溢れる感情が作り上げた2つの曲、THE ORAL CIGARETTES 成長の証
INTERVIEW

溢れる感情が作り上げた2つの曲、THE ORAL CIGARETTES 成長の証


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年06月14日

読了時間:約15分

「どんな感情になるのか凄く楽しみ」

中西雅哉

――「Uh...Man」は「狂乱 Hey Kids!!」などを彷彿とさせるアッパーチューンですね。

山中拓也 曲のでき方が「THE ORAL CIGARETTESっぽいね」と言われる感じではあります。

――確かにそういった空気感があります。

山中拓也 シゲのギターリフから出てきて、それを4人で無茶苦茶にすることから生まれてくる曲は凄く受けが良いものになります。僕からしたらシゲからもらったものなので、シゲの遊び心をより活かせるもので楽しんで作ろうというテンションでした。

 ちょっとシゲには申し訳ないし、言い方悪いかなと思うのですが、僕にとっては息の抜き所というか、「シゲのおかげで遊べる!」みたいな感覚の楽しさが出てくるから、作るのに“楽しい”しかないんです。

――イントロのリフから作っていったということですか?

鈴木重伸 曲の制作中で「ちょっと疲れたな」というタイミングで、「息抜きがてら、ちょっと面白いのあるからやってみない?」という所から始まりました。最初はミディアムテンポだったのですが、「そのリフだったら倍のテンポが合いそう」ということから一気にテンポが上がっていって。

――シゲさんの作るリフはケルト音楽っぽいフレーズがありますが、自身にそういったルーツがあるのでしょうか?
(*ケルト音楽:西ヨーロッパのケルト人達の民族音楽から発展、継承されたと捉えられる音楽)

鈴木重伸 拓也と一緒に住んでいた時期によく聴いていました。

山中拓也 そういえば、よく聴いていました。世界各国の民族音楽を漁っていました。「CATCH ME」を作っているタイミングで、2人はインドアでよく家にいたのですが「じゃあ色々聴いてみようか」という感じで民謡を漁っていたことがあって。「これ、めっちゃ面白くない?」という時期がありました。

――それがベースになっている部分もあるのですね。

鈴木重伸 新鮮というのもありますね。映画『タイタニック』の中で、ダンスを踊る場面の音楽が子供ながらに好きだったということもありました。民族音楽とかケルトとかはきっと潜在的に好きなのかもしれません。

――それが随所に出ていると思っていました。最後に武道館に向けての意気込みをお願いします。

あきらかにあきら いつか来るのだろうなと思っていたら、すぐそこに知らない間にいます。武道館に向けて良いツアーが出来ていたので、それがあるから自信満々でステージに立てると思います。でも、やっぱりライブなので何が起こるか分からないし、どんな感情になるのかと凄く楽しみにしています。その経験を経てもっと大きいステージに行けたらいいなと思うので、その日は凄く大事な日にしたいと思っています。

鈴木重伸 『UNOFFICIAL』の曲たちでツアーをずっと廻っていて、武道館はその曲たちをしっかり映えさせられるような場所だと思います。ツアーで色々と培ってきたことがあるので、それをしっかり見せられると思っています。楽しみにして頂けたらなと思います。

中西雅哉 4人の力だけでは絶対に行けない場所なので、一番大事なのは感謝です。その気持ちを忘れずに、THE ORAL CIGARETTESらしく、地に足をつけて、いつも通りやることが出来たらいいなと思います。

山中拓也 僕は「いい歌を歌います」が一番です!

(取材=村上順一、撮影=冨田味我)

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