紅白不出場を受け想いを語った和田アキ子

紅白不出場を受け想いを語った和田アキ子

 歌手の和田アキ子が26日、パーソナリティを務めるニッポン放送『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』に出演。不出場が決まった「第67回NHK紅白歌合戦」について率直な心境をコメントし「とっとと日本をあとにしたい」などと本音ものぞかしていた。

 冒頭から和田の紅白“不出場”について取り上げたこの日の放送。TOKIO国分太一やナインティナイン岡村隆史ら芸能関係者から、和田の紅白不出場を残念がる声が多数挙がっていることが伝えられ、和田自身も親交のあるタレント、出川哲朗や松村邦洋から「歌手・和田アキ子様へ」と書かれたメールが届いたことを明かした。

 紅白“不出場”について、和田は自らの言葉で率直な心境を語っていく。「私の正直な気持ちを言えば、言いたいこともいっぱいあります。かつ、もう落ち着いて、極端に言うと、こんなに人の優しさをわからせるように作ってくれた、人の気持ちが優しいと感じられる私をもう一回戻してくれたことに対して、ある意味、紅白で感謝しないといけないなと思うようになりました」といま現在の心境を伝えた。

 ただ、「それまではものすごく葛藤で、言いたいことは山ほどあるのに、会社側からは『大人になれ』と言われて、『十分、大人です』『子供ではありません』っていう話をしたんですけど」と“不出場”が決まった直後の穏やかではない感情も率直に明かし、事務所を通じて出したコメントが自身の本当の気持ちであることを強調した。

 今年は若者と接する機会も多く、良い経験ができた1年だったと振り返った和田。自身のファンがCDを買ってくれても微々たる枚数にしかならないことを話したうえで、「彼ら彼女たちの心の中には歌手・和田アキ子がいつでもいると思います。一緒に育ってきました」とファンへの想いを打ち明けた。

 今回の“不出場”を受けて、周囲からどんなことを言われてもいいと強い調子で語る和田は、あくまで通過点であることを強調。ただ、「今年はね、見たくはないわね」と紅白歌合戦を観る心境にはなれないことを明かし、「とっとと日本をあとにしたい。NHKだけスクランブルかけて欲しいくらい」と本音ものぞかした。

 そして、あらためてファンへの感謝を伝えた和田は最後に、「和田アキ子は、不滅です。ハッ、ハッ」と照れた様子で笑い、紅白に関するメッセージを締めくくった。

 和田が放送中に音読し、自身の「本当の気持ち」と強調した“不出場”決定直後の発表コメントは次の通り。

 「今回、このような形になり、とても残念に思います。40回という節目でもありましたので、正直、悔しい気持ちもあります。ただ、今までトリも務めさせていただき、司会も務めさせていただき、紅白歌合戦には色々と勉強させていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、これもこれからの歌手人生のための一つの通過点と思っております。和田アキ子はこれからも歌い続けていきます。幾つになっても声が出る限り、誰かの心のオンリーワンの歌手になれるように、今後も邁進していきます」

 1970年に紅白初出場を飾った和田は、これまでに女性歌手で歴代最多となる39回に出場。昨年までは30年連続で出場していた。

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