VAMPS(撮影・田中和子)

VAMPS(撮影・田中和子)

 VAMPS LIVE 2016 ZEPP FUKUOKA THE FINAL PARTYが終演をむかえた。今回のライヴは、2016年5月をもって16年間の歴史に幕を閉じることになったZEPP FUKUOKAでのLAST公演である。この模様を収めたレポートを以下の通りに紹介する。

2016年5月6日

VAMPS HYDE(撮影・田中和子)

VAMPS HYDE(撮影・田中和子)

 VAMPSにとって、今年1月24日以来のZEPP FUKUOKAでのライヴは、ZEPP FUKUOKA THE FINAL PARTYと謳うにふさわしく、初日を大盛況のうちに終えた。

 ステージ上のトラスバトンからHYDE本人が飛びおりてステージに登壇する演出から始まり、「JESUS CHRIST」「COUNTDOWN」「DEVIL SIDE」へと繋がっていく。

 HYDEは「首洗って待ってたのか? 準備はできてんのか、FUKUOKA!」と会場に訪れたBLOODSUCKERSたちを煽り、開始早々から会場は最高潮の盛り上がりを見せる。

 一方、ギタリストK.A.Zもさらに拍車をかけるべく、得意とするアクロバティックなプレイパフォーマンスとその安定した音運びでファンを魅了した。

 「HUNTING」の冒頭では、K.A.Zがファンへのサプライズ演出として2階席に登場し、ほぼゼロに近い距離でのパフォーマンスを行った。LIVEが進むにつれ、VAMPSの面々もテンションが上がっていく。

VAMPS(撮影・田中和子)

VAMPS(撮影・田中和子)

 「1%でいいから。そのみんなの1%を1000%にしようぜ!」とHYDE、その煽りに負けじとついていくBLOODSUCKERSたち。そのコールアンドレスポンスは、まさにZEPP FUKUOKAの最後にふさわしいものだった。

 アンコールでは、各メンバーがそれぞれのZEPP FUKUOKAでの想い出や感謝を言葉にした。

 HYDEは「籠城というスタイルでLIVEを行うことで愛着がわくんだよね。夏にした花火も楽しかった。寂しいけど、思い出をたくさん作ってくれたZEPP FUKUOKAに感謝したいと思います。」とコメントし、K.A.Zは「ZEPPがどんどんなくなっていっちゃうのは寂しい。みんな、これからもよろしくね」とコメントした。

 今回はオールナイトの公演もあり、BLOODSUCKERSたちとのグランド・フィナーレといったお祭り的な嗜好をこらしたイベントが1部、2部構成で開催された。

ASH DA HERO(撮影・田中和子)

ASH DA HERO(撮影・田中和子)

 オールナイトイベント1部のオープニングを飾るのは、ASH DA HERO。エッジの効いたパフォーマンスでオーディエンスのテンションを一気に最高潮に、大いに会場を盛り上げた。

 そしてDJタイムが始まり、BLOODSUCKERSにはおなじみのチュパカブラがDJとして登場。VAMPSの「GET AWAY -Clinton Sparks Remix-」を交えたEDM楽曲を繋ぎ、ZEPP FUKUOKAは巨大なクラブへと化した。普段はVAMPSが奏でるヘヴィー・グルーブで揺れるBLOODSUCKERSも、今回ばかりはフロアに鳴り響く音楽に身を委ね体を揺らす。

 そして、最後にはVAMPARK『上映会』の過去映像を一挙放送し1部は終了となった。

 2部はOBLIVION DUSTライヴから始まった。

OBLIVION DUST(撮影・田中和子)

OBLIVION DUST(撮影・田中和子)

 VAMPSのGt.K.A.ZとVo.KEN LLOYD、Ba.RIKIJIの3人の持ち味であるデジタルとアナログ、激しさと物悲しさを巧みに織り交ぜた爆発力満載の楽曲にオーディエンスも熱狂。VAMPSとは違ったOBLIVION DUSTのK.A.Zが見られるのもこのオールナイトイベントの醍醐味だ。

 そして、2部最後を飾るのは、彼女 in the display。福岡発の彼らは、印象に残るキャッチーなメロディーとフレッシュながらも力強いパフォーマンスで会場のオーディエンスを魅了した。OBLIVION DUSTと彼女 in the displayのライヴを経て、オールナイトイベントは幕を閉じた。

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