ハグレヤギ解散へ、来年2月に最後のワンマン
来年2月開催のライブをもって解散するハグレヤギ
ロックバンドのハグレヤギが28日、解散することを発表した。来年2月12日に、東京・渋谷のMilkywayでおこなうワンマンライブをもって7年間の活動に休止符を打つ。
ハグレヤギは、山脇紘資(Vo、G)と飯塚拓野(Ba)、小杉侑以(Ds)、狩野省吾(G)によるバンド。2009年に結成。2012年には初の全国流通版となる『ハグレヤギ EP』をリリースしている。山脇は美大出身で、バンド活動と並行して、国内や海外のギャラリーで展覧会なども開いている。
今回の解散の理由について、山脇は「休止期間中がメンバー各々が自分の表現へ向かうことを決定する期間になった」と説明。メンバーは解散後も音楽活動は続けていくという。以下は、メンバーのコメント。
▽山脇紘資
ハグレヤギは2017年2月12日のワンマンライブをもって解散します。活動休止期間中、バンドで曲作りなどをする傍、メンバーそれぞれの活動や制作をしていました。しかし結果それは、ハグレヤギというよりも、メンバー各々が自分の表現へ向かうことを決定する期間となりました。
僕はアーティスト活動と音楽活動をセパレートとしたものではなく、何か共有するイメージで表現できるような”チーム”を目指し、絵画や曲などを制作しながら腰を据え、時間をかけてイメージを模索していました。
約一年半をかけて芯は変わらぬ部分と、ハグレヤギのイメージとは良い意味でかけ離れたイメージを作ることが出来たと思います。しかしそのイメージは良くも悪くも、もはやハグレヤギというバンドのままでは表現出来るものではなくなりました。
ハグレヤギは終わりますが僕は音楽を愛していますし、何より表現することなくして生きることなど考えられません。そしてそれはメンバー、一人一人もどうやら全く同じのようです。これからの僕たちに期待していてください。
7年間、僕たちの音楽を愛してくれて本当にありがとうございました。
▽狩野省吾
ひとまず、と足が止めて、早いもので一年と半年。そこで生まれた色々は、バンドという形ではもう背負いきれなくなったんだと思います。
ハグレヤギが眠ってる間、たくさんのステージでギターを弾いていました。もちろん今も弾き続けています。
だけどやっぱりバンドが100あれば、楽しさも100あって。待たせておいて解散なんてひどい話だろうけど、あと一回またハグレヤギとしてライブできることが楽しみで仕方ないです。
やっぱりハグレヤギのこと、大好きみたい。2/12は最後の夜。いい夜にしよう!
▽飯塚拓野
夢を見続けることがこんなにも体力がいることだとは。しかし、幸せな疲弊だったと思います。私にとって人生とは、やりたいことをやる、ただこれだけだと思っています。本心からやりたいと思うことがあるのなら、それをやるべきだ。
ハグレヤギの夢はここで終わりになりますが、メンバーそれぞれの夢は続きます。すべては始まりの連鎖。それぞれの今後に注目していてください。
ハグレヤギを支えてくれた方々、そして7年間という貴重な時間を共にしたメンバーや関係者に向けて、感謝申し上げます。ありがとうございました。
▽小杉侑以
久しぶりのご報告がこのような形になってしまい、ごめんなさい。休止をしている中、応援してくれる人や、待っていてくれる人がいる中で、このような結果にしてしまったのは、紛れもなく自分達の力不足だと思っています。
休止をしてきた中で、メンバー間の価値観や意識が少しずつ変わってきて、4人で何回も何回も話し合ってこのような結果とさせていただきました。
正直さみしい気持ちがないと言ったら嘘になりますが、私はこのメンバーと一緒にバンドができたこと、バグレヤギでドラムを叩いてきたことを誇りに思っています。
これから私たちはハグレヤギとしてではなく、別々に活動していきます。私にとっても、他のメンバーにとっても、ハグレヤギの音楽を聴いてくださっていた方にも、ハグレヤギの音楽は、通過点なんかじゃなくて、しっかりそこに残るものでありますように。今後のメンバーの活躍にも期待していてください。
ハグレヤギは解散という形となってしまいましたが、私はドラムを叩くのが大好きで、何よりこのバンドの音楽が大好きでした。それは今も、これからも変わることはありません。
拙い言葉になりますが、今までハグレヤギを応援してくださり、力を貸してくださった皆様に心から感謝します。本当にありがとうございました。