三浦大知、ゴスペル隊18人による"声の壁”に興奮 奇跡のセッションで「理屈じゃないパワー」を体現
NHK「tiny desk concerts JAPAN」
『tiny desk concerts JAPAN 三浦大知』パフォーマンスの模様
三浦大知が、12月1日(NHK総合0時10分〜)放送のNHK「tiny desk concerts JAPAN」に初登場する。歌とダンスの孤高の表現者が、NHKオフィスの一角で追求した「丸裸」の音楽体験と、奇跡のセッションの舞台裏を、収録後に行われた囲み取材の模様から紐解く。
【写真】『tiny desk concerts JAPAN 三浦大知』パフォーマンスの模様
最高でオリジナルな音楽体験を「生」で届けるプラットフォーム
「tiny desk concerts」は、アメリカの公共放送NPR(National Public Radio)が2008年にネットでスタートさせ、テイラー・スウィフトやBTSなど世界的アーティストも参加し、瞬く間にブームを巻き起こした音楽コンテンツ。その日本版として、NHKがライセンス供与を受け2024年に始動したのが『tiny desk concerts JAPAN』だ。「小さな机のコンサート」というタイトルの通り、演奏が行われるのはNHKの実際のオフィスの一角という日常的な空間。そこで響くのは、アーティストの「生声」と楽器の「生音」であり、音楽に「新しい息吹を吹き込む」ライブパフォーマンスが繰り広げられる。
Season1では藤井風を皮切りに、稲葉浩志(B’z)、KIRINJIらが出演し、2025年4月からのSeason2ではASKA、石川さゆり、ちゃんみな、森山直太朗、アイナ・ジ・エンド×向井秀徳のコラボといった話題のアーティストが続々と登場し注目を集めている。森山直太朗は代表曲の数々を「至近距離なオリジナルアレンジ」で再構築し、ASKAは「声が戻ってきた――これはギフト」と歌への意欲を語り、ちゃんみなは番組史上初の外ロケとして東京大学で「生声ライブ」を敢行するなど、毎回、その場所とアーティストが一体となった独自のライブ空間を創造している。
三浦大知「丸裸になってる」音楽に挑戦
この特別なプラットフォームに、今回満を持して登場するのが三浦大知だ。三浦は以前から「tiny desk concerts」が「本当に大好き」な企画だと明かし、この空間を「音の一粒一粒、声のすべてが丸裸になってる」場所だと表現。そして、「トラックダウンした音源とは全く違う、生の感触がする」ことで、音楽の深さや歌の面白さに改めて気づくことができると語った。
今回、三浦は数ある楽曲の中から、悩みながらも選んだ珠玉のセットリストでパフォーマンスを披露。自身の音楽の軸である「歌って踊る」要素を踏まえつつも、「聴いて踊りたくなるような」楽曲と、歌がむき出しになる場所で「みんなでガツンとぶつける」パフォーマンスを目指したという。
奇跡のコラボレーション「声の圧」が空間を震わせる
今回のライブの最大のチャレンジの一つが、Gospel Choir 33:3(サーティースリースリー)によるゴスペルクワイヤー18人の導入だ。三浦とバンドメンバーも含めると計24人という『tiny desk concerts JAPAN』過去最多となる人数だ。
三浦の楽曲には元々コーラスが自身で多重録音されているが、今回は「アナログな力」をテーマに、クワイヤー隊に参加してもらい、「声の圧」で楽曲を完成させるという初めての試みを実行。「本当にあの人数の方たちと一斉にドンってやるのは、今回は初めて」だったと語る三浦は、ライブ中に、空気が振動し、声の圧で体温とか室温みたいなものがぐっと上昇していく様を体感し、ボルテージが上がったと興奮気味に振り返った。
三浦が特に印象的だったと話すのは、「Polytope」のアレンジ。元々電子的な打ち込みがメインの楽曲だったものを、今回は「ピアノと声のみでやり切る」という大胆な構成に。リハーサルを通じて「この声をメインにするべきだ」と感じ、鍵盤奏者に下を支えてもらいながら、人間が持つ「パワー」だけで楽曲を表現したと話す。これは「この場所じゃないとなかなかできなかったアレンジ」であり、三浦自身も「この楽曲ってこういう面もあったんだな」という新たな発見があったという。
理屈を超えた「パワー」で世界へ
「Horizon dreamer」などでは、会場全体が熱狂の渦に包まれた。三浦自身、気づけば「マイクとか倒さないかなっていうぐらい」踊っていたと告白。これは、メンバーの演奏やクワイアの声に寄せられて、自身のボルテージが急上昇した結果だと語った。
この「tiny desk」で三浦が改めて表現したかったのは、音楽の持つ「理屈じゃない力」。かつて三浦がマイケル・ジャクソンを知った時、「言葉の意味は分からない、ジャンルもわからないし…ほとんど情報は分からないけど、この音楽が楽しいことだけは分かる」という経験が、自身の人生で非常に大きかったと話す。三浦は、自身もまた、聴く人が「なんだかわかんないけど楽しい」という、理屈を超えたところでパフォーマンスができるよう努めたと述べた。
『tiny desk concerts JAPAN』は、NHKワールド JAPANを通して世界約160の国と地域に発信される。三浦は、海外の視聴者へ向けて「三浦大知というフィルターを通したらどうなるかという、オリジナルなものをしっかり作っていけたらいい」とメッセージを送り、「ジャンルを超えた理屈じゃないパワーを感じてもらいたい」とメッセージを送った。
『tiny desk concerts』番組情報
『tiny desk concerts JAPAN 三浦大知』
【放送予定】 12月1日(月) 0時10分-0時39分(※日曜深夜) <総合>
※NHK ONE で同時・1週間の見逃し配信
11月30日(日) 11時10分-11時39分、19時10分-19時39分 <NHKワールドJAPAN>
12月1日(月) 0時10分-0時39分、6時10分-6時39分 <NHKワールドJAPAN>
出演者
Vo.三浦大知
Key.瀧田敏広
Key.石田まり
Dr.高尾俊行
Ba.滝元堅志
Gt.上條頌
Gospel Choir 33:3(サーティースリースリー)
33:3メンバー
Akky、gina、Honami、Samantha Elisa、Aoi、Chihiro、Kodai、Kotone、 Ko-Ki、Kumiko、Manae、Manaka、Naoko、Nozomi、Sayaka、Takuo、Yuka、Yume
Choir Arrangement by Makino Honami , Kamijo Sho
- 1
- 2






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