INTERVIEW

中島歩

「面白いところに飛び込みたい」中島歩の根っこにある考え、大活躍も意識はフラットで 『俺たちバッドバーバーズ』で主演


記者:村上順一

写真:村上順一

掲載:26年01月07日

読了時間:約5分

 中島歩が、2026年1月9日スタートのテレビ東京“ドラマ25”枠『俺たちバッドバーバーズ』(毎週金曜深夜24時42分~)で自身初の連ドラ初主演を飾る。表の顔は理容師だが裏の顔は表社会では解決できないトラブルを解決する“裏用師(リヨウシ)”の奮闘を描く。W主演としてバディを組むのは超特急の草川拓弥。「親と子のような感じで演じられた」と相性バッチリだ。脚本・監督は『ベイビーわるきゅーれ 』などの阪元裕吾氏。中島といえば、NHK連続テレビ小説『あんぱん』や「愛の、がっこう。」(フジテレビ)などでの好演が記憶に新しく、話題作への出演が続く。初めて出演したドラマがテレ東でもあり機縁のある本作で、貯金なし・居場所なしの、無力だが情に厚い元美容師・日暮歩というぶっ飛んだキャラクターに挑む。【取材・撮影=村上順一】

中島歩

中島歩

子供の頃からふざけてきた事の集大成

――オファーを受けた感想は?

 オファーを頂いた時は本当に嬉しかったです。初めてドラマに出たのもテレビ東京さんでしたし、ある種、到達した感じもありました。監督の阪元さんとご一緒するのは今回が初めてで、願ったり叶ったりです。

――日暮歩と自身を重ねたところは?

 ないんですよね…。いつも自分が演じますから。ただ髪型を変えて、大きな声でセリフを言うと無敵な気分になれたというか、あの髪型にした後に借りていた軽自動車で家に帰ったのですが無敵な気持ちになれたんです。見栄というのがあの役をやることでなくなりました。でも撮影が終わったらいつもの感じに戻ったので、すごく影響されていたんだなって。こんな自分もいるんだとも思えましたし、ごっこ遊びと言いますか、子供の頃を思い出したのは、芝居では初めての感覚かもしれないです。

――撮影を終えていかがでしたか。

 全部出し切りました。子供の頃からふざけてきた事の集大成です。撮影自体は、大きい声を出さないといけないし、スケジュールも大変で具合が悪くて…(笑)。でもお芝居も自由にできて楽しかったです。

――アクションシーンにも挑戦しています。

 日暮歩はプロの殺し屋みたいな感じではないので、アクションはいかに下手にやるかが重要でした。銃を持ったことのない人が銃を持つことを意識して、本当に自分が持ったらどうか、人を殴ったり、殴られたりしたらどうなるかというのは「準備をする」というよりは、やりながら作っていった感じです。

――下手にやるのは難しくないですか?

 そんなことはないです。子供の頃バンバン撃っていたみたいな感じで、自分で見ても下手でしたね。こんなに下手できるものなのかと。ただ、草川さんとの対比は意識していました。また、髪を切るシーンは、フォームとかハサミを持ち替える手さばきをずっと練習していました。

中島歩

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お母さんと子供みたいな感じ

――台本を読み込むタイプと以前話されていましたが、読んだ感想は?

 台本を読んだ時、まるで少年漫画のような熱量があると感じました。そのため、ただキャラクターっぽく演じるだけではつまらなくなるだろうなと。それと求められるエネルギーが凄まじく体力を消耗しました(笑)。演技中も「日暮歩に置いていかれないように、自分のエネルギーを出し切らなければ」と常に思っていました。

――役作りのアプローチは?

 台本自体が非常にぶっ飛んでいたので、「遊び心」を最優先にしました。自由な発想を大切にし、思いついたことはどんどん試すようにしました。深く考え込むよりも「考えるな、感じろ」という感覚的なアプローチで、心で感じたことは全て表現していこうと決めていました。

――本作のストーリーをどう捉えましたか?

 月白司(演・草川拓弥)との“ラブストーリー”というか、熱い友情が育まれていくのが大切だと思ったので、そこのシーンは大事にしていたと思います。

――共演された草川さんの印象は?

 彼は役柄的にあまり自由にやれない感じなのに、僕があまりにも色々やるから、申し訳ないなと。クランクインの前に本読みをして、中学生くらい、思春期の子を持つお母さんと子供みたいな感じかなって。

中島歩

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肩書は特に決める必要はない

――今回の主演作をはじめ、朝ドラ『あんぱん』や来年は大河ドラマ『豊臣兄弟!』など話題作への出演が続きますが、今の状況をどのように感じていますか。

 舞台とかでやっていることがテレビになったという感覚もあります。とにかく頑張ろうという気持ちが強いです。やれる時にやらなければと思っています。

――テレビと映画について、中島さんはどのように考えていますか? 近年はサブスクで映画も気軽に映画を観られるようになりました。

 テレビの面白さもありますが、映画館で観てほしいという思いもあります。「ブラッド・ピットもレオナルド・ディカプリオも映画館に皆さんに来てもらおうと頑張ってるよね」と先日、池松(壮亮)くんと話していました。

――中島さんにとってテレビとはどんな存在ですか?

 僕はテレビで見てきたものにめちゃくちゃ影響を受けていると思います。特にお笑いの影響は大きいです。

中島歩

中島歩

――中島さんの持つ、ユーモアのあるところは、そういったところから来ているのでしょうか。

 それはあると思います。まあ、でも元々ある気質のような気もしています。生まれた時から、人に楽しんでもらって自分も喜ぶというようなことが根っこにあると思っています。

――今、活躍の場がテレビに移りつつありますが、肩書きは役者、俳優ですが、もっと細分化した時に「映画人」という肩書きがあるとしたら、どんな状況でも自分はずっと映画人だという感じですか?

 特定の肩書きは持ってないです。舞台もやりますし、テレビやYouTubeでも芝居をします。フラットって感じで、特に決める必要もないなと思っていて、面白いところに飛んでいければいいなって思っています。

――そんな中島さんが変わらず大切にしているものはありますか?

 睡眠時間かな? 8時間はほしいですね。なので今回の撮影は、忙しくて具合が悪かったです(笑)

(おわり)

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スタイリスト:上野健太郎/KENTARO UENO

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