人気絶頂期に芸能界を引退した昭和のスター、山口百恵がデビュー前に、歌手の森昌子と同居していたことを森自身が明かした。森は、山口が「アタシ、通してくれる?」と、森を取り巻く人の間に入っていったエピソードを明かし「彼女は私の事を守ってくれました」と当時を振り返った。

 29日放送された、テレビ朝日系の特別音楽番組『蘇る歌謡曲~懐かしの昭和スター名曲大全集~』に森昌子は出演。番組では、昭和時代の歌謡曲を知り尽くしたプレゼンターらがその新たな魅力を当時のエピソードや秘蔵映像で語りつくした。

 番組に出演した徳光和夫フリーアナウンサーは「テレビが生んだ女性アイドル」と題し、1971年に放送が始まった日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』から当時“花の中三トリオ”として絶大な人気を誇った、山口百恵、森昌子、桜田淳子の3人の魅力を語った。

 同じく番組に出演した歌手で俳優の武田鉄矢は、1970年代のフジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオ』で山口と会ったとき、オーラで膝がガクガク震えたことを明かした。

 また、山口より1年早くデビューした森は「彼女(山口百恵)がまだデビューする前に、芸能界に慣れさせなきゃいけないということで、うちに居候というか、1カ月くらい同居してたんです。私の荷物や衣装を持ってくれたりとかしてくれて」と知られざる山口の下積み時代を明かした。

 ステージ裏などで、共演する同年代の女の子などが森に話しかけてくると、山口は「アタシ、通してくれる?」と森の前に出て行ったという。森は「彼女は私の事を守ってくれましたね」と当時を振り返った。

 この“花の中三トリオ”のなかで、NHK紅白歌合戦へ先に初出場を果たしたのは、森昌子。1973年の第24回の時で、当時15歳の森は女性では最年少だった。その翌年の第25回に、山口百恵と桜田淳子がそろって初出場。森も2回目の出場を果たし、名前を“花の中三トリオ”から“花の高一トリオ”と変えた3人が揃って出場したことでも話題となった。

 ちなみに、現在の女性最年少出場者は、子役タレントの芦田愛菜。2011年「ステキな日曜日〜Gyu Gyu グッデイ!〜」でデビューし、同年の『第62回NHK紅白歌合戦』に当時7歳で出場を果たしている。

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