YOSHIKIが日本人で初めて英アワードで演奏した意義とは
YOSHIKIとクイーンのブライアン・メイ(右)=提供写真
[解説]先日、X JAPANのリーダー・YOSHIKIが、英ロンドンで開催された『第11回クラシック・ロック・アワード』に招待され、日本人で初めて同アワードのステージでピアノパフォーマンスを行ったことが話題になった。そもそもこのアワードはどのようなものなのか、そして、このステージでパフォーマンスを行ったことの意義とは。敢えて表現するのであれば「日本のロック界において歴史的瞬間」であったということだ。
会場となったのは、Roundhouse(ラウンドハウス)。イベントの正式名称は『Classic Rock Roll Of Honour Awards 2015』(クラシック・ロック・ロール・オナー・アワーズ)、通称「Classic Rock Awards」と呼ぶ。
Classic Rock Awardsは、世界的音楽媒体である「Classic Rock」が主催する賞であり、2005年から英国や米国で開催され、今年で10周年を迎えた。受賞したアーティストも英バンドのLed zeppelin(レッド・ツェッペリン)や、米バンドのFoo fighters(フー・ファイターズ)などロック界の新旧レジェンドばかり。
そして、来年にはアジア初となる、東京で開催されることが発表され、YOSHIKIはその開催を記念して招待された。YOSHIKIはこのステージで、同アワードを受賞した、英バンドQueen(クイーン)の名曲「Bohemian rhapsody」(ボヘミアン・ラプソディー)などを演奏し、会場を沸かせた。
この賞が日本で開催されることも素晴らしいことだが、何より、日本人アーティストがQueenのギタリスト、Brian May(ブライアン・メイ)の前で「Bohemian rhapsody」を演奏するということはとても名誉なことである。
X JAPANはもともと世界でも人気があり、昨年10月には、米国ニューヨークのMadison Square Garden(マディソン・スクエア・ガーデン)でコンサートを成功させているが、このClassic Rock Awardsの舞台で日本人ミュージシャンがパフォーマンスを行ったというのは、メジャーリーグの世界に日本人選手が立てたというくらい、歴史的瞬間なのではないだろうか。
来年3月12日には、英ロンドンのThe SSE Wembley arena(ウェンブリー・アリーナ)で、新譜とドキュメンタリー映画の公開を記念するライブを敢行するX JAPANに、世界中が注目していると言っても過言ではないだろう。それだけ、今回のパフォーマンスは世界にインパクトを与えたのだ。 【文・松尾模糊】
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