昭和女子大学 人見記念講堂でワンマンライヴ『15th ANNIVERSARY LIVE 』をおこなったTETSUYA

 ソロ デビュー15周年を迎えL’Arc〜en〜Cielのリーダーで、ベーシストのTETSUYAが8月25日と26日に、東京・昭和女子大学 人見記念講堂でワンマンライヴ『15th ANNIVERSARY LIVE 』をおこなった。初日公演ではL'Arc〜en〜Cielのカバー「瞳の住人」から最新シングル「愛されんだぁ I Surrender」、未発表曲などアンコールを含め全19曲をパフォーマンス。TETSUYAは「ソロで15年も続けてこれるとは思っていなかったです。皆さんのおかげです、ありがとう!」と、集まったオーディエンスに感謝を告げた。初日公演の模様を以下にレポートする。

まさかのサプライズ「瞳の住人」で幕開け

らいぶのもよう

 ソロ デビュー15周年を祝おうと、多くのファンが会場前に並ぶ。TETSUYAのコスプレをしたファンの姿も見られた。期待感で高まるなか、開演時刻になり、会場は暗転。ソロとしての15年間を振り返る映像がスクリーンに映し出されていく。その軌跡を追う映像に歓声を上げるオーディエンス。そして、Juicy-Bananasのメンバーが一人ずつステージに。最後にTETSUYAがステージに登場すると、会場はさらに大きな歓声に包まれた。

 印象的なギターの旋律が流れると、オーディエンスからざわめきが起こった。オープニングナンバーはL'Arc〜en〜Cielの23枚目のシングル「瞳の住人」。まさかのサプライズナンバーにオーディエンスは大歓喜。TETSUYAは後のMCで、今回の会場である人見記念講堂の“人見”と瞳を掛けたダジャレから、この楽曲を選んだという。そんな劇的な幕開けから、爽快な夏をイメージさせるアップチューン「LOOKING FOR LIGHT」で鮮烈なサウンドで惹き込んでいく。

 続いて「TIGHTROPE」、「蜃気楼」とラウドかつシリアスなナンバーでロック色の強い空間に変えていき、そのサウンドを浴びるように会場のテンションは上がっていく。TETSUYAの声も楽曲に合わせ表情を変え、オーディエンスの心を揺さぶっていく。L'Arc〜en〜Cielのナンバーからセルフカバーした「Time goes on 〜泡のように〜」に続いて、未発表曲「何があっても」を披露。メロディアスで疾走感溢れるナンバーに、オーディエンスも体を揺らしながら楽しんでいた。楽曲が進むにつれ、シンガロングも巻き起こり、スケール感を増しながらTETSUYAは<何があっても君を守りたい>と強いメッセージを放っていく。

 TETSUYAの幅広い音域が堪能できるナンバー「WHITE OUT」、サビでの広がり方、開放感が心地よさを演出。「EDEN」ではギターの中村 佳嗣(Gt)のソロで、トレモロアームを操作するTETSUYA。長年、演奏をともにするメンバーとのコンビネーションも抜群。「Fantastic Wonders」を届け、一旦ここでTETSUYAがステージを後にすると、Juicy-Bananasによるインストナンバーへ。クールな演奏で会場のテンションをじわりじわりと高めていく。そのスリリングなロックサウンドに、オーディエンスの高揚感を煽っていく。

ソロで15年も続けてこれるとは思っていなかった

らいぶのもよう

 ブルーのロングジャケットに衣装をチェンジしステージにTETSUYAが戻ってくると「Can't stop believing」でライヴもラストスパートへ。そして、6月にリリースされたシングル「愛されんだぁ I Surrender」を披露。TETSUYA流グラムロックナンバーで、印象的なロックリフとクラップ(手拍子)で会場を一つにしていく。

 回転するタオルが爽快な光景を作り出した「Roulette」では、間奏部分で恒例の“ルーレットを回せ!のコーナー"へ。スクリーンにルーレットが映し出され、そこにはJuicy-Bananasも含めた6人の名前が。ルーレットの針がさしたのはドラムの山崎 慶。次はサイコロを振りお題が「情けない話」に決定。山崎の電車の話題で会場は和やかな空間に。TETSUYAはその話を聞いて、「情けないというよりカワイイ話だね」とコメント。「Roulette」そして、本編ラストの「Are you ready to ride?」では、バナナマン ブラザースが登場し、<oh!! yeah!!>と書かれたパネルを掲げ、会場を煽りボルテージは最高潮のまま本編を終了した。

 アンコールを求める“TETSUYAコール”によって、再びメンバーがステージに。TETSUYAは「ソロで15年も続けてこれるとは思っていなかったです。皆さんのおかげです、ありがとう!」と少々照れ臭そうに感謝を告げ、未発表曲「THANK YOU」を演奏。広がりのあるサウンドと叙情的なメロディが合わさり、そこにTETSUYAが感謝を込め、エモーショナルに歌い上げていく。

 ラストはスクリーンに満点の星空が映し出され「流れ星」をしっとりと、このライヴのエピローグかのように届ける。光と音のコントラストで、幻想的な世界に惹きこまれ、美しい旋律を伸びやかに歌い上げるTETSUYAを、うっとりと見つめるオーディエンスの姿。楽曲の余韻を残したまま、初日の幕は閉じた。

【取材=村上順一】

セットリスト

01.瞳の住人
02.LOOKING FOR LIGHT
03.TIGHTROPE
04.蜃気楼
05.Time goes on 〜泡のように〜
06.何があっても
07.guilty
08.魔法の言葉
09.WHITE OUT
10.EDEN
11.lonely girl
12.Fantastic Wonders
13.Can't stop believing
14.愛されんだぁ I Surrender
15.Roulette
16.Are you ready to ride?

ENCORE

EN1.THANK YOU
EN2.Make a Wish
EN3.流れ星

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