INTERVIEW

菜波

「美しすぎるバスケ女子」で話題に!青春捧げたバスケが呼び込んだ“幸運”


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:23年08月25日

読了時間:約7分

 「美しすぎるバスケ女子」で話題になったモデルの菜波。選手として中高6年間バスケ部に所属し、引退後はファッションモデルとして活躍。そんな折、たまたまSNSにアップしたドリブル動画が大バズりして、それがきっかけでファッション誌『CanCam』の専属モデルに。現在は、日本テレビ系スポーツニュース番組「Going!Sports&News」でバスケットボールサポーターを務める。まさにガラスの靴ならぬバスケットボールが呼び込んだシンデレラストーリーだが自身はどう感じているのか。25日には「FIBAバスケットボール・ワールドカップ」が開幕する。菜波が注目する日本代表選手は?【取材・撮影=木村武雄】

バスケ動画が1日で200万再生

――中学から高校までバスケ部に所属していたそうですね。始めたきっかけは?

 きっかけは小学生の頃でした。4つ上の兄が中学でバスケ部に入っていて、よく母に連れられて練習試合を観に行っていました。顧問の先生がすごく優しくて「菜波も中学生になったらバスケ部においで」と言ってくれたのが嬉しかったので、中学生になった時に体験入部して、楽しさのあまり次の日にはバスケ部に入部届を出していました(笑)

――向いていると思った?

 簡単そうに見えたんですけどやってみると難しかったです。ドリブルしてみたら思った方向にボールは行かないですし、他のところに転がったりもして。それが悔しくて。負けず嫌いな性格なので、先輩みたいにボールを操って得点もいっぱい決めたい、早くうまくなりたいという一心で頑張りました。攻防が激しいスポーツの方が向いていると思っていて、バスケはどんどん攻めて自分から得点を獲りにいけるので、それが楽しくて私に合っていたと思います。得点を獲りに行くだけじゃなくてディフェンスも頑張らないといけないですし、味方に得点を決めてもらうために良いパスを出す。それで得点が決まったら嬉しいですし、私もそれにとりつかれました!

――注目されるきっかけになったバスケ動画を上げたいきさつは?

 高校卒業した後にOBOG交流会で試合があったんです。皆がプレイしている動画をインスタのストーリに上げたらDMで「マネージャーしてたんですね」と来て、「いやプレイヤーなんだよな…」とそんな気持ちで上げたのがあのドリブルの動画なんです。まさか1日で200万回以上再生されるとは思ってもいませんでした。

菜波

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私だから伝えられること

――芸能界はもともとの夢?

 ずっとやりたいと思っていました。小学生の時に母と竹下通りに行ってスカウトの方に声をかけて頂いて「あ、そういう世界があるんだな」って改めて実感しました。そから「二コラ」や「セブンティーン」を読み始めましたが、中学はバスケに専念しました。高校生になって活躍しているモデルさんの多くは小さい頃から活動しているので出遅れ感もあったので事務所に入るのも一つと思っていたんですけど、バスケ部に体験入部したら楽しくて。それでバスケ部に入りました。中学も厳しかったんですけどそれを上回る厳しさだったので両立できないと思い、引退まではバスケ1本で頑張ろうと決意しました。

――バスケ部で頑張ってきて、それが今、仕事に繋がっていることにどう感じていますか?

 本当にバスケが大好きで、バスケなしでは私の人生を語れないぐらいなのでスポーツでお仕事ができることが本当に嬉しいです。最初「Going!Sports&News」のバスケサポーターに起用して頂けると聞いた時は「本当ですか?いいんですかっ?」というぐらい信じられなくて。選手に取材する事もなかなか得られない機会なので本当に嬉しいです。バスケが大好きだからこそ分かる目線や、私だからこそ聞き出せることもあると思うので、そういう所を意識してインタビューしています。それと単純にバスケが大好きなので、自分がバスケを楽しんでいる姿を通してバスケの魅力がもっとたくさんの方に伝わればいいなと思ってやっています。

――夢を仕事にしているのはすごいですね。

 自分のなかでも青春を捧げてきたバスケの存在は大きいです。特別な思いがあるので、それに関する仕事は、やりたいとずっと思っていましたので本当に嬉しいです。やりたいものを行動に移すのは大事だなと思います。

菜波

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大変だった体づくり

――こう振り返ると「縁」の連続?

 それもそうですし、根拠のない自信が助けてくれました。部活をやっていた時もどうにかなるでしょ精神で、人生長いし、同じ年齢でモデルをしている方もいましたけど学生は今だけですし、後でなんとかなるだろうって(笑)。でも当時はアスリートみたいな体型だったので2年かけて頑張って体重を落としました。自分自身は食べるために生きているような人だったので食事制限は厳しくて(笑)。でもそれも根拠のない自信でやってこれてどうにかなりました!(笑)

――足の筋肉を落とすのが大変だったって聞きました。

 そうなんです。バスケ部ではセンターだったのでゴール下でリバウンドを狙って飛び跳ねていましたし、コートの端から端まで走っていて。特に太ももがパンパンに張っていて、2年間はジムでトレーニングする時もひざを曲げるような運動は控えていました。曲げると筋肉が付いてしまうので、内ももやお尻が部分的に効くように筋トレやっていて。それとバスケはディフェンスで足を開くのでそういう筋肉もついており、どうにかしないと!と思い肩回りも含めて必死に柔軟をしたり整体にも通っていました。

菜波

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緊張を乗り越えるために

――菜波さんが初めて選手に取材をした時に緊張したと話されていました。スポーツをしているとプレッシャーや緊張はつきものですが、乗り越える方法は?

 私、緊張しいなんです(笑)。だからこそ、その前のプロセスは大事と思っていて、緊張や不安は準備が足りていないからだと思いますので、できる限りの準備をした上で本番を迎えて出来なかったらしょうがないという気持ちで臨んでいます。その方が気持ちはだいぶ楽になると思います。

――取材ノートあるんですか?

 あります!(びっしり書き込まれたノートを見せながら)選手のまとめとか試合で気になったプレー、選手の特長を書いています。ノートオタクみたいになっていていろんなノートを持っているんです(笑)仕事の反省用もあります。

――努力の方ですね。

 心配性で、それをカバーするためにやっているだけなんです。バスケ部でも予習復習をずっとやってきたので習慣づいている所もあります。「Going!Sports&News」もオンエアを見てこうしたら良かったとか見返しています。

――将来の夢は?

 私個人としては、今はモデルとして出させて頂くことが多いですが、バラエティ番組とか、何事にも挑戦したいです。そういう頑張っている姿を通して色んな方に「菜波ちゃんが頑張っているから私も今日頑張ろう」と思って頂けるように勇気や希望を与えられる人になりたいです。バスケでは、まだまだ日本では環境が整っていない所もありますので、バスケのコートとかをたくさん作りたいですし、女子向けの服も種類が少なくて男性ものを着せていることも多いのでオシャレな、バスケファッションが楽しめるような服や、バスケットシューズも作れたらいいなって思います。

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注目選手は?

――25日にバスケW杯が開幕しますが、男子バスケで注目選手は?

 魅力的な選手が多いのでなかなか絞れないのですが、NBAで活躍されている渡邊雄太選手にすごく期待しています。皆さんも知っての通りNBAでの活躍もすごく、スリーポイントも狙えますし、日本への思いもすごく熱い選手なんです。なのでどういう活躍を見せて頂けるのか楽しみです

――日本代表の活躍にも期待ですね。

 同じグループには、強豪格上のチームばかりで、初戦のドイツはFIBAランキング11位。まずは目の前の1試合1試合を勝って突破して欲しいです!

菜波

(おわり)

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