武田鉄矢

 唐田えりか、せいや(霜降り明星)、伊藤健太郎、武田鉄矢、鈴木おさむ(企画)が19日、都内で行われたドラマ『102回目のプロポーズ』完成披露イベントに登壇した。

 1991年に社会現象を巻き起こしたドラマ『101回目のプロポーズ』。その35年後を描く続編『102回目のプロポーズ』。星野達郎を続投する武田鉄矢が、当時の撮影現場における浅野温子、江口洋介との秘話を明かした。

 武田は当時、ヒロイン・矢吹薫を演じた浅野温子との間に、あえて独特の距離感を保っていたと振り返る。「恋愛感情をどう表現するか」という課題に対し、二人はあえて語り合うことはなかった。当時の浅野が放っていた危ういまでの美しさと緊張感を、武田は「カゲロウみたいな方で、あんまり触れると壊れていきそうな気配のあるような女性だった」と表現した。

 また、視聴者がドラマに没入するあまり起きた驚きのエピソードも披露。浅野が街を歩いていた際、見知らぬ人から「(武田演じる)達郎のことを考えてやれよ!」と詰め寄られたことがあったという。浅野本人はショックを受けて武田に報告したが、武田は内心で「その通りだよ」と思っていたと語り、会場の笑いを誘った。

 一方で、達郎の弟・純平を演じた江口洋介との共演は、浅野との緊張感とは対照的に非常にエネルギッシュなものだった。二人のシーンは「大体アドリブ合戦でバーっと作る」というスタイルで進行。武田は、江口について「シーンというゲームを楽しむ(姿勢があった)」と評した。即興で繰り広げられる掛け合いに、江口が文句を言いながらも必死についてきた様子を懐かしそうに振り返った。

 さらに、当時の現場がいかに「美しさ」と「効率」にこだわっていたかを示す裏話も明かされた。浅野温子をいかに美しく撮るかということに、照明スタッフが心血を注ぐ一方で、男優陣のライティングは比較的簡素だったという。武田自らレフ板を保持し、ハンディカメラが武田の顔を狙う際、照明が影になる場所では、武田自身がレフ板を持って演技をしていた。

 武田は、こうした当時の「無駄話」や「現場での工夫」こそが次の仕事の栄養になると語り、続編で共演する若手俳優たちへ、物語を作る情熱を伝承した。

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