DIV、10月10日の野音ライブで解散 CHISA「4人を越えるDIVはない」

解散を発表したDIV

 4人組ヴィジュアル系ロックバンドのDIV(ダイヴ)が、ちょび(Ba.)、satoshi(Dr.)の脱退に伴い、10月10日に開催される「DIV ONEMAN LIVE 2016『DIVE!!!』at日比谷野外大音楽堂公演」をもって解散することを、8日オフィシャルサイトで発表した。ヴォーカルのCHISAは「残された2人でDIVとして延命することも考えましたが、この4人を越えるDIVのイメージはつかなかった」とコメントし、今回の解散の決断をしたという。ファンに向けて、それぞれメンバーもコメントを残した。

 DIVは、2012年4月に“ROCKとデジタルの相乗サウンド”を追求していくというコンセプトで活動開始。2013年、5月6日に開催された初のワンマンライブは3分でチケットが即日完売し、2ndワンマンライブも60秒で即日完売した。

 1stアルバム『ZERO ONE』がオリコンインディーズアルバム週間ランキング1位を獲得するなどヴィジュアル系のシーンを中心に人気を集め、最近も全国ツアーを敢行するほど、精力的に活動している中での発表となった。

 オフィシャルサイトでは「この先のそれぞれの成長をメンバー・スタッフともに何度も話し合った結果、それぞれが新しい道で活動を続けていくことを選択しました」と所属事務所からの説明と共に、メンバーもそれぞれコメントを発表。

 ヴォーカルのCHISAは「残されたLIVE 1本1本が誰かにとって何か尊いものの始まりでありますように、精一杯声を枯らします。」と今後の想いを述べ、「4年半の僕たちの物語にいつも寄り添っていてくれてありがとう。僕のストーリーはみんななしでは語れないストーリーになりました」などファンに感謝の気持ちをコメント。

 他のメンバーも、それぞれファンに向けてメッセージを残した。

 以下、メンバーコメント

 CHISA(Vo)「どう在るべきか求めたり、求められたりする程に人としてではなく、アーティストとして修復不可能な溝が出来てしまったのは事実だと思います。残された2人でDIVとして延命することも考えましたが、この4人を越えるDIVのイメージはつかなくて、1人ひとりを尊重してこのような結論に至りました。「始まり」と「終わり」は表裏一体、何かが始まるということは、同時に終わりへのカウントダウンが始まるということでもある。でも終わりからは必ず何か新しいことが始まる。残されたLIVE1本1本が誰かにとって何か尊いものの始まりでありますように、精一杯声を枯らします。4年半の僕たちの物語にいつも寄り添っていてくれてありがとう。僕のストーリーはみんななしでは語れないストーリーになりました」

 将吾(Gt)「まずは、突然の発表になり、驚かせてしまって申し訳ありませんでした。おれの意思だけではこれ以上DIVを続けていくことができなくなってしまい、非常に残念です。だけど、現時点で決まっているLIVEやイベントはDIVとして全力で挑みます。DIVの将吾として皆さんとお会いできるのは野音が最後になります。4年半という短い時間の中ではありますが、自分の時間を使ってくれて、曲を聴いたり、何度も会いに来てくれたり、ファンの皆さんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。悲しいのは苦手なので、おれの4年半を次ツアー、そして野音に全てぶつけようと思います。最後までアツい夜にしましょう!」

 ちょび(Ba)「DIVが始動してから4年以上が経って、たくさんの出来事がありました。出会いや別れや嬉しいこと悲しいこと驚いたことそんな時間をファンとメンバーと携わって頂いたスタッフのみんなと過ごせたこの思い出に感謝しています。DIVが好きで音源を聴いたり、LIVEで楽しんでいただいて、ファンのみんなから感想を聞くたびに元気をいただきました。たくさんのありがとうを伝えていきたかったけれど、DIVとしては10月10日の野音までとなってしまいました。急な脱退という形で悲しませてしまうかもしれませんが、DIV4人の音楽は10月以降はそれぞれ違う方向で進んで行くことになるので、4人が立ち止まらずこれから進んでいく姿を見届けていただけたらと思います。最後まで短い時間しかないけれど、今のDIVを全力で楽しんでもらえたら嬉しいです」

 satoshi(Dr)「僕らはDIVを解散させる事にしました。1641。”DIV satoshi”として僕が過ごした日数です。鮮明な想い出をたくさん作った日々。僕は「まだ何も手に入れてない」と何度も言ってきましたが、本当は色々なモノを手にした事を理解していて、噛み締めています。僕はまだ追い求めてるんだ。僕はまだ前に進めると思っているんだよ。君が望んでくれたら、必ずまた会える。形を変えても、想いは変わらないはずなんだ。「また会いたい」と願ってください。僕がこれから歩く道で、また君と逢える日を僕も願っています。無造作に並ぶ模造品の山から、君は僕の事を見つけてくれたね。君の瞳に映る僕は今何色かな? 叶うなら最後の瞬間まで鮮やかなままで。僕が過ごした日々で出逢えた全ての人に感謝を込めて。いままでありがとう。君と会えて本当に良かった」

 今後、DIVは13日のHEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2を皮切りに、9月18日に梅田 AKASOまで全8カ所でおこなわれる、DIV oneman tour 2016「Ready to DIVE」ツアーを開催。

 その他、今年の4月に熊本地震の影響により延期となっていた熊本公演の振替公演を9月2日におこない、その後、10月10日に日比谷野外大音楽堂で開催される、DIV ONEMAN LIVE 2016 「DIVE!!!」をもって解散する。

■公演情報

DIV oneman tour 2016「Ready to DIVE」

8月13日HEAVEN'S ROCK 宇都宮VJ-2
8月14日仙台 HooK
8月25日 川崎セルビアンナイト
8月26日 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
9月2日 熊本 DRUM Be.9 V2 ※「今夜は熱帯夜」tour 4/20振替公演
9月3日 福岡DRUM Be-1
9月10日 名古屋 E.L.L.
9月11日 DOMe柏
9月18日 梅田AKASO

チケット:4200円(税込・スタンディング・ドリンク代別)

DIV ONEMAN LIVE 2016「DIVE!!!」at 日比谷野外大音楽堂

10月10日 日比谷野外大音楽堂

OPEN 16時15分/START17時 ※雨天決行

チケット:5000円(税込・指定)

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