大賞を取った星野源

大賞を取った星野源

 全国のCDショップ店員による投票で決める第8回CDショップ大賞(全日本CDショップ店員組合)の授賞式が9日、都内で行われた。グランプリにあたる大賞に星野 源のアルバム『YELLOW DANCER』が選ばれた。出席した星野源は「もう、大賞頂けないんじゃないかと思った。自分がまっすぐ表現しようと思った音楽が、CDショップの皆さんに投票して頂いてすごく嬉しいです」と記念の盾を手に喜びを語った。そして、準大賞には水曜日のカンパネラの『ジパング』とWANIMAの『Are You Coming?』の2作品が選ばれた。
 
 CDショップ大賞は「行かなきゃ 会えない 音がある。」というスローガンのもと、全国のCDショップ店員がメジャー、インディーズを問わず、賞をきっかけにブレイクが期待される作品と思うものを投票で選び賞するもので、今回で8回目。過去にももいろクローバーZやMAN WITH A MISSION、昨年は大賞にBABY METAL、そしてベストアーティスト賞にはゲスの極み乙女。などのアルバムが授賞している。今回は782人の店員が投票に参加した。

 ノミネートされた入賞作品は、Acid Black Cherry『L-エル-』、大原櫻子『HAPPY』、水曜日のカンパネラ『ジパング』、cero『Obscure Ride』、back number『シャンデリア』、星野 源『YELLOW DANCER』、米津玄師『Bremen』、WANIMA『Are You Coming?』の8作品。
 
 このうち大賞に、星野源の昨年12月2日にリリースされた通算4枚目のアルバム『YELLOW DANCER』が選ばれた。故マイケル・ジャクソンさんが生前スピーチで発した「Black Dancing」という言葉からアルバムタイトル『YELLOW DANCER』と名付けられ、星野が大好きなブラックミュージックを下地にした、日本にしかない情緒あふれたポップスを収録した作品。過去のCDショップ大賞では第4回に、2枚目のアルバム『エピソード』が準大賞を獲得し、第3回には1枚目のアルバム『ばかのうた』、第6回には3枚目のアルバム『Stranger』が入賞をしている。

 この日、授賞式に出席した星野源は「もう大賞を頂けないんじゃないかと思った。このまま賞を取れなくてディカプリオ状態になるんじゃないかと思ったけど、ディカプリオさんと同じ年に賞を取れて嬉しい。自分がまっすぐ表現しようと思った音楽が、CDショップの皆さんに投票して頂いてすごく嬉しいです」と受賞に歓喜。

 一音楽ファンとしてレコード店に行くことはありますかという質問に星野は「めちゃくちゃあります。レジに20分ぐらい並んで買います。お金を払って買ったものは記憶に残りますね」と自身もレコード店へ足を運びCDを購入していることを話した。
 
 そして『YELLOW DANCER』の聴きどころを聴かれると「スネアです。今回のアルバムはマスタリングであまり音圧を上げ過ぎないようにして、スネアが散らないようにしました。ソウルとかディスコティックなサウンドはスネアが止まって欲しいという思いがあるんです。レコーディングでもバスドラムとスネアの関係にこだわって作ったので、そこを是非聴いていただきたいです」とマニアックな聴きどころを答えてくれた。更に、初めて買ったCDは?の質問にHOUND DOGの8センチシングル「BRIDGE~あの橋をわたるとき~」が初めて買ったCDだと述べ、大友康平のモノマネも披露。

 最後に「今年は、新曲もライブもフェスもあると思うんですけど、CD大賞をきっかけに星野源を知った方がいましたら、どんな場所でも良いので観に来ていただけたら言っていることが伝わるかなと思うので宜しくお願いします」とUstreamで視聴している人たちにメッセージを送った。

 また、準大賞には音楽ユニット水曜日のカンパネラの『ジパング』とスリーピースロックバンドWANIMAの『Are You Coming?』の2作品が選ばれた。

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