囲み取材に応じた前野健太とみうらじゅん、安齋肇監督(撮影・桂 伸也)

囲み取材に応じた前野健太とみうらじゅん、安齋肇監督(撮影・桂 伸也)

囲み取材に応じた前野健太とみうらじゅん、安齋肇監督(撮影・桂 伸也)

 シンガーソングライターの前野健太が11月30日、イラストレーターの安齋肇、みうらじゅんとともに、都内でおこなわれた、映画『変態だ』(12月10日公開)の音楽全集発売を記念した一夜限りの祭典『変態だ祭』に登壇、イベント前には囲み取材に応じた。またこの日は、音楽監督の古田たかし、映画に出演したウクレレえいじ、Shige、ミュージシャンの柳沢二三男も登場した。

 映画『変態だ』は、みうら作の青春小説を原作とした実写化映画。妻子がいながら別の女性と関係を続けるミュージシャンが、ある日思わぬ窮地に立たされることで、異様な変態を遂げる様を描く。企画をみうら、監督を安齋、そして主演を前野が務める。

 劇中では主役を担当、劇中の最後には極限状態に陥り、変態を遂げる演技を行った前野は、記者から「変態を遂げたことで、(主人公の男は)一人前の変態になったのか?」とたずねられると「いや、この作品はそこじゃないんです。そこはパートIIで」とポロリ発言。それを耳にした安齋は「ええっ!?」と寝耳に水の表情を見せた。

 さらにみうらは「最初に話があったときには三部作でとってくれ、というお話だったし、それは鵜呑みにしています。待ってますから。最後は宇宙に行きます!」と衝撃の告白。さらに前野が「僕も最初にお話をいただいたときに、三部作で、と。いま初めて言いました」と合いの手を入れると、安齋はさらに目を小さな点にしながらも「僕もとても宇宙まではついていける自信はないけど、頑張ってみようかな」としどろもどろで返答していた。

ライブのもよう。ドラム・古田たかし、ギター・柳二三男、ウクレレ・ウクレレえいじ、ベース・Shige(撮影・桂 伸也)

ライブのもよう。ドラム・古田たかし、ギター・柳二三男、ウクレレ・ウクレレえいじ、ベース・Shige(撮影・桂 伸也)

 今回の強烈な個性のキャラクターに対し、前野は「葛藤はありました。しかしそれはやる、やらないという問題ではなくて、やるんだろうなと思いました」と覚悟を決めていた様子を明かす。しかしその決意の理由を「同じ新宿に住んでいて、家が近かったから…これが練馬に住んで、もっと距離があったらね…」と返答、笑いを誘った。

 もともとはオファーの内容も確認せず、二つ返事で監督を務めることをOKしたという安齋。撮影のリスクについてたずねられると「よく考えてみると、僕はいつも遅刻するんですけど、すべての仕事をマイナスから入っているんですね。だから後ろ向きなことは一つも感じませんでした。だからむしろどうしたら最終的にこの仕事が結んでいくんだろうということだけを考えていました。それだけ追っかけていたので、申し訳ないんですけど楽しかったです」と前向きに取り組んでいた様子を明かしていた。

 この日は、音楽全集に参加したスペシャルバンドによるライブも実施。主演のシンガーソングライター前野健太が音楽全集のために書き下ろしたイメージソング「変態か」から主題歌「ジェレミ―」、エンディング曲「Kill Bear」などが演奏された。(取材・桂 伸也)

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