AKB48グループのメンバーが女子高生プロレスラーを演じた、ドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)のリアルイベント『豆腐プロレス The REAL 2017 WIP CLIMAX in 後楽園ホール』が8月29日に、プロレスの聖地・後楽園ホールで開かれる。その模様がスカパー!で独占生中継されることが決まり、先般、都内で取材会が開かれ、SKE48松井珠理奈とHKT48兼AKB48宮脇咲良が出席した。このなかで松井はプロレスを自身のアイドル人生に重ね「パワーだけでなく精神面も大事」との見解を述べた。ドラマのなかで激闘を繰り広げた両者。その2人の言葉からはプロレス愛が伝わってきた。その時の報道陣とのやりとりを一問一答形式で以下に紹介する。
――見どころは。
宮脇 (役柄・チェリー宮脇として)私は一度も珠理奈さんに勝ったことがない。この2年間、自分のためにできる事を全力でやってきたと思うので、錦糸町道場にベルトを絶対に持って帰りたい。
松井 (役柄・ハリウッドJURINAとして)そうですね…。私はシングルマッチは良くやってきたんですけど、新星パワーストーンズでの試合というのはなかなかお見せ出来ていなかった。そのパワーストーズの連携やタッグの強さも見せていけたらと思っています。
――チケットは完売。スカパー!で視聴する人にメッセージを。
宮脇 (役柄・チェリー宮脇として)私たちの白熱した試合や後楽園ホールの熱気はテレビでも伝わると思うので、これなかった方にはぜひスカパー!で応援して頂きたいなと思います。
松井 (役柄・ハリウッドJURINAとして)私が言いたいことも同じような事になってしまうので、一言、言わさせて頂きたい。会場で見て下さっている皆様方も、スカパーで見て下さる皆様も「愛してまーーーーす!」(新日本プロレス・棚橋弘至選手の決め台詞)、以上です。
――聖地での試合、意気込みを。
宮脇 宮脇咲良として答えさせていただきます。正直、プロレスファンの方に「舐めてるんじゃないか」と思われてしまうような試合にならないためにも、試合の本番まで全力で練習をしているので、少しでも皆さんに認めて頂けるような試合ができたらなと思っています。
松井 松井珠理奈としてしゃべりますと、後楽園ホールに一番メンバーのなかでも行っていると思うので、その夢の舞台で試合するということはいまだに信じられないぐらい。ファンの方からは「一番近い、特別リングサイドが当たらなかった、悔しい」と言っている方がいらっしゃいましたが、後楽園ホールは本当にどこから観ても観やすい会場なので安心して応援しに来てほしいと思います。
――プロレスの魅力は。
松井 初めは怖いとか、パワーが強い人が勝つと思っていましたが、間近で試合を見て、選手が倒れても起き上がる姿を目の当たりにした時、ただ単に力が強いだけではなくて、気持ちも、精神的にも強くないとプロレスは勝てないということを感じました。その時、自分のアイドル人生にも重ね合わせてしまっていて、凄く感情移入したので、これは自分がアイドル人生を生きるためにも必要なものことなんだなと思って今も沢山観ています。
――ドラマでも48グループ内でもライバル関係の2人。お互い負けたくない存在?
宮脇 負けるのが好きな人はいないと思うので、勝ちたいなと思っています。年齢も近くて最近だとWセンターに立たせて頂いたりとか、比べられることも多いので、お互い切磋琢磨し合いたいです。
松井 ファン同士も意識しているんじゃないかな、と思っています。
――松井さんは宮脇さんをどう思っていますか。
松井 ライバルが欲しいなと思っていました。最大のライバルがいなくなったので、ライバルがいたからこそ今の自分があると感じることは凄くあります。もっともっとそういうメンバーが増えたら48グループももっともっと楽しくなるんじゃないかなって思っています。
――松井さんのプロレスへの熱さは、宮脇さんにとって不利だと思うが、ここは負けたくないというところは。
宮脇 そうですね。私は最近、知識を入れようと『アメトーク!』のプロレス芸人をみたり、昔のプロレス、三沢(光晴)さんだったり、試合をみているので、私なりの戦い方で、熱さを見せられたらなと思います。
――松井さんもまだまだ負けてはいられません。
松井 そうですね。なんて言ったらいいか分からないんですけど、プロレスを愛する気持ちと48グループを愛する気持ちは負けないと思います。
――互いに掛けてみたい技は。
宮脇 私は一度も成功したことがない「サクラスペシャル」という技があるんですけど、「エメラルドフロウジョン」(三沢光晴さんのオリジナル技)なんですけど、それをまだ一度もかけられていないので、今回の試合でかけられたらなと思います。
松井 そこは「トランキーロ!」(新日本プロレス・内藤哲也選手の名言)焦んなよ! ということで、本番のお楽しみで。
――新日本プロレス「G1 CLIMAX 」の決勝を観戦していると聞いたが刺激になったことは?
松井 両国3日間行ったんですけど、受けすぎて。8月29日に試合があると分かっている状態で試合を見ると、気持ちも違います。派手な技をすることも大事なんですけど、それをする前のアピールや、技をしたあとのリアクション、そういうのも含めて、全てが技なんだなというのを改めて実感して、ただただやればいいんじゃなくて、全てに気持ちを込めてやらないと観て下さっている方も感情移入しないんだろうなと。当日はハリウッドJURINAを応援して下さる方に絶対に後悔はさせたくないと思います。
――プロレスに一番必要な事は?
松井 難しいですね。やっぱり信じる、自分を信じること。何か大きな技をかけるときに、例えば戦う前に負けることを考える人はいないと思うので、勝つという気持ちを信じる。それをイメージする事が大事なんじゃないかなと思います。
宮脇 いかに本気になるか、「まじ」。プロレスは格闘技とは違うといわれがいちですけど、でもいざ自分が試合をしてみて、本気になれたからこそ流せる涙や感情があると思うので、リング上に立ったからには本気で戦いたいと思います。
【取材・撮影=木村陽仁】