HYBE傘下レーベルのKOZ ENTERTAINMENT所属のBOYNEXTDOORが4日、1st EP『WHY..』をリリース。韓国・YES24 LIVE HALLでメディアショーケースを開催した。BOYNEXTDOORは、SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKの6人組。5月30日にデビューし、1st Single「WHO!」を発売。「隣の少年たち」と称するグループ名には、同年代の友人たちが共感できる日常の話をありのまま音楽で表現するという意味が込められている。メディアショーケースでは、1st EP『WHY..』に収録された新曲「But Sometimes」と「ABCDLOVE」をパフォーマンス。併せて「But Sometimes」についてを語った。

 1st EP『WHY..』は、1st Single「WHO!」で歌った初恋のときめきから一転、初恋の終わりを迎え、少年たちが感じる感情の変化が表現された作品となっている。前作に続き、メンバーのJAEHYUN、TAESAN、WOONHAKは新曲3曲の作曲と作詞に参加。さらに、KOZ ENTERTAINMENTの首長であり、プロデューサー兼アーティストZICOが統括プロデュースとともに、新曲「But Sometimes」の作詞にも参加。新曲「But Sometimes」は、別れた後に訪れる揺れ動く波のような複雑な感情をストレートに表現したタイトル曲。このタイトルはTAESANがつけた。本気の恋から諦めながらもそのやるせない気持ちを容赦なく表現する一方で、未だ未練を振り切れない気持ちも描かれている。パフォーマンスでは、怒りを面に表出するような荒々しい振りと、未練が残りさまよう繊細な姿を盛り込んだアンビバレンスが表現されている。

 メディアショーケースはフォトセッションからスタート。メンバーの凜とした姿が印象的で、テンポ良く撮影は進んでいく。

 そして、新曲「But Sometimes」を初パフォーマンス。それぞれが歌うパートも見事にハマっており、流れるようなフォーメションでダンスも見応えがあった。まさに怒りを面に表出するような荒々しい振りと、未練が残りさまよう繊細な姿が共存したパフォーマンスで魅了した。ショーケース中盤では、心地よいサウンドが印象的な「ABCDLOVE」をパフォーマンス。6人のキュートな一面を堪能。先ほどの「But Sometimes」とは違った表情を見せ、グループ名の“隣の少年たち”を感じさせパフォーマンスの幅広さを感じさせた。

「But Sometimes」パフォーマンスの模様ⓒ KOZ Entertainment. All Rights Reserved.

 トークコーナーでは、前作から3ヶ月というスピード間のあるカムバックについてSUNGHOは、「このように早くカムバックができて、皆さんとお会いできて幸せです。今回のアルバムでも僕たちがどれだけステージが好きで、自信があるかを見ていただけると思うと、とても楽しみです」と笑顔。

 LEEHANは、「デビューシングルは5週間の活動でしたが、その間にたくさん学びました。今回もいろいろなことを経験できると思うと、とても楽しくて幸せな気持ちです。『But Sometimes』で、信じてみていいと思えるステージをお見せできるように頑張ります」と熱く語る。

 1st EPについてRIWOOは、「初の1st EP『WHY..』はデビューシングルから繋がる話を盛り込んでいます。恋をして別れる瞬間、そんな感情を率直に表現して初恋を経験した同年代の誰もが共感できるアルバムです」と話し、WOONHAKは「実はデビューシングルに収録された3曲と今回ミニアルバムに収録された3曲はデビュー前から準備していた曲なので、1つのアルバムだと思って作業していました。そういう思いで聴いていただければ、恋から別れまでの感情の変化に共感できると思います」と、繋がっていることを明かした。

 新曲「But Sometimes」についてTAESANは、「むなしく終わってしまった恋に対する複雑な感情をストレートに表現した曲です。僕とJAEHYUNさん、WOONHAKさんが作詞作曲に参加しました。僕たちの率直な感情を溶け込ませることができましたし、従来の別れの歌とは違って、僕たちならではの色で表現した別れの歌になっています」と説明。

 JAEHYUNは、「最初に感じたことは、別れを乗り越える方法は人それぞれですが、僕達と同年代の人なら大人らしく別れを受け入れられず、苦手な部分があると思います。BOYNEXTDOORならではの感情を生かして解釈し、青春の初々しさが詰まった僕たちならではの色を表現した曲です」。

 楽曲タイトルについてTAESANは、「ありがたいことにデビュー曲に続き、『But Sometimes』も採用していただきました。WOONHAKさんが『But Sometimes』のサビのメロディーを作ることに参加しましたが、ちょうどこの部分に歌詞がなかったんです。それで、この曲のポイントになる言葉が必要だと思いました。一言で曲を説明できて、また一度聞いたら忘れられない表現を探していたら『But Sometimes』という言葉が飛行機の中で思い浮かびました」と制作背景を明かした。

 LEEHANが注目ポイントについて、「『But Sometimes』について紹介したいパートがあります。よく聴いてみると、プロデューサーのZICOさんの名前が入っています。別れの歌ですけど、ウィットな要素があるので、ぜひ注目していただければと思います」。

 プロデューサーZICOとの作業についてJAEHYUNは、「ZICOプロデューサーは普段からいろいろな分野でアドバイスをしてくださるのですが、こうして一緒に歌詞を書きながらコラボしたのは『But Sometimes』が初めてでした。この曲のラップのパートはZICOさんと相談しながら書いていきましたが、その中で俯瞰して大きく見る方法を教わりました。ZICOさんは曲の全体的な流れを見て、どうしたら曲が盛り上がるのか、それを絵に描くように話してくださいました」。

 続いてSUNGHOは、「デビューしてからは同じ歌手の先輩後輩としてアドバイスを聞いています。ときには深い話をする機会もありました。人としても少しずつZICOさんと仲良くなり親しくなったと思います。より長く活動してきたお兄さんから話を聞いている感覚で嬉しかったです」と、プロデューサーZICOとやりとりを語った。

「ABCDLOVE」パフォーマンスの模様ⓒ KOZ Entertainment. All Rights Reserved.

 質疑応答のコーナーでは前作から自ら成長したと感じたところについてRIWOOは、「僕はメンバーの中でとても内向的な性格です。カメラの前で何かをすることがとても難しかったのですが、活動をしながらカメラの前に立つことになれました」話し、WOONHAKは、「見てくださる方々の目線をより感じるようになりました。BOYNEXTDOORというチームがどのように見られているのか、どのように見せたいのかをより思うようになりました」。

 SUNGHOは、「グループとしてはコンセプトを理解する深みが変わったと感じています。ミュージックビデオだけではなく、写真1枚とってもチームワークがよくなり完成度が高まったと思います。そして、個人的にはセルフィーがうまくなりました」と成長を語った。

 1st EPの準備をする中で、一番難しいと感じた部分は? との質問にWOONHAKは、「新曲の「Crying」で初めてラップのパートをいただいたのですが、大変だったというよりは挑戦でした。普段からラップが好きだったので、ラップの部分を録音しながら情熱が湧いてきて、とても楽しく録音できました」と自身の中で挑戦があったことを述べた。

 続いてLEEHANは、「今回のアルバムはデビュー前から準備してきたので、カムバックの準備で特に大変だったことはありませんが、デビュー活動の時は緊張しすぎてどうすればいいのかわからず、ファンの方に本当の気持ちを見せられなかったと思います。今回、ファンの方に直接会える機会があれば、僕の本当の思いをよりたくさん表現したいです」と意気込んだ。

 デビューして想像と違ったこと、またここからの活動で期待していることについてLEEHANは、「私は想像したことと印象的なことが同じでした。初めて音楽番組に出演して、ファンの皆さんと直接顔を合わせた時が今でも忘れられないほど不思議な経験でした。今回の活動で期待していることは、僕らは愛や恋という感情を歌っていますが、今回前作とは違った雰囲気の曲を持ってきました。どうしたら皆さんが気に入ってくださるのか、考えたいです」。

 SUNGHOは、「デビューする前はこんなにもたくさんの方が僕たちに関心も寄せてくださる、愛を送ってくださるとは思っていませんでした。デビュー以来本当にたくさんの愛を頂いてありがたいです。そのいただいた愛に、どうやったら恩返しができるのか、たくさんのコミュニケーションとっていきたいと思います」。

 グループの強みについてTAESANは、「強みといえば、僕たちはお互い長い間練習生だったので、お互いの習慣とかジェスチャー、日常的な特徴をよく知っています。曲に僕たちならではのジェスチャーを溶け込ませるところが僕たちの強みではないかと思います」。

 続いてWOONHAKは、「僕たちの強みは直接作っていくステージ、僕たちは本当にステージを作る時にメンバーと集まって色ステージを構想して、日常生活に使う自然なジェスチャーを自ら考えて取り込んでいます。何よりも自然にステージを歩き回っている、その姿が強みだと思います」。

 グループとして呼ばれたいあだ名はありますか、と聞かれたRIWOOは「あだ名は、信じてみていいというあだ名がつけられたらいいなと思っています」。JAEHYUNは「あだ名はファンと一緒に成長していくグループ、という表現を聞いてみたいです」と語った。

 最後はRIWOOが「今日から1st EP『WHY..』の活動が始まりますが、グループ名である隣の家の少年のように近くにいながらも青春の共感を伝える素敵なステージをお届けしていきますので、ぜひ応援してください」とメディアショーケースを締め括った。【村上順一】

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