YOSHIKI、10歳の時に自殺した父への思い、生命の尊さを語る
X JAPANのYOSHIKIが9日放送のフジテレビ系『ノンストップ!』にVTR出演。自身が10歳の時に亡くなった父親について触れ、命の大切さを強調した。
3月3日からドキュメンタリー映画『WE ARE X』が公開されるX JAPAN。グループの結成や解散、そして、メンバーの死などを当時の映像を交えて紹介しており、そのなかで、10歳の時に自殺した自身の父親についても語っているYOSHIKI。番組のインタビューに応え、父親や生命に対する思いを語った。
老舗呉服店を営んでいたYOSHIKIの父母。裕福な家庭のなかで、やさしさに包まれていたという。ところが、夏休みのクラブ活動から帰ったYOSHIKIは、「父親が床に寝ていた」と子供ながらに異変を感じたという。
涙を流す親戚の姿。「生きてないんだなってことしか。自殺なので…」と語ったYOSHIKIは、言葉を詰まらせ「母親も何も口にしなかったです。しないというか、しゃべらない」と母親の様子を伝え、「僕はひたすら泣きわめいているだけ」と当時を振り返った。
YOSHIKIはどうして父親が自殺したのかわからなかった。ただ、「わかったところで帰ってくるわけじゃない。そこを追求すればするだけ苦しいだけ。生きているのが嫌だ。人はなんで生きるのか」と自問自答し、父親の自殺は家族を大きく変えたことを明かした。
父親の遺品がすべて整理されるなか、YOSHIKIも父親との写真1枚しか持っていなかったと語り、母親も「辛かったと思いますよ。会話もしてないですし、父親のことは」と胸の内にしまい込んでいたという。
自暴自棄から学校で暴れることもあったというYOSHIKIだったが、“ロックとの出会い”が大きな支えになった。「母親がドラムセットを買ってくれたので、ドラムをひたすら叩いて。詞も書き始めて、その瞬間は苦しいことを忘れられる」と続けた。
音楽の道を突き進めたことに父親への感謝を語るYOSHIKIは、父親のことを想い楽曲「Tears」(1993年)を制作。「過去は変えられない」と話すYOSHIKIは「過去が輝くものになるかならないかは、これからの未来をどうやって生きるかで変わってくる」との思いを口にした。
そして、命は自分だけのものではなく、簡単に絶ってはいけないことを強調する。「心の傷というのは一生消えないんだろうなと。その傷と一緒に生きていくしかないんじゃないのかな」と自らに言い聞かせるように、強いメッセージを言葉にしていた。
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