩本は「とにかく笑い上戸で、実際私も笑いのツボが浅いので役に合っています。最終的に変わる場面もあるのでそこを見て欲しいなと思います。頑張ります」とコメント。
そして、中村は「他の姫たちに比べて弱いんですけど、超能力が使えるんです。その超能力がこの物語にどう出るかというところに注目して欲しいと思います」と言い、佐藤は「私の演じる姫は人の物をくすねたりするんです。私はくすねたりはしないんですけど、いたずら好きなので、そういうところは演じやすかったです。普段はよく『棒読み』ってよく言われるので、『舞台では棒読みじゃない』という姿を見せたいです」とそれぞれ語った。
山下は「3期生が単独でステージに立つ機会は当たり前の事ではないので、先輩達が乃木坂46を作ってきてくださったおかげだと思っています。私たち3期生もこの舞台でグループに何か貢献出来る様に頑張りたいです」と意気込んだ。
舞台挨拶は最後に梅澤「半年前くらいにやった時は、今回の舞台とは真逆。半年前とは経験も全然違うので、成長した三期生を見て頂きたいと思います」と力強く発言して終了。
その後おこなわれた公開リハーサルでは、12人がそれぞれの役どころを個性を出しつつ演じていた。コミカルな場面とシリアスな場面を演じ分けや、長いセリフを流暢に繰り出す様子からもメンバーたちの努力の様子が伝わってきた。【取材・撮影=小池直也】