蒔田彩珠、映画「消滅世界」で主演「人生について深く考えさせられます」
俳優の蒔田彩珠が、今秋に全国公開される映画『消滅世界』に出演。主人公・雨音を演じる。蒔田は、「人生について深く考えさせられます。観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です」とコメント。
今月、3年半に及ぶ連載が書籍化されて話題の芥川賞作家・村田沙耶香のベストセラー小説「消滅世界」が著者初の実写映画化。来たる4月15日に英語版の刊行も決定した原作を、気鋭の映像ディレクターである川村誠が初監督・初脚本を手掛ける映画『消滅世界』を NAKACHIKA PICTURES 配給により、今秋に全国公開。
本作品の原作「消滅世界」は、現在累計170万部を超える芥川賞受賞作「コンビニ人間」直前の2015年12月に刊行された長編小説。超少子化の先-「性」が消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」のあり方に翻弄される若者たちを描いた本作は、「常識」という枠の中でもがく現代の私たち自身を映し出した合わせ鏡のような作品です。「日本の未来を予言する小説」と各メディアで大きな話題となった圧倒的衝撃を、MTV出身、RADIOHEAD、OASIS など国内外様々なアーティストのライブやミュージックビデオ、CM、ショートフィルム、大河ドラマのドキュメンタリーなど多岐にわたるフィールドで活躍する映像ディレクター・川村誠が脚本とともに映像化に挑む。
独自の世界観を築いてきた映画的・音楽的感性を存分に活かして、本作では繊細かつ耽美な異世界観を追求。
本作が長編映画の監督デビュー作となる。村田ワールド全開の最高傑作と呼び声の高い小説を、様々なジャンルの映像を手掛け着実にキャリアを積み上げてきた川村誠が類まれな映像センスとオリジナリティ溢れる演出で創造する。
そして、映画『消滅世界』の主人公・雨音に蒔田彩珠の出演が決定したことが発表された。蒔田は、ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(2012)をきっかけに、映画『三度目の殺人』(2017)、第 71 回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品『万引き家族』(2018)など是枝裕和作品の常連に。河瀨直美監督の『朝が来る』(2020)では中学生で母となった難役も熱演し、「第 44 回日本アカデミー賞」新人俳優賞受賞、「2020年第94回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」助演女優賞、「第 45 回報知映画賞」助演女優賞を受賞など数々の賞を獲得した。さらに、NHK 連続テレビ小説「おかえりモネ」(2021)や、日曜劇場「御上先生」(2025)に出演すると「振り幅がすごい」「神演技」などとSNSで話題に。数々の名監督から熱視線を浴び、その確かな実力で業界の注目を集める最旬女優が、刺激的なテーマを内包した圧倒的衝撃作の実写化に挑む。
蒔田は「この物語を、初めはSFと感じる人が殆どなのではないでしょうか。私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました」とコメント。
蒔田の起用理由を川村は「兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に底知れないポテンシャルを感じていた」と明かした。蒔田は「今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます。観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です」と期待を寄せ、本作の場面写真も初解禁となった。共演者や公開情報の詳細は後日改めて発表される。
【蒔田彩珠コメント】
この物語を、初めはSFと感じる人が殆どなのではないでしょうか。
私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。
どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました。
今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。
脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます。
観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です。
【川村誠コメント】
観る者が彼女から目を離せなくなる、
シーンを支配してしまうような引力―
兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に
底知れないポテンシャルを感じていました。
等身大の二十代女性の自然体の中に、
全ての村田作品の主人公から受け取れる
「自らに刃を向けるような内省」を体現できる俳優。
探し求めていたのはこの方だと、初対面で直感しました。
現場に入り、物語を深いところで理解しながら
感じたままに演じるその姿からは、
一種の”憑依力”のようなものを感じました。
確かに雨音はそこに存在しました。
主人公のこの表情、この感情を描くために映画を撮ったのだ、
と思える瞬間が幾度となく訪れました。
非常に難しいこの役柄に挑んでくださった事に
心から感謝しています。
撮影現場で自分が目の前で感じた「演技で心揺さぶられる感覚」
―その衝撃と感動を、スクリーンで味わって頂ける日が
今から待ち遠しいです
<STORY>
人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。 そこでは、夫婦間の性行為はタブーとされ 恋や性愛の対象は「家庭の外」の恋人か、二次元キャラというのが常識に。 そんな世界で「両親が愛し合った末」に生まれた主人公・雨音は、母親に嫌悪を抱いていた。 家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。 だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。

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