稲垣潤一「クリスマスキャロル―」の歌詞「変えないで良かった」
「クリスマスキャロルの頃には」を歌唱する稲垣潤一(撮影・松尾模糊)
歌手の稲垣潤一が16日、東京・羽田空港の国際線旅客ターミナルでおこなわれた、冬季イルミネーション装飾点灯式『羽田 Sky illumination 〜Trans-Luminary〜 異次元の光』に出席。ヒット曲「クリスマスキャロルの頃には」のエピソードを語るとともに、同曲を歌唱した。
稲垣はこの日、岡本真夜と青山テルマらとともにイルミネーション装飾を点灯。約1万6000球を使用した幻想的な装飾を前に、ギター、ベース、キーボードを従え「クリスマスキャロルの頃には」を含む3曲を披露。何十年も変わらぬ歌声を会場に響かせ、その歌声で一足早いクリスマスの雰囲気をイルミネーションとともに演出した。
稲垣潤一が歌う「クリスマスキャロルの頃には」は、1992年10月に発売されたクリスマスソング。同曲を収録したシングルは約170万枚をセールスを記録。現在も日本のクリスマスソングの定番曲としてこの時期になると街中に流れる。当の本人は「この時期になると自分の曲がかかって、どう反応していいか分からずに挙動不審になる」と戸惑いを感じていることを明かした。
また、同曲の作詞を務めた作詞家でプロデューサーの秋元康氏との当時のやりとりも語った。「『同じフレーズが8回流れるんです。当時は秋元さんにちょっとしつこいんじゃないか? と言ったんですけど『クドイのがいいんですよ』と返されました。今思うと歌詞変えないで良かった」と、<クリスマスキャロルが>というフレーズが8回出てくる秘話を明かし、秋元氏の作詞力に感銘を受けたことを述べた。
その後の囲み取材では「実家が宮城県の仙台でホワイトクリスマスでしたね。実家の前に風呂場があって、通うのが大変でした」と積もる雪に苦労したことを語った。
この日の点灯式には、岡本真夜と青山テルマ、男性5人組ラップグループのDOBERMAN INFINITYも登場。特設ステージでライブパフォーマンスをおこない、イルミネーションに彩られた幻想的な夜を華やかに演出した。なお、点灯期間は16日から2017年2月14日まで、16時から25時の間に点灯される予定。(取材・松尾模糊)