ソプラノ歌手の柴田智子が、7月16日にニューアルバム『Songs of Japan』~明日への言葉~をリリースする。ピアニスト追川礼章との2年にわたる共同制作が結実。困難な時代を生きる全ての人へ、心に響くメッセージを届ける柴田智子初の日本語アルバムとなっている。

 本作は、聴く人々が「今を、明日を信じるエネルギー」となることを願い、柴田智子自身の言葉と音楽でメッセージを伝えることを目指して制作された。

 収録曲には「上を向いて歩こう」(坂本九)、「いのちの歌」(竹内まりや)、「手紙~愛するあなたへ~」(藤田麻衣子)などのカバーをはじめ、「あすへの言葉」、「サイレントソング」、「逝かないで」のオリジナル3曲を含む、全9曲を収録。また、アートワークは、音楽と空間の彩りを表現する22センチ角の特別なサイズで、シンプルなデザインが特徴的なCDジャケットとなっている。

 このアルバムは、この困難な時代を生きて行かなければならない皆様に、ソプラノ歌手を超えた世界で自分の言葉や音楽を伝えていきたいという柴田智子の強い思いから生まれた。コロナ禍において、音楽活動が一時停止する中で追川礼章と出会い、共にコンサートを続ける中でオリジナル曲を制作する話が実現した。アルバムに収録された楽曲の多くは、苦難を乗り越え、希望を見出すメッセージが込められている。

 本作について柴田智子は、「今回のアルバムには追川礼章さんとのオリジナル曲が3曲収録されていて、その一つがコロナ過、二人で初めて作った「あすへの言葉」です。また日本のポップスの名曲を、オペラ歌手としてはあまり歌わないような楽曲も含め、自由な私独自のアレンジで歌いました。アルバムを聴くことで心が解放され浄化されるような体験をしてほしい、そして明日へ向かう勇気を受け取ってほしいという願いを込めました」と語った。

柴田智子

 作曲とピアノを手掛けた追川礼章は柴田との出会いを『2020年秋のコロナ禍に、自身の楽曲「夢」を柴田が気に入りFacebookで連絡をくれたのがきっかけで柴田の行動力に感銘を受け、「夢」のコンサートでの共演が同年12月に実現。初共演で柴田の音楽センスと高音のpp(ピアニッシモ)に深く感動した。その後も頻繁に共演を重ね、柴田から多くを学び、アメリカの作曲家の作品を通して新たな音楽的引き出しを得た』という。

追川礼章

 共に多くの公演を経験したからこその事だろうか、柴田は追川の作った作品に一切口を出さず、上がってきたメロディーが訴えかける言霊をすぐに感じ取り歌詞をつけるというやり方でオリジナル曲3曲を制作。世代も全くかけ離れた2人は、オペラやベルカントもこよなく愛しながらジャズやミュージカルも自由自在にこなすまさに特別な環境から生まれた新しいJapanese Songsを今後も作曲し多くの方に届けたいと意欲を示す。

 今回のCDリリースは、4年間の二人の歩みを形にしたものであり、音楽だけでなく柴田が今CDを手元におこうとする方に向けてジャケットデザインにもこだわり22センチ角でインテリアとしても楽しめるように心を込めて作った。

  追川はジャンル問わず最高の音楽を届けたいという柴田の情熱と、幾つものアクシデントを乗り越える姿勢に心からの尊敬を表し、今回のCDが多くの人に届くことを願っているとメッセージを寄せた。

 また、アルバム『Songs of Japan』のリリースを記念し、9月15日(祝)にNY Living Room@自由が丘オペラハウス 2FでCDリリース記念ライブが行われる。

【作品情報】

柴田智子ニューアルバム「Songs of Japan」~明日への言葉~

2025年7月16日(水)リリース

『Songs of Japan』ジャケ写

■収録曲

1.上を向いて歩こう < Look at the Sky >
Lyrics 永六輔 -Rokusuke Ei - / Music 中村八大 -Hachidai Nakamura- Arrange 岩城直也 -Naoya Iwaki-

2.いのちの歌 < Living Grace >
Lyrics Miyabi / Music 村松崇継 -Takatsugu Muramatsu- Arrange 森田花央里 -Kaori Morita-

3.あすへの言葉 < Words for Tomorrow >
Lyrics 柴田智子 -Tomoko Shibata- / Music 追川礼章 -Ayatoshi Oikawa-

4.手紙 ~愛するあなたへ~ < My precious letter >
Lyrics&Music 藤田麻衣子 -Maiko Fujita- Arrange 岩城直也 -Naoya Iwaki-

5.カレリアの丘 < Hills of Karelia >
Japanese Lyrics 柴田智子 -Tomoko Shibata- Arrange 追川礼章 -Ayatoshi Oikawa-

6.星めぐりの歌 < A ballade of the stars journey >
Lyrics&Music 宮沢賢治 -Kenji Miyazawa- Arrange 追川礼章 -Ayatoshi Oikawa-

7.Candle Moon ~月の灯~
Lyrics 柴田智子 -Tomoko Shibata- / Music 追川礼章 -Ayatoshi Oikawa-

8.サイレントソング < Silent Song >
Lyrics 柴田智子 -Tomoko Shibata- Music 柴田智子 -Tomoko Shibata-, 小田朋美 -Tomomi Oda-

9.逝かないで < Leave Me Not >
Lyrics 柴田智子 -Tomoko Shibata- / Music 追川礼章 -Ayatoshi Oikawa-

■ライブ情報

「CDリリース記念ライブ」

「CDリリース記念ライブ」フライヤー

2025年9月15日(祝)
NY Living Room@自由が丘オペラハウス 2F

開場:14時30分 開演:15時00分

チケット(ドリンク付き)
プレミアシート11,000円(指定席)
一般 8,500円
学生 4,000円

▽柴田智子 (Soprano Vocal, Lyricist, Composer) プロフィール

 世界に歌の喜びを届けるソプラノ歌手であり、アメリカ音楽のスペシャリストです。武蔵野音楽大学を卒業後、ジュリアード音楽院で学び、リンカーンセンター、カーネギーホール、新国立劇場など国内外の舞台で活躍。ミュージカル「王様と私」などにも主要キャストとして出演し、ニューヨーク・タイムズ紙から度々高い評価を得ている。

 クロノス・カルテットとの現代音楽の初演を数多く手がけ、イタリア留学後はバーンスタインの音楽普及にも貢献。新日本フィルや読売交響楽団など、多くのオーケストラと共演。EMI専属歌手として3枚のCDをリリースし、著名なエンジニア・プロデューサーのジョン・マックルーア氏と共同プロデュースした「マンハッタンドリーム」は話題を呼んだ。特にビートルズの「Let it be」をアリア風にカバーしたアルバムは、史上初の女性カバーアルバムとして世界的な反響を呼び、2021年にはユニバーサルミュージックより再発売されている。

 また、NHK、日本テレビ、テレビ東京などのテレビ番組や、東京FM、J-WAVE、FM NACK5などラジオ番組で5年間レギュラーを持つなど、多岐にわたるアーティスト活動を展開している。2024年5月には自身がプロデュース・演出・主演を務めた「Message from Violetta ~La Traviata~」を上演し、2025年6月には再演。昭和音楽大学と桜美林大学の講師を務め、東京二期会会員でもある。

▽追川礼章 (Piano, Compose, Arranger) プロフィール

 1994年生まれ。埼玉県立浦和高等学校卒業後、東京藝術大学楽理科を経て同大学大学院ソルフェージュ科を修了した。2歳からヤマハ音楽教室で学び、6歳から作曲を始めるなど、幼少期から音楽の才能を発揮している。歌手の伴奏をメインに全国各地で年間100を超えるステージをこなし、室内楽では元ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターのローレンツ・ナストゥリカ氏、NHK交響楽団のメンバーらと共演を重ねている。テレビ朝日《題名のない音楽会》をはじめとする多くのテレビ番組にピアニストとして出演し、これまでに作編曲およびピアノで参加したCDの多くがメジャーレーベルから発売。

 2022年には自身が作曲し、小椋佳が作詞した林部智史の「花に約束」がNHKラジオ深夜便の歌に選出。また、2020年には林部智史の2ndアルバムに収録された楽曲「夢」を提供し、この楽曲はTBSテレビ《ひるおび!》のエンディングテーマにも採用された。イタリアの著名な指揮者ダンテ・マッツォーラからも直接指導を受けるなど、進化し続ける期待の若手ピアニスト。2024年7月には浜離宮朝日ホールでソロリサイタルを成功させた。

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