OCHA NORMA、武道館に咲いた8人の夢 涙と熱狂の初単独公演
OCHA NORMA
ハロー!プロジェクトに所属する8人組アイドル「OCHA NORMA」(オチャ ノーマ)が、10月15日に初となる単独での日本武道館公演「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN~#OCHAnnel~」を開催した。
【写真】日本武道館で熱いパフォーマンスを繰り広げるOCHA NORMA
「#OCHAnnel(#オチャンネル) 」というタイトルが付けられた今回の日本武道館公演。ライブは 「OCHA NORMA」の楽曲をテーマごとに分け、本編の各ブロックをさまざまなテレビ番組になぞらえたような演出で実施された。 客席をグループ名の由来でもある“お茶の間”に見立て、「OCHA NORMA」主演の番組が次々と展開されていくという遊び心が感じられ
るステージだ。
初の日本武道館公演を見届けようと、会場には多くのファンが来場。Hulu でのライブ配信及び、全国50以上の映画館、台北にてライブビューイングも実施され、メンバーだけでなく、ファンにとっても念願だった日本武道館公演にふさわしいライブとなった。
テレビのスタジオをイメージしたステージに、青いスパンコールの衣装で決めたメンバーが登場すると、 デビューシングルの一曲である『お祭りデビューだぜ!』で本編がスタート。曲中にちりばめられた囃子詞の掛け声や祭囃子のメロディーも相まって、初の日本武道館公演をお祝いするかのようなにぎやかな雰囲気に包まれていく。 また、 ステージではスモーク噴射の演出が行われ、 リーダーの斉藤円香は一曲目から「もっと大きな声を出してみて!」とオーディエンスに呼びかけるなど、会場もお祭りムード全開に。
冒頭のMCで「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~へようこそ! 私たち OCHA NORMA です!」とメンバー全員で挨拶したのち、リーダーの斉藤が「ついに初の日本武道館公演を迎えました!」と絶叫。会場からは大きな歓声が上がっていた。MC 後最初のブロックは 『ヨリドリ ME DREAM』 。同曲では、 西﨑美空が“立ちたいよね 葡萄館”という歌詞を“立ってるよ 武道館”に変更する演出を披露し、続く『ウチらの地元は地球じゃん!』でも間奏部分の“ウチらの地元は地球じゃん”の セリフを“ウチらの地元は武道館”に変えるサプライズが。今日限りのアレンジのオンパレードに、ファンのボルテージも右肩上がりとなっていく。
その勢いのまま、8月27日に発売された最新シングルで、毎週土曜朝7時テレビ東京「イニミニマニモ」内にて放送中の TV アニメ「学校では教えてくれない大切なこと」の主題歌としても話題の 『学校では教えてくれないこと』 をパフォーマンス。 サビ部分のコール&レスポンスでは“お茶の間”を巻き込み、 ファンとメンバーの想いが一体となっていく。 さらには、 シンガーソングライターの広瀬香美が作詞・作曲を手がけた『ちょっと情緒不安定?…夏』を披露。ポップでかわいらしさにあふれたパフォーマンスを存分に発揮していく。
MCを挟んだ後はファーストアルバムに収録されているユニット曲のブロックへ。 はじめに斉藤、広本瑠璃、窪田七海の 3 人が 『イージーイージー』を披露。そして、中山夏月姫と西﨑は『1/2』 、米村姫良々、北原もも、筒井澪心が『Peek a Boo』を歌い上げ、最後は全員で『ミステイク』をパフォーマンス。 『ミステイク』は米村、窪田、斉藤が活動していた、「OCHA NORMA」の前身となるハロプロ研修生ユニットの楽曲。本公演では歌い出しを米村、窪田、斉藤の3人が担当し、2コーラス目から全員が歌唱に加わるなど、初の日本武道館らしいエモい演出でファンを魅了していた。
ダンスコーナーや会場にハートの紙吹雪が舞う演出、幕間ではメンバーがコントを披露するVTRなど、 随所にオーディエンスを楽しませる要素が守り込まれたライブも後半戦に突入。力強いサウンドのロックチューンが特徴的な最新シングル『女の愛想は武器じゃない』 冒頭の“ろこみく(筒井・西﨑)”のガツンと迫力のある歌声が、一気に自分たちの世界にファンを引き込む。 アクセル全開のまま、 アップチューンなナンバーを立て続けに披露し、 メンバーのクールなパフォーマンスで会場を支配していた。
MCではメンバーがここまでの公演を振り返る。筒井が「私的にエモいなと思ったのは『ミステイク』 。私たちは2コーラス目からステージにいたけど、3人が歩いてくるエモさが半端なかった!」とファン目線のコメントを披露。 会場でも筒井の意見に同意したファンも多く、大きな拍手が送られていた。そして、初の日本武道館のステージということで、メンバーがやってみたいことを挑戦していく。はじめに窪田が得意の(!?)“キュルルンビーム”を出して日本武道館中をメロメロにしたいと笑みを見せ、 ステージからビームを発射。 すると会場が窪田のメンバーカラーであるピンク色に染まる感動的な景色に。これには思わず窪田も 「私のソロステージだっけ?」と満面の笑みを見せていた。その後も、会場を 3 つに分けてコール&レスポンス合戦を展開するなど、ファンを巻き込んで初めての日本武道館をメンバー全員が楽しむ光景が印象的だった。
本編最後のブロックは、賑やかな楽曲のオンパレード。本公演で初披露となる新曲『想定内!』はテレビ番組「ハロドリ。-MUSIC-」や公式 SNS では日本武道館で同曲を披露することが告知されており、 満を持してのパフォーマンスだ。 シンガーソングライターの中島卓偉が作詞・作曲を手掛けており、 メンバーも 「今までの歴史が感じられる歌詞が詰め込まれていて、 日本武道館の初披露にぴったり!」 などと心を躍らせていた一曲。 初披露にも関わらず会場が一体となってタオルを回す多幸感にあふれた光景が展開されていた。最後に日本武道館公演がゴールではないと自分たちに言い聞かせるかのように、メジャーデビューシングルである『恋のクラウチングスタート』 を力強く歌いあげ、 本編は終了となった。
その後、鳴り止まないファンからの 「OCHA NORMA」コールを経て、日本武道館公演に向けて書き下ろした楽曲で、今回が初パフォーマンスとなる『今日を胸に飾って』(作詞・作曲:山崎あおい 編曲:炭竃智弘)を披露する。歌唱を終えると会場からは大きな拍手が起こり、 斉藤は「今日の日本武道館の思い出も胸に飾って、これからも頑張っていきたいと思います」とコメント。そして、 メンバーがファンへ向けた感謝の気持ちとライブの感想を述べていく。
筒井は「メンバーとここまで来られたこと、この景色に皆さんがいてくださることが嬉しい」と語り、北原は「ずっとずっと見たかった景色を見せてくれてありがとう」と話すと、 自然と涙がこぼれ出してしまう。続けて「10人で作りあげた OCHA NORMAだから、私たちが守っていきたい」と、今春に卒業したメンバーに向けても感謝の想いを口にする。
西﨑はアイドルとして自信が付いたと語り、「アイドルになって、OCHA NORMA になって良かったなと思える一日でした」とコメント。中山も「大好きな皆さんと、大好きなメンバーと一緒にいたら、どんなことでも乗り越えられる」と笑顔をみせていた。
窪田はファンに「皆さんと一緒に“キュルルン”をやりたい!」と懇願し、再び“キュルルン”で会場を盛り上げる。 「皆さんは私の次にかわいいから、声はいつもより 2 トーンくらい高く、アゴに手を当てて“キュルルン”と言ってください!」と、“キュルルン”のやり方をレクチャー。 全員で「キュルルン!」 と叫んだのち、 最後に「今日も一番かわいくできました!」と、かわいいキャラの平常運転で締める。
ハロプロ研修生に加入後、 メジャーデビューするまでに時間を要した米村は「この景色を見たとき、 アイドルを目指して良かったなと思いました。 私は日本武道館に立つまでが、すごく時間が掛かってしまいました。でも、こうして大きいステージに立てていることが幸せです」と涙をみせ、広本は「(日本武道館公演は)当たり前じゃないからこそ、感謝でいっぱい。この公演を通して、皆さんに伝わっていたらいいな」と、メンバー一人一人が言葉を紡いでいく感動的な時間が続く。
最後となったリーダーの斉藤は、 感謝の言葉を口にしつつ 「日本武道館公演という一つの夢は叶いましたけど、 私たちはまだまだ大きくなりたいです。 また日本武道館でライブができるように、 大きなステージに立てるよう日々、精進していきたいと思います!」と次の目標に目を向けていた。
最後はテレビ風エンドロールの演出のなか『シェケナーレ』 をパフォーマンスし、 大団円で初の日本武道館公演は幕を閉じた。2023年10月からスタートし、今年6月に千秋楽を迎えたツアーでは、メンバー8人が47都道府県を巡り全128公演を完走。このツアーを通じて向上した、 グループとしての結束力・パフォーマンス力を全員がいかんなく発揮したライブとなった。
8月27日に発売された5枚目となる最新シングル『女の愛想は武器じゃない/学校では教えてくれないこと』が、メジャーデビューから5作連続で日本レコード協会からゴールドディスク認定されるなど、アイドル界だけでなくグループ名に込められている“お茶の間を楽しませるグループ”へと着実に成長している。今年 7 月に開催されたグループのメジャーデビュー3周年記念イベントにて、 サプライズで発表された初となる単独での日本武道館公演。その際に筒井が、公演日の10月15日にかけて“てっぺん(10)へ行こう(15)”と発言。その言葉通り、「OCHA NORMA」がアイドル界のテッペンを取る瞬間を垣間見たような、迫力のあるライブとなった。
OCHA NORMA@日本武道館セットリスト
OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~
10月15日(水) @日本武道館
1.お祭りデビューだぜ!
2.ヨリドリ ME DREAM
3.ウチらの地元は地球じゃん!
4.学校では教えてくれないこと
5.ちょっと情緒不安定?…夏
6.わかってるっつーの!
7.ウットーシー!
8.黙ってついてこい!
9.イージーイージー / 斉藤円香・広本瑠璃・窪田七海
10.1/2 / 中山夏月姫・西﨑美空
11.Peek a Boo / 米村姫良々・北原もも・筒井澪心
12.ミステイク
13.デート前夜狂想曲
14.素肌は熱帯夜
15.Super Duper Sugar Power
16.Hello! 生まれた意味がきっとある
17.友達天体図
18.女の愛想は武器じゃない
19.ちはやぶる
20.ラヴィ・ダヴィ
21.想定内!
22.宇宙規模でダイスキ宣言!
23.Good Luckの胸騒ぎ
24.恋のクラウチングスタート
【アンコール】
EN1.今日を胸に飾って
EN2.シェケナーレ
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