音楽的に変化と進化を遂げた、HOWL BE QUIETが出した“今”の答え
INTERVIEW

音楽的に変化と進化を遂げた、HOWL BE QUIETが出した“今”の答え


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年05月23日

読了時間:約17分

“依存症”と名付けたアルバムに込めた想いとは。HOWL BE QUIETが出す今の答え

 4人組バンドのHOWL BE QUIET(ハウル・ビー・クワイエット)が5月24日に、メジャー1stフルアルバム『Mr. HOLIC』をリリースする。昨年3月にシングル「MONSTER WORLD」でメジャーデビュー。ピアノを取り入れたポップロックサウンドでオリジナリティを確立。3枚目のシングル「サネカズラ」では、竹縄航太(Vo.Pf)自身をさらけ出し、新たな表現方法を見つけ、今作への指針となる1曲となった。“依存症”と名付けられたアルバムは、楽曲を持っていくたびに言われたワードだという。「ジャンルレスでフリーダム」という、バンドが出した現時点での回答がこのアルバムに収録されている。結成の経緯から、ピアノを取り入れたきっかけ、さらにレコーディング秘話や、歌詞に込めた意図など4人に話を聞いた。

ピアノが弾きたいという自分のブーム

――HOWL BE QUIETはどのような流れで始まったのでしょうか。

竹縄航太 まず、僕とクロ(黒木健志)と(岩野)亨ちゃんは同じ高校の軽音楽部で出会いました。当時は各々違うバンドだったんですけど、部活を引退したタイミングでまだバンドを続けたいなと思ったこの3人が集まりました。そこで「ベースがいない」という事で、違う高校だったバンド仲間のはっしー(橋本佳紀)に声をかけたんです。僕らの誘いを快諾してくれて、この4人のメンバーになったのが、かれこれ7年前です。

――違う学校とのことですが橋本さんは、3人の事は良く知っていた?

橋本佳紀 亨ちゃんと竹(竹縄航太)とは割と接点がありました。ライブを観た事はあったけど話をした事が無かったのがクロだったんです。高校の頃から「竹縄航太という奴は何という作曲センスをしているのだろう」と思っていたので、実は心の中でずっと「誘われたらいいな」と思って彼のライブを観ていました。

――皆さんも竹縄さんの歌や曲に惚れ込んでいた部分はあった?

岩野亨 部活では違うバンドだったんですけど、それぞれが完全にライバルでした。どちらかというと、竹ちゃんの当時のバンドを観ていて、もの凄く嫉妬をしていたんです。「クソ!何でこんなに良いんだ!」という対象だったんです。各バンドが文化祭で活動を終えて、新たに誘われた時は凄く嬉しかったです。

――リーダーはどなたが?

岩野亨 僕が一応リーダーです。

――一応というのは?

岩野亨 いろんなタイプのリーダーが居ると思うんです。「俺に付いてこい!」というようなタイプも居れば、「みんな大丈夫?」と気遣うタイプも居たり。僕は強いタイプのリーダーではないんです。

竹縄航太 僕なんかが好き勝手言っているのを、総括してくれる感じなんです。

橋本佳紀 亨がいてバンドがまとまっているという。彼がバンドのバランサーなんです。

――結成から7年間の活動は順風満帆でした?

竹縄航太 ぶっちゃけ何もないですね(笑)。あるとすれば、結成当時はギターロックバンドとしてやっていたんですけど、一度スタジオにあったピアノで、ノリでピアノアレンジにして曲をやった時にしっくりきたんです。そこに味をしめて「ピアノをバンドに取り入れよう」となった事が一つの大きなターニングポイントでした。確か4、5年前ですね。

――では2年間くらいはギターロックバンドだったんですね。今でもギターは弾きますよね?

竹縄航太 たまに弾きますね。でも今は基本的にピアノです。

――ピアノの方が曲のイメージに合う?

竹縄航太 それもありますね。けど今はピアノが弾きたいという自分のブームがあって、とにかくピアノが弾きたいと思っているんです。ギターだった曲もピアノでやっています。

――それがバンドの個性に繋がっていますよね。

竹縄航太 それは凄く嬉しいです。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事