≒JOY髙橋舞、藤沢莉子、村山結香が「絶対譲れないこと」とは?
INTERVIEW

≒JOY

髙橋舞、藤沢莉子、村山結香が「絶対譲れないこと」とは?


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:24年02月07日

読了時間:約10分

 ≒JOYが、1月17日にデビュー・ミニアルバム『きっと、絶対、絶対』でメジャーデビューした。指原莉乃が自身の理想のアイドルをプロデュースするために結成された=LOVE(イコールラブ)、≠ME(ノットイコールミー)に続く第3のグループ。2022年1月30日、オーディションの最終審査が行われ、2022年3月29日、メンバーのお披露目がされ活動をスタート。1st Song「≒JOY」を皮切りにオリジナル曲7曲を配信にてリリースし、満を辞して1月17日にメジャーデビュー。昨年はパシフィコ横浜 国立大ホールで、≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」、2023年末から2024年年始にかけて≒JOY 1st Tour「Absolute」(4都市7公演)を開催し成功を収めた。デビュー・ミニアルバム『きっと、絶対、絶対』は発表済みの7曲に加え、「Overture」、「無謀人」と≒JOY 1stコンサート「初めまして、≒JOYです。」で初披露された「きっと、青い」の新曲3曲を収録。インタビューでは、≒JOYのクールな面を打ち出した「無謀人」、≒JOYらしさあふれる「きっと、青い」について聞くとともに、メンバーの髙橋舞、藤沢莉子、村山結香の3人に絶対譲れないことについて、話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

≒JOYの色が決まってきた

――デビューおめでとうございます。ミニアルバムに収録される新曲「無謀人」の衣装、かっこいいですよね。

村山 ありがとうございます。衣装を見たときはテンションが上がりました!

髙橋 先輩方がメジャーデビューされたときの衣装はスカートだったので、私たちも同じようにスカートかな? と想像していました。

藤沢 私もスカートの衣装かなと思っていました。

髙橋 でも、パンツスタイルだったので、≒JOYは新しい感じで行くんだなと思って、ドキドキしました。

村上順一

髙橋舞

――「無謀人」は≒JOYの新境地とも言える楽曲だと思いました。

村山 楽曲を聴いた時の第一印象は「強さ」で、歌詞一つひとつに意思の強さを感じて、ことわざを取り入れた部分もあって面白いなと思いました。そういった言葉や英語の意味を調べて、より奥底にある燃えているような感情を感じました。これまでいろいろな系統の曲がありましたが、リード曲「無謀人」を含めると、これからのライブがさらに楽しみになりました。

藤沢 私は「無謀人」のようなかっこいい系の曲がすごく好きなので嬉しかったですし、こういった楽曲でデビューできて幸せです。≒JOYとして活動を始めた頃は「≒JOYにしか出せない色を探しています」と話していましたが、その色が決まってきたのではないかなと思っています。

髙橋 「きっと、青い」がこれまでの≒JOYのイメージにある明るい楽曲だったので、メインとなるデビュー曲はかっこいい系の曲になるのではないかと少し予想していました。「無謀人」を初めて聴いて、英語の歌詞が多いなと感じました。<Grand ambition>や<Don't disturb us>など、普段使い慣れない英単語が入ってくるのは珍しいなと思いました。

――確かにそうですね!

髙橋 英語の正しい意味を調べて、歌詞の深さもわかりました。自分の解釈が不安なところはメンバーに聞いて、また違った捉え方ができました。「無謀人」をレコーディングする時はすごく気合も入りましたし、英語のパートもどうやったら音程もしっかり取れて綺麗に発音できるかを考えて、私の中で一番頭を使ってレコーディングに臨んだ曲になりました。

――歌詞はどんなところに疑問を感じたのでしょうか。

髙橋 <僕が行くから 続いてよ>から<今に見てろよ スタート切れ>までの解釈が私には難しくて、その歌詞にある<疾風に勁草>という言葉を調べたり、英語も自分の解釈で本当に合っているのか不安だったので単語を全て調べました。

――しっかり理解されてレコーディングに臨んだんですね。村山さんはレコーディング、どんなことを意識されていました?

村山 気持ちをしっかり決めて歌った時と、何も考えずに歌った時では声色などが変わってくるので、歌詞一つひとつどういう気持ちなんだろうと考えました。頭の中でイメージしている声と発声を考えて、しっかり歌に乗せられるように練習しました。

――ちなみに指原さんに歌詞の意味、込めた想いは直接聞いたりされましたか?

藤沢 私はお聞きしました。自分が歌うパートの歌詞について、すごく丁寧に教えていただきました。他にも指原さんは「わからないことがあったら納得いくまで説明するから何でも聞いて」とお返事をいただきました。

村上順一

藤沢莉子

――レコーディングはいかがでした?

藤沢 オケをしっかりと聞いてレコーディングするようにしていました。後ろでビートを感じるところがあるのですが、歌詞によってビートの速さが違っていたりするので、プリプロではかなり意識していました。また、英語のパートは日本語とのつながりが不自然にならないように頑張りました。

――髙橋さんがレコーディングでこだわったところは?

髙橋 私は、<出していこうよCatch a chance>というパートを歌っているのですが、滑舌良く発音することがすごく難しかったので、滑舌を意識して頑張っていました。また、私の歌声が明るい感じなので、「無謀人」や「超孤独ライオン」のようなかっこいい曲には少し声が合わないのではないかと悩んでいたので、頑張ってかっこいい声を出してみたところ、ディレクターさんから「そのままの歌声でいいよ」と言っていただけたので、無理をせずありのまま歌ってみました。私の前に歌っているメンバーとのつながりもいい感じになっていて、自分なりにありのまま歌ってもいいんだと思えたレコーディングでした。

3人が絶対に譲れないこととは?

――「きっと、青い」のMVは1シーン1カット動画も撮影されていて、流れが美しいですね。

村山 1シーン1カット動画は何回も撮り直しました。メンバーの入れ替えも激しくて、誰がどこを通るかのルートも試行錯誤しながら撮ったことが思い出に残っています。そして、何が一番最善なんだろう? と考えながら撮影していたので、毎テイクごとにどんどん良くなっていきました。みんなで1つのものを作っていることを実感できたので、すごく楽しかったです。

――1シーン1カット動画撮影はすごくシビアで難しいですよね。

村山 AメロからBメロに繋がっていくシーンなど、私はシーンの途中から登場することが多かったので、自分の出番がくるまでのドキドキ感がありました。ここまでみんなが繋いでくれた流れを崩さないように集中していました。

――リレーのバトンみたいな感覚ですね。テーブルクロス引きも見事でしたね。

髙橋 テーブルクロス引きは初めての経験でした。しかも1シーン1カット動画でやると聞いてびっくりしました。

藤沢 もっとたくさん食器が置かれていたら難しかったかもしれないですが、それほどたくさん置いていなかったので何とかできました。

髙橋 才能が開花したよね。

――失敗ができないプレッシャーの中、成功させたのはすごいと思います。

藤沢 何回か失敗しました(笑)。テーブルクロス引きのように数人に分かれて撮影するシーンもいくつかあったのですが、ドミノを倒すシーンやダンスシーンなどみんなが集まるところは全員揃って撮影するのがすごく楽しかったです。

髙橋 ドミノを並べる作業はみんなで準備して、学祭みたいな感じで楽しかったです。

――撮影でハプニングとかありました?

村山 2番のAメロBメロで告白シーンがあるのですが、その時の移動が結構シビアで、私と(小澤)愛実と(山野)愛月の 3 人が通路の端によけて、スタッフさんを通してから自分達も通る段取りだったのですが、私の勢いがあまって滑ってしまい一瞬、私の中で時間が止まりました。愛実と愛月に心配されながら、そこから転ばないように注意しました。

村上順一

村山結香

髙橋 みんなで踊っているシーンで紙吹雪が降ってくるのですが、笑顔で踊っていたので、その紙吹雪が口の中に入ってしまって、少しパニックになったテイクがありました(笑)。

――さて、「きっと、青い」は≒JOYらしさが詰まった一曲だなと感じましたが、皆さんはどう捉えていますか。

村山 今までのオリジナル楽曲の集大成のような印象があります。夢に向かって走り続けている≒JOYを表現してくださっている楽曲なのかなと思いました。<不安だった 此処に来るまで>という歌詞が「第3のグループ」オーディション期間中の自分たちと重なっていたり、<時には休憩しよう だって道は長い><お揃いのアクセサリー お揃いの夢 忘れず>というフレーズは≒JOYのことを表してくださっているなと思いました。歌詞一つひとつが今の自分たちにぴったりで、ダークなイメージを表現した「無謀人」の楽曲もありつつ、明るい部分の≒JOYは「きっと、青い」が表現してくれているのかなと思いました。

藤沢 全ての青春を詰め込んだ楽曲という印象です。私の高校生活はコロナ禍だったので、≒JOYでできた青春がたくさんあります。メンバー同士で語り合っている曲というイメージがあって、振り付けもお互いが向き合ったり手を繋いだり、仲間がいるということを感じられる楽曲でした。すごく嬉しくて、MVを観たときに涙が出ました。

髙橋 この曲は、私たちが≒JOYに入る前の生活から、≒JOYの活動が始まるまでを描いた曲だなと思いました。私が「第3のグループ」オーディションを受けたのは16歳で、今よりも幼かったので、未熟ながらもすごく悩みましたし、合格した時は家族とたくさん話しました。勇気を出して1人で上京したからこそ、みんなと一緒に素敵な時間を過ごせているなと思います。このメンバーでいるからこそいいものが作れる、メンバーが欠けてはいけないとすごく感じていますし、MVを撮影している時もすごく楽しかったです。歌っている時も歌詞が心に響いてくるので、≒JOYの青春をそのまま歌にした曲だと思いました。

――結成からの約2年間が詰まったミニアルバムで、皆さんの成長がすごく感じられる1枚になりましたね。アルバムタイトルが『きっと、絶対、絶対』ですが、タイトルにちなんで皆さんが絶対に譲れないものは?

村山 活動を通しての感謝の気持ちは譲れないです。ファンの皆さんが私を見て元気が出るよ、など嬉しい言葉をたくさんかけてくださるのですが、ファンの皆さんがいてくださるからこそ今の私があるので、私の方が皆さんに対する感謝の気持ちは絶対に負けないぞ、という気持ちはあります。

髙橋 今の自分の人生は絶対に譲れないなと思っています。私がもし「第3のグループ」のオーディションを受けていなかったら、高校生活を過ごして、そのままの流れで大学生として学生生活を過ごしていたと思います。オーディションを受けて合格をいただいたいまの人生だけは誰にも譲れないです。悔しい気持ち、悲しい気持ちなどもありましたが、たくさんの人に支えられて、今はやってやろうという気持ちが強いので、もし人生をやり直せたとしても、またオーディションを受けて同じ人生を歩みたいです。≒JOYで活動していなかったら会えなかった人もたくさんいたと思います。

藤沢 譲れないものは芯の強さです。昔から自分が決めたことを曲げるのが嫌いで、芸能をやりたいという思いも曲げずにきました。ここに来るまでにたくさん時間がかかりましたし、悔しかったこともあったのですが、自分の気持ちを曲げてこなかったからこそ、いまここにいるなと思います。私は自分の好きなスタイルやファッション、音楽があって、そんな自分を含めて好きになってくれる方が増えたらいいなと思っています。もし誰かに否定されたとしても芯の強さ、メンタルの強さは負けないです。そして、以前から思っていることがあって、個人的にこれからの≒JOYは、それぞれ1人1人が何かしらの一番になれるグループになれたらなと思っています。みんながブレずに自分の好きなものを貫き通して1番が集まったグループになれたらいいなって。活動していく上で1 位を目指していかなければいけないし、≒JOYらしく流されずに活動ができたらと思っているので、応援よろしくお願いします!

(おわり)

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