GACKT、バンド仲間の逝去から18年「生きていることに感謝」
ミュージシャンのGACKTが、過去に自身が所属していたバンドメンバーが死去してから18年が経った今、胸の内に抱える心境を率直に寄せている。
27日に自身のブログを更新したGACKT。移動中の車中で様々なことが脳裏を過ったことを報告すると、「『18年か…。早いもんだ』 訃報が届いたのは、実際に彼が亡くなって密葬が終わってからのことだった」と18年前の記憶を遡った。
そして、「1999年当時、MALICE MIZERのメンバーと絶縁状態にあったボクに、彼が亡くなった報せがその直後に届くことは当然のことながらなかった」とし、スタジオでレコーディングしている最中に訃報を聞いたという。
死去したメンバーの実家の場所などを知らないままに早朝、車で茨城県に向かい、「見知らぬ人の家に飛び込んではインターホンを押しては尋ね…押しては尋ね…を繰り返し」というGACKT。ようやく知り合いの人と出会い、実家に連れて行ってもらうことができた。
実家を訪問し、両親と顔を合わせたとき、「何も言葉が出て来ず、急に涙が止まらなくなったことを鮮明に覚えている」というGACKTは、夜中まで両親と話し、以降毎年、元メンバーの誕生日や命日に訪れては「手を合わせた後に自身の現状報告をするようになった」という。
出演するドラマ、ライブをする場所、海外に移住すること――。GACKTは「今では玄関を開けると、『おかえりなさい、遠かったでしょ?』と、まるで家族が帰って来たかのように迎えてくれる」とメンバーの両親に対する敬慕の気持ちを寄せる。
GACKTは「お父さんが一緒に食事をしながらボソッと言う。『オレももう80だよ』帰り際に二人が声を揃えて、今度はもっとゆっくりしていきなさいよと笑顔で背中を抱きしめてくれる。カラダのことをいつも気にしてくれる二人」と感謝する一方で、自分自身が何を書きたかったのかを自問した。
そして、「麻央さんのことがあったからか【人との別れ】について この数日ずっと頭の中をグルグルと回るまとまらない思考」と、22日に逝去したフリーアナウンサーの小林麻央さんのことを想起していたことを明かし、自身にできることは「そんな人たちをけっして忘れないこと」「『今日もしっかり頑張ってるよ』と、胸を張って言える生き方を自分がしっかりすること」との気持ちを綴った。
その上で、GACKTは「頑張ろう。どんなに辛いことがあってもこうやって笑えること、生きていることに感謝しなきゃ。色んなことがあるさ。人生だもんな」と前向きな心境を打ち明け、先に逝った友人知己に対し「またいつか彼らと会った時に、『すごい楽しい人生だったぞ!』と自慢してやろう」とリスペクトを込めてメッセージを綴った。
GACKTが綴った元メンバーとは、自身が所属していたバンド「MALICE MIZER」のドラム&パーカッション担当のKamiさんのことと思われ、ブログのエントリーでは墓参りをする自身の姿などの写真も掲載している。
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