報道陣の姿も多くあった

最終回のこの日、局前には多くのファンが押し寄せた

 テレビ朝日系『SmaSTATION!!』が23日、16年の歴史に幕を閉じた。司会の香取慎吾が伝えたメッセージに多くの反響が起こったが、パートナーとして支え続けた同局・大下容子アナウンサーへの感謝の声も相次いでいる。

 香取がMCを務める『SmaSTATION!!』が23日に最後の放送をおこなった。オープニングでは東京タワーが番組カラーでライトアップされ、香取は感激。この日の放送では、香取と親しい俳優の山本耕史をゲストに迎え、有終を飾るにふさわしい活気のある時間がテレビ越しに伝えられた。

 エンディングが迫るなか、大下アナは「香取さん、時間があるようなので少しお話しませんか」と香取に語り掛け、2人は座ってトークを始める。

 香取は「残念ですよ。ずっと続けたかったし、視聴者の皆さんにもそうだし、スタッフの皆さん、大下さんに、何だろうな。新しい道を選んで、新しい道を進もうって思ったことで、みんなでどこまでも続けたいと思ってたスマステが終わってしまうことに、皆さんに申し訳ないなって」などと、率直な心境を打ち明けていった。

 その隣で大下アナは、気丈な佇まいを見せながら優しい表情で香取に寄り添う。香取、草なぎ剛、稲垣吾郎による次への取り組みである『新しい地図』について、大下アナは「方角とかアレですけど…」と切り出しつつ、「この地図にはどんなものを描いていきたいと思ってらっしゃいますか?」と尋ねた。

 香取は「今はまだ真っ白な地図なんですけど、大きな地図に皆さんと一緒に作って行けたらなと」と抱負を語ると、大下アナは「新しい地図でまた出会いたいです」と強い調子に希望をこめた。

 昨年、SMAPの解散騒動が持ち上がった際、大下アナは香取が抱えた悩み、香取という人間の内面をそばで見続けた者として誠実な言葉で伝えた。その姿勢に感動するファンは多く、この日の最終回を迎え、ファンからは大下アナへの感謝の声が相次いでいる。

 ツイッターなどSNS上には「大下さんには毎週そばで慎吾を支えていただいて、感謝しかない」「慎吾の隣にいてくれたのが大下さんでよかった」「素敵過ぎるよ。大下さんの表情 たまらない」「大下さんにお礼と感謝の手紙を書こう」などと、尽きない感謝が堰を切ったように投稿された。

 番組のラストでは、香取は「大下さん、ありがとうございました」と言いながら大下アナを強く抱きしめ、感謝の気持ちを伝えた。大下アナは堪えきれずに表情を崩しつつ、最後は香取と一緒にテレビ越しの視聴者に向かって笑顔で手を振った。

 ファンは「大下さんと抱きしめ合う2人にもう涙腺崩壊」「最後、抱きしめられるまで泣かなかった大下さんが大好き」「大下さんが、最後までこらえてこらえて、慎吾にありがとうと強く抱きしめられた時初めて泣きそうになっててグッときた」などと大下アナの様子を確認し、改めて感謝の気持ちを強くしながら見守ったようだ。

 ツイッター上では大下アナに加え、番組を支えたナレーションの小林克也、様々な思いをその演出の中に込めてきた制作スタッフらの計らいに感謝する声も続々と寄せられている。

 なお、番組の最終回を迎えたこの日、テレビ朝日前には多くのファンが押し寄せていた。生放送が終了した後もそこから離れないファンの姿はあった。記者が現場から離れた午前1時半も多くのファンが現場に残っていた。【朝倉浩正】

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