SMAP解散騒動のその後、木村の曲紹介 中居の選曲が話題に
選曲が神、メッセージ受け取ったよ――。中居正広のラジオで流れる選曲が話題になっている。
年明けから大騒動に発展したSMAPの独立騒動。スポーツ紙を筆頭に週刊新潮のインタビュー記事、ワイドショーと各所で大きく報じられた。1月18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系列)の一部生放送にメンバー全員が揃って出演、謝罪したことで騒動はひとまず収束した。
ファン以外も反応した謝罪
生放送での謝罪は、瞬間最高視聴率37.2%(ビデオリサーチ/関東地区)と驚異的な数字を叩き出し、世間がどれほど感心を寄せていたのかがよくわかった。普段はSMAPの“ス”の字もない層も、「幹部が謝罪をすべき」、「飼い殺しだ」など、会社組織に置き換えた意見もみられた。
ファンの反応もまちまちで、「公開処刑だ」、「あんな姿は見たくなかった」という声もあれば、生放送に出演して自らの言葉で伝えてくれたことへ感謝の気持ちを寄せる声もあり、実に様々だった。
ファンの多くは解散や分裂を望んでいるわけではなく、5人でのSMAP存続を切望しているのがほとんどだろう。SNSでも「#SMAPは終わらせない」、「#We_Love_SMAP_Forever」といったハッシュタグを通して団結を深めていった。解散を阻止しようとCDの購買運動がおこり、「世界に一つだけの花」がオリコン(1月22日付)シングルデイリーチャートで1位を獲得するまでに発展した。
造反などと掻き立てたり、マネージャーI女史VSジャニーズ事務所の構図を助長させる報じ方をしたりする一部メディア、憶測記事が多く飛び交う中でも、長年に渡って彼らを応援してきたファンが最も冷静だったのではないだろうか。いままでSMAPを支えてきたI女史へ感謝の言葉を寄せるコメントも目立った。
伝えられない思いは歌に託す
その後、SMAPのメンバーは、事態に対する明言を避けている。しかし木村や中居が単独で出演するラジオでは、メッセージを送っているともとれる選曲でファンの心を打っている。
木村は曲紹介をする際に、「我々SMAPで…」とグループ名を強調すれば、中居は「オリジナル スマイル」、「ねぇ」、「はじまりのうた」など、ここでこの曲を流すのか! という神選曲が話題になっている。
2月13日放送の中居のラジオ「中居正広のSome girl’ SMAP」(毎週土曜よる11時~/ニッポン放送)では、花粉症の話題から入ったものの、はっきりとした口調で「ありがとう」と曲紹介をした。父親の一周忌ということもあり、誰に向けてなのかは定義されていないが、いつもと声のトーンが違うと話題に。また、リスナーから「生まれ変わったら何になりたいか」というお便りに答える中で、「理想があるから我慢できる」と語り、発言の一つ一つと騒動を重ねたファンも少なくない。
結成から29年目。鳴かず飛ばずの時代を経て、バラエティ番組に活路を見出してきたSMAP。ブレイクから国民的アイドルと呼ばれる今日まで、ジャニーズ事務所そしてI女史と共に歩んできたことは確かだ。デビュー以降、メンバーの脱退や結婚、事件と様々なことを乗り越えてきたSMAP。ファンもその都度、乗り越えてきた。
世間の感心が薄れつつあるいまなお、番組改編を前に番組宛にはがきを送るファン、シングルを買い集める人もいれば、CM出演している製品を買うなど、それぞれができることを続けている。コンサートや新曲の知らせ、本人たちが語る日……どこをゴールとするかはまだわからないが、ファンの“スマ活”は続いている。(文・柚月裕実)
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