坂東龍汰

 坂東龍汰、西野七瀬、南果歩、作道雄監督が先日、都内で行われた映画『君の忘れ方』公開記念舞台挨拶に登壇した。

 “死別の悲しみとどう向き合うか”をテーマに、恋人(西野七瀬)を亡くした青年(坂東龍汰)が、大切な人を失った人たちに寄り添う「グリーフケア」と出会い、自らと向き合う姿を描いたヒューマンドラマ。

 この日、坂東が演じる昴の母・洋子役を務めた南果歩が、サプライズで坂東宛に書いた手紙を読み上げた。この中で南は本読みの時に「この子は私の息子だと思いました」といい「撮影の待ち時間に自分の生い立ちを話してくれました」とこの時に更に距離感が近くなったことを明かした。

 そして「私自身も喜怒哀楽の哀を感じやすいタイプですが、あなたの明るさ、人懐っこさはきっと悲しみの力から来ているのではないかと感じました。人生のなかでは喜びを見つけて生きていきたいものですが、私は悲しみや寂しさを知っている人が本当の喜びを感じ得るのだと思います。あなたが今まで感じてきたもの全てがこの昴という役に投影されていると思います。映画のなかでのあなたの居住いは演技を超えるものがありました」としたため称えた。

 この手紙を受け取り南と抱擁した坂東。涙を浮かべながらに「待機時間でお互いの話をしたことを覚えていて、その時まで不安があったんですけど、その不安の気持ちを救ってくれる言葉をたくさんかけてくれて、昴という人間を最後まで生きられるなと思わせてくれました。南さんの言葉がなかったら演じきれなかったと思います」と感謝した。

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