サンプラザ中野くん、爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」 当初は言い訳ソングだった
映画『大きな玉ねぎの下で』サンプラザ中野くんファンイベント
爆風スランプのサンプラザ中野くんが17日、都内で行われた、神尾楓珠&桜田ひより主演作『大きな玉ねぎの下で』(2025年2月7日公開)のサンプラザ中野くん上映前トークイベントに登壇。映画のインスパイア元である名曲「大きな玉ねぎの下で」の誕生秘話を明かした。
「大きな玉ねぎの下で」は、爆風スランプが1985年にリリース。タイトルにもある「大きな玉ねぎ」は、日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠を指していて、ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせる淡く切ない恋模様が心地よいバラードソング。
のちに「大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い」とリメイクされ、15枚目のシングルとしても発売。発売当時から瞬く間に話題となり、2000年代に入っても多くのアーティストがカバーし、今もなお歌い継がれている。
サンプラザ中野くんはこの楽曲の誕生秘話について言及。1982年に結成し、84年にデビューした爆風スランプに、当時、レコード会社から期待を込めて「武道館を抑えたから満員にしなさい」という言葉を受けたという。ただ「デビューしたばかりの僕たちに来年、武道館満員にしろという過酷なテーマを与えたんです。一生懸命にやってもどう考えても満員にならないだろうと」と思ったという。
そこで、「満員にならないことが確定なら空いている席にドラマを作ろう、言い訳の歌を作ろうと。それで、チケットを送ったペンフレンドが来なかったということしようと。空いているけど、この席のチケットは売れていて、でもペンフレンドが来なかったということで書き始めたんです。でも途中からすごくいい曲になって…もっと頑張ったらいい曲になるよと言われていい曲にしたんですよ」。だが、歌詞の事実整合性を確かめるために武道館に行ってロケハンした結果、想像した千鳥ヶ淵の場所が牛ヶ淵だったことが分かり歌詞の一部を書き替えたとも明かした。
なお、司会者から本作の劇中で爆風スランプのオリジナル楽曲が流れているのか?という問いには「どこで流れるかは言いませんが、劇中では爆風スランプオリジナルの楽曲も流れております!」とオリジナル楽曲の登場についても明言した。
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