一青窈、“妹”広末涼子に絶大な信頼「しっかり者」舞台挨拶で
歌手の一青窈(39)が9日、都内で行われた、映画『はなちゃんのみそ汁』の全国拡大公開記念舞台あいさつに、主演の広末涼子(35)、滝藤賢一(39)、阿久根知昭監督(49)とともに登壇。映画出演時の様子や作品のアピールなどを語った。また、この日は特別ゲストとして子役を演じた赤松えみなちゃん(5)が花束を贈呈し、イベントに花を添えた。
本作は安武信吾・千恵・はなによるエッセイ「はなちゃんのみそ汁」の映画化作品で、がんで33年の生涯を閉じた女性、千恵と、家族との日々を綴ったストーリー。千恵を広末、その姉を一青、そしてその主人を滝藤が演じる。
今回の広末との共演について一青窈は、「(実際の役柄としては)お姉さんより千恵さんのほうがしっかり者だということをうかがっていたので、しっかり者の広末さんに預ける気持ちで演技しました」とし、滝藤も「ドンと構えて大きく受け止めてくれたので、こちらも自然に入れたと思います」と絶大な信頼を寄せていた様子をうかがわせた。
対して広末も共演者に対し強いシンパシーを感じ「そのときは役のことで目いっぱいだったので気づかなかったけど、共演者の方に恵まれてラッキーだったなって思いました。バックヤードでもカメラ前でも、とてもナチュラルに皆さんがお芝居されるので、本当に違和感なく演じることができました」と安心して演技を行った様子を語っていた。
また、広末は、演じた千恵という一人の女性について「自分の余命を自覚して生きていくというのはすごく怖いことだと思うけど、だからこそ残された時間をどう大切に過ごすか?というのを意識するのは、一つ一つの目標を明確にして、ポジティブに生きてきた千恵さんに共感し尊敬しています。だから作品を見てその気持ちに共感していただければと思います」と、役柄に対する印象とともに、作品をアピール。
まもなく迎える成人日に向けては、「私たちもずいぶん昔に、成人を迎えましたが、まだまだがんばります」と冗談ぽく前振りしながら、新成人を迎える人たちに対して「(千恵さんに対して)そんな自分の命なんてまだ考えられてはないかもしれませんが、一日一日を、前向きに大切に一生懸命に生きていくということは、自分のためにも、生んでくれた親御さんや皆さんのためにいいものだと思うので、そんな風にみんなが生きてもらえればいいなと思っています」とエールを送った。(取材・桂 伸也)


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